『あれ?部屋にエアコンが付いてないけど、もしかして設置し忘れたんじゃない?』
『本当に?これじゃ暑くて寝られないよ!せっかく新居に引っ越してきたのに・・・』
『でも、そもそもエアコンって付いているものなの?』
実は新築の建売住宅には、エアコンがあらかじめ設置されていないのが一般的です。
そのため、エアコンの手配はあなたが個別に行わなければいけません。
ハウスメーカーにそのまま頼むケース、家電量販店に頼むケース、ネットでエアコンを購入して取付工事は別途依頼するケースなど、さまざまな方法がありますが、取付工事の金額も一定ではありません。
今回は、そんな建売住宅のエアコン取付工事についてまとめてみました。
建売住宅を購入する際に、お得にエアコン取付工事を行うためにもぜひ最後までお読みください!
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【本記事の監修者】 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー これまでに、累計500棟以上のマイホーム購入に携わる。 不動産知識だけでなく、各家庭ごとの資金計画やライフスタイルに合わせたコンサルティング型の営業スタイルに定評がある。
もくじ
建売住宅のエアコン取付工事ってどうすればいいの?
建売住宅のエアコン取付工事を行うためには、どうしたらいいのでしょうか?
建売住宅のエアコン設置事情について見ていきましょう。
建売住宅に初めからエアコンは付いていない
先に述べたとおり、新築の建売住宅にはエアコンが付いていないことが一般的です。
賃貸物件では当たり前のようにエアコンが設置されているため混同しやすいですが、賃貸物件の場合は借主への付加価値としてエアコンが設置されているだけであり、賃貸物件の中にも家賃が安くなっている代わりにエアコンが設置されていない物件もあるのです。
また、中古住宅の場合であらかじめエアコンが設置されているケースもあります。
これはあくまでも前所有者の残置物扱いとなります。
残置物をそのまま利用しても問題はありませんが、古いタイプのエアコンだと省エネ効果が低く、電気代が割高となるケースもあるため、あくまでも残置物としての扱いなのです。
建売住宅は新築ですから残置物はありません。
しかしエアコン工事では壁に穴を開けることになるわけですから、買主が自分の好きな位置に好きな種類のエアコンを取り付けられるよう、あらかじめエアコンは設置されていないというわけです。
建売住宅のエアコン設置工事費用
エアコン設置工事費は以下が相場です。
- エアコン本体の金額 3~6万円程度
- 設置工事費用 1~3万円程度
エアコン本体は性能や部屋の広さにもよりますが、電気店やネットで販売されているとおり、おおよそ3~6万円程度です。
設置工事費用は設置個所にもよりますが1~3万円程度であり、これ以外に出張費などが別途必要な場合もあります。
概算として1台につき5~10万円程度を見積もり、設置したい部屋の数の分だけ費用が倍増していきます。
建売住宅の場合はまとめて設置することがほとんどでしょうから、割引をしてもらえることも多いようです。
建売住宅を買ったらエアコンはサービスで付けてもらえる?値引き交渉は可能?
エアコンを自身で手配せずに、ハウスメーカーに依頼して設置してもらうことは可能です。
しかし、サービスや値引き交渉が必ず成功するとは限りません。
建物本体を値引く代わりにエアコンをサービスで設置してもらったり、ハウスメーカーのオプション品としてまとめて購入する代わりに値引き交渉をしたりすることも可能です。
しかしこの場合、設置できるエアコンの種類が限られていることが多いため、注意が必要です。
設置をお願いする場合には、以下の2つよく確認する必要があるでしょう。
- どのような機種が選べるか
- 費用は全部でいくらか
あらかじめ見積もりを出してもらいましょう。
エアコン取付用の穴が空いてない!コンセントがない!そんな時はどうする?
建売住宅の場合、エアコンがあらかじめ設置されていなくてもエアコン取付用の穴(スリーブ)は開いていることがあります。
なぜならエアコンを取り付ける場合には電源が必要となるため、電気の配線工事も踏まえると、エアコンの設置位置が限定される可能性があるからです。
一方で穴があらかじめ開いておらず、買主が設置したい場所にエアコンを取り付けられるようになっている建売住宅もあります。
この場合には、取付工事の際にドリルで壁にスリーブを開けてもらい、室外機へのダクトを設置することになります。
もし近くにコンセントが無い場合でも、電気回線を引っ張り、新設されることになるでしょう。
新築の建売住宅、エアコンの購入&取付工事を行う方法とメリット・デメリット
新築の建売住宅において、エアコンの購入や取付工事を行う3つの方法と、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
3つの特徴を詳しく見ていきましょう。
ハウスメーカーにそのまま依頼する
建売住宅を建築するハウスメーカーに、オプションとしてエアコンの設置を依頼することは可能です。
一番手間がかからず、引っ越しの際にはすでにエアコンが使用できる状態になっているため、すぐに快適な生活を始められることが大きなメリットです。
しかし比較的費用が高めだったり、エアコンの種類が限られているというデメリットがあります。
家電量販店でエアコンを購入し、取付工事まで依頼する
家電量販店でエアコンを購入し、設置工事もそのまま依頼する方法もあります。
取付工事の費用が価格に含まれていることが多いため安価で、手間がかからないことがメリットです。
一方で建物が完成した後の設置工事となるため、工事によって建物に万が一問題が生じた場合には、ハウスメーカーの補償対象外となってしまうというデメリットがあります。
また、取付工事のタイミングを入居日前後に調整できなければ、エアコンが無い状態で一定の期間は過ごすことになるため注意が必要です。
ネットでエアコンを購入し、取付工事は業者に依頼する
ネットでエアコン本体のみを購入して、エアコンの取り付けは別の取付業者に依頼をするという方法もあります。
この方法のメリットはなんといっても、エアコンが安価で手に入ることです。
デメリットは、 エアコンの購入から取付工事日までの間、届いたエアコンをどこかに保管しておかなければならないことや、家電量販店で購入する場合と同じように、取付工事のタイミング次第でエアコンが利用できない可能性があることが考えられます。
また設置工事によって生じた問題については、ハウスメーカーの補償を受けることができません。
建売住宅のエアコン設置業者の選び方
もしエアコン設置業者を個別で依頼する場合には、どのような点に注意すべきでしょうか。
ここでは、エアコン設置業者を選ぶ時の大切なポイント2つをご紹介します。
1.事前に現地調査を行って見積りを出し、工事内容をあらかじめ説明してくれる
エアコンの取付工事は、その場の状況によって追加工事が必要になることがあります。
例えば、エアコンを設置したい場所に電気回線が簡単に引けなかったり、室外機を屋根裏に置かなければならないケースなどがあげられます。
エアコンから外に伸びるダクトについても、むき出しではなく耐性のビニールテープで見栄えが良いように化粧加工をすることも本来は追加工事扱いです。
しっかりと現地を調査した上で、これらの追加工事の要否も含めて説明し、工事費用の見積もりを出してくれる業者であれば信頼できるでしょう。
新築のマイホームに穴を開けて工事をするわけですから、納得ができない場合には見積もりの段階でお断りする勇気も必要です。
2.保証期間をチェックする
一般的には、作業者に明確な過失があった場合には補償をしてもらえることがほとんどです。
しかしその補償期間は業者によって異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
大抵は工事日から1年間以上の補償をしてくれます。
補償の内容ですが、取り付けが緩んでいて配管が外れてしまった、穴を開けた部分から雨漏りがするなど、明らかな施工不良であれば施工会社が補償してくれます。
一方でエアコン本体が初期不良である場合は、エアコンのメーカー補償を利用することになります。
保証書は無くさないように保管しておきましょう。
エアコン取付工事が行われるタイミングに注意する
エアコンの取付工事が行われるタイミングは、以下の2パターンがあります。
- ハウスメーカーに依頼をして、物件の建築中に同時に取付工事をしてもらう
- 物件が完成した後に改めて取付工事を行う
物件の建築と同時に取付工事をしてもらう場合には気にする必要はありませんが、物件が完成した後にエアコンを設置する場合には、なるべく新居への引越しの日(入居日)に合わせて工事の日程を決めましょう。
年度末などの繁忙期は工事が立て込んでおり数週間待たされることも多くあります。
またエアコンの取付工事のみを依頼する場合には、工事や動作確認に立ち会いが必要です。
その際、エアコンの動作確認を行うため電気の開通が必要となります。
工事を引っ越し前におこなう場合には、電気が通っていることを確認しておきましょう。
新築一戸建てにオススメのエアコンの選び方
設置するエアコンは、以下の2つのポイントで選びましょう。
- 部屋の広さ(畳数)
- グレード(性能)
エアコンは安い方がいいと考え、例えば10畳の広さの部屋に6畳用のエアコンを設置するとエアコンの効きが悪くなり、結果として電気代が高くなって損をすることになります。
エアコンは、その性能と部屋の広さが釣り合っているものを選びましょう。
またエアコンのグレードには、ベーシックなものから省エネ効果が高いタイプ、AI搭載の自動運転タイプまで、その性能によって値段は様々です。
エアコン内の掃除を自動でやってくれるタイプのエアコンや、センサーで人間のいる位置を判断しながら風を出すタイプ、AIが搭載されていて家主の行動パターンを日々自己学習して一番快適な空調を目指すタイプなど、省エネ効果の高さも色々です。
エアコンは安ければ良いというわけではなく、高くとも省エネ効果が高いことで電気代の節約になります。
一定の省エネ機能をもったエアコンの購入には自治体から助成金(ポイント付与)がもらえる場合もあるため、価格だけでエアコンの種類を判断するのはやめましょう。
建売住宅を購入したら建物以外にかかるお金
建売住宅を購入した場合に、建物以外にかかる諸費用にはどのようなものがあるでしょうか。
建物以外にかかる諸費用内訳
建物以外にかかる諸費用としては、主に以下の項目が挙げられます。
- 売買契約書やローン(金銭消費貸借契約書)契約書に張り付ける印紙代
- 登記代(保存登記、表示登記、および司法書士への報酬)
- ローン関連費用(保証代と手数料、事務手数料)
- 火災保険料・地震保険料
- 固定資産税清算金
- 不動産会社への仲介手数料
- 引っ越し代・挨拶回りの粗品費
- 家具などの新生活費
これらの費用の相場としては、建物購入価格の5~10%程度かかるのが一般的です。
3,000万円の建売住宅であれば150万円~300万円の諸費用がかかると考えればよいでしょう。
建売住宅のオプション設備の工事にはどんなものがあるのか
建売住宅にはオプション設備の工事が多くあり何を付けたら良いか迷ってしまうものです。
ここでは、生活を始めるために必要不可欠なオプション、あれば便利なオプションに分けてご紹介しましょう。
新生活に必須!必ず付けたいオプション設備
必ず付けておいたほうがいい最低限のオプションとしては、以下が挙げられます。
- カーテンレール
- 網戸(シャッター)
- 照明
- テレビアンテナ
これらの設備はあらかじめ設置されているものだと勘違いされがちですが、どれも自身で設置するか、オプション工事としてハウスメーカーに依頼をすることになります。
あらかじめ設置されていると入居後の新生活をスムーズに始めるため、おすすめです。
あれば便利!できれば付けたいオプション設備
あれば嬉しい便利なオプションは以下です。
- 床暖房
- 浴室暖房乾燥機
- 食器棚(カップボード)
- ホームセキュリティ
特に食器棚については、置き型のものを後から購入して埋め込むより据え付け型のほうが隙間が無いために地震に強く、天井部や隙間にホコリが貯まることが無いためオススメです。
どのオプション設備を付けていいか迷った時の判断ポイント3つ
様々なオプション設備があってどれも魅力的に感じた場合には、次の3つのポイントで設備の導入を検討するとよいでしょう。
1.オプション工事にかける予算総額を決めておく
オプション工事や設備にかける予算額をあらかじめ決めておき、不要な買い物を避けることは重要です。
実はオプション工事の費用は住宅ローンに含むことができるため、予算をオーバーしたところであまり気にならないのも事実です。
しかし住宅ローンは、低金利とはいえ必ず金利が発生するもの。
なるべく現金や一括払いなど利息のかからない方法で、本当に必要なものだけを購入すべきでしょう。
2.生活に必ず必要な設備はどれ?優先順位を決める
オプション工事はあくまでもオプションであるため、先述したとおり生活に必須なものからそうでないものまで様々です。
後から自身で購入して取り付ければ良いものや、別個に注文したほうが安いもの、数年後のリフォームの際に導入を検討すればよいものもあります。
とりあえず頼んでおこうという気軽な判断ではなく、1つ1つのオプションを吟味して優先順位を決めていき、上位から予算額の範囲内に絞って依頼すべきでしょう。
3.値段がお買い得なのか自身で調べておく
オプション設備として依頼できるものは、メーカーや種類が限られていることがよくあります。
そのため自身で購入して設置した場合と比べてどれくらい値段が変わるのか、調べておく必要があります。
あらかじめ設置されていたほうが便利だという観点だけではなく、本当に適正な価格なのかを調べてから導入を決めるようにしましょう。
建売住宅でオプション工事を行う際の注意ポイント
建売住宅によっては、オプション工事とはいえども工事自体は全て他の業者に丸投げという場合があります。
結果として、問題が起こった際に補償や責任の所在がどこにあるか分からなくなり、たらい回しにあうケースが考えられます。
また物件価格が割安な代わりに、カーテンレールや網戸(シャッター)、照明など生活に必須であるである設備が高額に設定されている場合もあります。
- どのような設備がオプションになっているのか
- 金額
- 施工会社はどこか
建売住宅を購入する際には、こうした点をあらかじめ確認しておくべきでしょう。
まとめ
今やエアコンは私たちの生活になくてはならない生活必需品です。
しかし建売住宅にはあらかじめエアコンが設置されていないことも多く、ハウスメーカーにエアコンの設置を依頼する場合にはオプション料金がかかります。
もちろん自身で購入して設置することも可能ですが、その場合には取付工事日の調整や補償責任の所在について、あらかじめ確認してから進めることが大切です。
せっかくのマイホームが「こんなはずじゃなかった!」とならないように、しっかりと準備して新生活を初めてみてはいかがでしょうか?
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