住宅ローンは年収がいくらあれば借入できるのでしょうか。
実は年収200万円台でも住宅ローンを借りて、マイホーム購入している方はたくさんいます。
ただし、金融機関は年収をベースに借入金額を決めるので、年収が低ければ低いほど借入金額は下がってしまいます。
自分の年収では最大でいくらまで借入できるのかを知っておくことはとても大切なことです。
今回は、年収240万円の方が組める住宅ローンの限度額についてお伝えします。
適正な借入額についても解説していきますので、これからマイホーム購入の資金計画を組む方は、ぜひ参考にしてみてください。
本文に入る前に、住宅を購入する際に最も大切なポイントについて、お話しておきます。
建売住宅を『購入する』上で一番大切ことは、無駄な費用をできるだけ削ること。
注文住宅を『建てる』上で大切なことは、ハウスメーカーの情報収集をしっかり行うことです。
建売住宅の場合は、すでに完成形の建物を実際に見た上で購入できるので、あとはどれだけ安く目当ての物件を購入できるかが重要になります。
建物自体の金額を大きく下げることはできませんが、大きく出費を下げられる余地があるのが不動産会社の『仲介手数料』です。
一般的に物件価格の3%+6万円の手数料がかかるため、仲介手数料だけで100万円以上の出費になることも珍しくありません。
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気になる物件があれば、まずはLINEともだち追加か匿名で使えるシミュレーターを利用してみて下さい。
また、注文住宅の場合は0から自分達の理想の家を建てていくため、パートナーとなる「ハウスメーカー選び」が最も重要です。
事前にしっかりと情報を収集せず、安易にハウスメーカーを決めてしまったことで、一生後悔しているような人も少なくありません。
とはいえ全国には数多くのハウスメーカーが存在し、すべての会社の情報を調べて比較するのは不可能です。
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家を建てる予定のエリアと、自分が希望する住宅の条件や予算を選択するだけで、条件にあった住宅メーカーからまとめてカタログを取り寄せられます。
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それではここから、記事本文に入っていきましょう。
もくじ
年収240万(額面)で借りられる住宅ローンはいくら?
年収240万円の場合、住宅ローンは最大でいくらまで借りることができるのでしょうか。
年収240万円とは、給与の総支給が年間240万円の人のことです。
税金や保険などが引かれた手取りの給与のことではないので注意してください。
借りられる住宅ローンの金額(頭金なし)
まずは、頭金なしでマイホームを購入する場合について考えていきます。
頭金なしとは、自己資金として貯蓄や現金を使わずに、フルローンを組む方法です。
フラット35のシミュレーションサイトを使って借入可能額を検討します。
他の金融機関を検討している方は、限度額が違いますので参考程度にご覧ください。
参考サイト⇒年収240万円(融資9割超)ローンシミュレーション|フラット35
・条件
年収 | 240万円 |
---|---|
金利 | 2.32%(※1) |
返済期間 | 35年 |
返済方法 | 元利均等(※2) |
※1 2020年7月現在の金利を適用しています。(融資9割超の場合の最大金利)
参考サイト⇒最新の金利情報|フラット35
※2 元利均等返済とは、毎月返済額が一定になるように、元金と利息の割合を調整している返済方法です。
・シミュレーション結果
年収240万円の場合、フラット35での借入可能額は1,742万円でした。
頭金がないため、借入可能額が総予算になります。
総予算が1,742万円以下に収まっていれば、年収240万円の人でもマイホーム購入が可能です。
中古住宅や建売住宅を検討してみるとよいでしょう。
毎月の返済額を計算してシミュレーション
1,742万円の借入をする場合の毎月の返済額をシミュレーションしていきます。
・条件
借入額 | 1,742万円 |
---|---|
金利 | 2.32% |
返済期間 | 35年(420回) |
返済方法 | 元利均等(※2) |
参考サイト⇒1,742万円借入時 ローンシミュレーション|フラット35
・シミュレーション結果
上記の内容で試算すると、毎月の返済は約6.1万円です。
また、借入額は1,742万円ですが実際は借入額に利息が上乗せされますので、35年間ではで約2,546万円支払っています。
金利がもっと低い金融機関で借入ができれば、同じ借入金額でも月々の支払いは6.1万円よりも抑えることが可能です。
ただしフラット35の場合は、35年間金利の変動がない全期間固定金利ですので、返済額が完済時まで変わらないというメリットもあります。
自分に合った借入タイプを選びましょう。
借りられる住宅ローンの金額(頭金1割)
次に、購入総額の1割を頭金として支払うケースを検討します。
頭金を1割入れると、融資金額が9割以下になるため金利の引き下げが適用されます。
頭金なしのときよりも金利が0.26%マイナスされた2.06%が適用金利です。
・条件
年収 | 240万円 |
---|---|
金利 | 2.06%(※3) |
返済期間 | 35年 |
返済方法 | 元利均等 |
※3 2020年7月現在の金利を適用しています。(融資9割以下の場合の最大金利)
参考サイト⇒年収240万円(融資9割以下)ローンシミュレーション|フラット35
・シミュレーション結果
年収240万円の場合、フラット35での借入可能額は1,794万円でした。
頭金がない場合と比べて、借入可能額が52万円上がりました。
さらに今回は、総予算の1割の頭金を支払う設定です。
すると購入予算は、借入額の1,794万円と頭金の206万円を足した2,000万円です。
頭金なしのときと比べて建築総予算が258万円も上がりました。
建売住宅でも検討できる住宅の幅が増えそうです。
毎月の返済額を計算してシミュレーション
1,794万円の借入をする場合、月々の返済はいくらになるのでしょうか。
フラット35のシミュレーションサイトで検討します。
・条件
借入額 | 1,794万円 |
---|---|
金利 | 2.06% |
返済期間 | 35年(420回) |
返済方法 | 元利均等 |
参考サイト⇒1,794万円借入時 ローンシミュレーション|フラット35
・シミュレーション結果
上記の内容で試算すると、毎月の返済は約6万円です。
毎月の返済額は、頭金なしの1,742万円のときとほとんど同じ結果でした。
なぜなら、フラット35は年収に対する住宅ローンの占める割合の上限額を設定して審査しているからです。
簡単に言うと、年収240万円の人は住宅ローンの月々の支払額はいくらまでというのが明確に決まっているということです。
ちなみに年収240万円の方は、年収に対する住宅ローンの住める割合が30%以下になるように計算されています。
今回のケースでは頭金を1割以上出して金利が低くなっているため、借入額は上がります。
ただし、支払いの負担は同じになるようになっているのです。
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年収240万(額面)の理想の住宅ローン金額はいくら?
年収が240万円の場合、住宅ローンをいくら借入することが理想的なのでしょうか。
今までは借入限度額の話をしてきましたが、6万円という月々の支払額ではローンの返済が難しそうだなと感じた方もいると思います。
年収240万円の方の無理のない返済額と借入額をシミュレーションしていきましょう。
理想的な住宅ローンの借入額(頭金なし)
まずは、頭金を出さない場合の理想的な住宅ローンの借入額について考えます。
まず考えるべきことは、理想的な毎月の返済額です。
一般的には、手取りの20%前後であれば、住宅ローンの返済に充ててもゆとりをもって暮らしていけると言われています。
手取りとは、税金や保険料などを控除された後、実際に口座に振り込まれる金額のことです。
一般的なサラリーマンであれば、手取りは総支給の80%くらいになっています。
以上のことより、毎月の理想の返済額は次の計算式で算出可能です。
年収÷12ヵ月×手取りの割合×ローン返済の割合=理想の月々の返済額
240万円÷12ヵ月×80%×20%=月々3.2万円
年収240万円の方は、月々の支払いを3.2万円くらいにすることがおすすめです。
借入限度額のときの借入額のおよそ半分ですね。
では、月々の支払いが3.2万円の場合、フラット35ではいくらの借入ができるのでしょうか。
・条件
月々の支払額 | 3.2万円 |
---|---|
金利 | 2.32% |
返済期間 | 35年(420回) |
返済方法 | 元利均等 |
参考サイト⇒月々3.2万円 ローンシミュレーション|フラット35
・シミュレーション結果
月々4万円の支払いだと、919万円が借入できます。
借入金額としては理想的ですが、マイホームを購入することは難しいでしょう。
中古住宅では検討できる物件があるかもしれません。
新築を検討している方は、頭金を貯めたり借入額を増やしてもう少し予算を上げましょう。
理想的な住宅ローンの借入額(頭金1割)
次に頭金を1割入れた場合の、理想的な住宅ローンの借入額についてシミュレーションします。
理想の月々の支払額は先ほどと同じく3.2万円です。
フラット35の場合、頭金を入れると金利が0.26%下がりますので、借入額にどのような差が出るのかシミュレーションしていきます。
・条件
月々の支払額 | 3.2万円 |
---|---|
金利 | 2.06% |
返済期間 | 35年(420回) |
返済方法 | 元利均等 |
参考サイト⇒月々3.2万円 ローンシミュレーション|フラット35
・シミュレーション結果
金利が下がったことにより、借入額は957万円でした。
総予算の約1割の117万円は頭金で用意できると仮定すると、総予算は1,070万円です。
1,070万円でもマイホームの購入は難しいかもしれません。
もっと頭金を貯めるなどの対策をしましょう。しかし、今回のシミュレーションはあくまでも理想的な支払額です。
もう少し月々の支払いを増やせそうであれば、無理のない範囲で増やして借入額を上げてもいいでしょう。
【年齢別】年収240万円の適正な住宅ローンの金額を表で比較
借入する年齢ごとに適正な住宅ローンの金額をシミュレーションしていきます。
各年齢で65歳までに完済するという設定で25歳から45歳の借入期間を設定します。
自分と近い年齢の借入金額を確認してみてください。
今回はフラット35よりも金利が低い、メガバンクの埼玉りそなの変動金利0.47%を元に考えました。
また、手取りの20%ではなく、総支給の20%の額で支払いをしていきます。
総支給の20%であれば、月々の支払額は少し増えますが借入額も上がります。
総支給の20%でも家庭によっては無理なく支払いをしていくことは可能です。
年収240万円の方の総支給の20%の金額は以下の通りです。
240万円÷12ヵ月×20%=月々4万円
手取りの20%の理想的な支払額よりも約1万円増えました。
では実際にシミュレーションしていきましょう。
・条件
年収 | 240万円 |
---|---|
月々の支払い額 | 4万円 |
金利 | 0.47%(※1) |
返済方法 | 元利均等 |
※1 2020年7月現在のりそな銀行の変動金利です。
参考サイト⇒ローン金利|りそな銀行
年齢による借入期間は下記のように設定します。
年齢 | 借入期間(65歳ー年齢) |
---|---|
25歳 | 35年(※2) |
30歳 | 35年 |
35歳 | 30年 |
40歳 | 25年 |
45歳 | 20年 |
※2 りそな銀行の住宅ローンの最長の借入期間は35年なので、65歳-年齢が35年以上になっても35年で計算しています。
・シミュレーション結果
年齢別の適正な住宅ローンの借入額の結果は以下の結果です。
年齢 | 借入期間 | 適正な住宅ローンの金額 |
---|---|---|
25歳 | 35年 | 1,540万円 |
30歳 | 35年 | 1,540万円 |
35歳 | 30年 | 1,340万円 |
40歳 | 25年 | 1,130万円 |
45歳 | 20年 | 910万円 |
参考サイト⇒住宅ローンシミュレーション(新規)|りそな銀行
年数に応じ借入額が最大で500万円以上の差が出ることがわかります。
借入金額を考えるときには、借入期間もしっかり検討する必要があります。
返済期間を20~30年に設定して住宅を購入するためには、頭金をもっと貯めるなどの対策が必要です。
35歳以上で子供の予定がない家庭や子供が大学を卒業している家庭は、給与の20%ではなく25%を住宅ローンの返済に充てても無理な返済ではありません。
240万円の給与の内25%を住宅ローンに充てると、月々の支払額は約5万円です。
35歳、40歳、45歳で月々5万円の支払いをしたときの借入可能額もシミュレーションします。
年齢 | 借入期間 | 適正な住宅ローンの金額 |
---|---|---|
35歳 | 30年 | 1,670万円 |
40歳 | 25年 | 1,410万円 |
45歳 | 20年 | 1,140万円 |
すべての年齢で借入額が200万円以上増えました。
貯蓄を加えればマイホーム購入も検討できる金額に近づけることが可能です。
しかし、無理な返済になってしまってはマイホームを購入した意味がなくなってしまうので、返済額は慎重に検討しましょう。
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【借入タイプ別】年収240万円の適正な住宅ローンの金額を表で比較
最後は借入タイプ別に、年収240万円の方の適正な住宅ローンの金額を確認します。
金融機関では借入タイプを次の3つに分類しています。
- 変動金利
- 固定金利(期間選択型)
- 全期間固定金利
それぞれ金利に差があるため、借入可能な金額も変動します。
今回もりそな銀行の金利を元にしたシミュレーションです。
月々の支払い額は、先程と同じく総支給額の20%の4万円です。
・条件
年収 | 240万円 |
---|---|
月々の支払い額 | 4万円 |
支払い期間 | 35年 |
返済方法 | 元利均等 |
借入タイプ別の金利をお伝えします。
借入タイプ | 金利 |
---|---|
変動金利 | 0.47% |
固定金利(10年) | 0.645% |
全期間固定金利 | 0.995% |
りそな銀行はメガバンクの中では、金利が低い金融機関です。
全期間固定金利はフラット35ではなく、りそな銀行独自の全期間固定金利の商品を扱っています。
・シミュレーション結果
借入タイプ別の適正な住宅ローンの借入額は以下のような結果です。
借入タイプ | 金利 | 適正な住宅ローンの金額 |
---|---|---|
変動金利 | 0.47% | 1,540万円 |
固定金利(10年) | 0.645% | 1,500万円 |
全期間固定金利 | 0.995% | 1,410万円 |
頭金を足すことで、中古住宅や建売住宅であれば購入できる可能性は十分に考えられます。
しかし、土地から購入する方や注文住宅を希望する方は、もう少し頭金を貯めたり支払額を上げなければ難しそうです。
借入タイプによって適正な住宅ローンの金額は変わります。
建築資金を少しでも増やしたい方は、変動金利を選ぶといいでしょう。
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まとめ
年収240万円の方がフラット35で借り入れをする場合、理想的な借入額に設定すると借入額は1,000万円をきってしまうことがわかりました。
なかなかマイホームを購入することは難しいなと感じた方が多いと思います。
しかし、金融機関や借入タイプ、月々の支払額を検討することで、1,500万円台まで借入額を上げることが可能です。
自分に合った金融機関を選んで1番多く借入ができる条件を探しましょう。
大切なことは無理のない返済額を借入することです。
すてきなマイホームを購入したいという思いはわかりますが、返済が苦しい金額のローンを組んではいけません。
マイホーム購入をゴールと考えている方も多いですが、実際はマイホームに住んでからがスタートなのです。
マイホームで楽しく暮らしながら、無理なくローンを支払っていけるようなマイホームを探していきましょう。
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