<記事の情報は、2023年8月27日時点のものです>
家を建てる際に建物の性能で気になるポイントの一つに防音性があります。
楽器が趣味で自宅でも演奏したい方や線路沿いに家を建てようとしているなどは特に気になるポイントです。
今回は、そんな防音性について解説します。
「そもそも防音とは?」と言った初歩的なところから解説しますので、全く知識がない人でも防音についての理解がきっと深まります。
建物構造別の防音性能に優れたハウスメーカーの紹介もありますので、是非参考にしてください。
また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。
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【本記事の監修者】 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 大学卒業後、東証一部上場大手保険代理店へ入社。その後、大手不動産ポータルサイト運営会社へ転職。ITベンチャー企業での経験を経て株式会社Azwayを創業。 「住まい」と「ライフスタイル」に特化したWEBサービスを手掛けている。
もくじ
おすすめハウスメーカー遮音性ランキング
建物の構造別の防音性をご紹介したところで、構造別で見る防音性に優れたハウスメーカーをご紹介したいと思います。
ここでは、各構造別でおすすめハウスメーカーを3選に絞ってご紹介します。
防音性以外のおすすめポイントについても紹介しますので、是非参考にしてください。
防音性に優れたハウスメーカー3選【木造偏】
ここでは、木造住宅を取り扱うおすすめハウスメーカーをご紹介します。
最もコストが安いため、「戸建てと言えば木造」と言うことで検討されている人が多いと思います。
建築知識が全くなく、構造も何にしたら良いのかよく分からないと言う人もいると思いますが、まずはこの木造から検討してみると良いと思います。
おすすめ木造住宅メーカー①:木下工務店
- 防音性:-40dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、高断熱性、完全自由設計
木下工務店が造る家は、発砲断熱材と言う素材を建物の躯体部分に直接吹きかけることで、高気密な住宅を実現させており、防音性にも優れています。
メーカーの実験データでも、屋外が70dBの騒音のケースで屋内は30dBであったとの結果が出ています。
防音性以外の特徴としては、発砲断熱材による高気密、高断熱の家が実現できることです。
高気密・高断熱により、屋外との不要な熱交換を少なく出来る為、夏は涼しく、冬は暖かく保つことが出来る為、快適に生活することが出来ます。
また、同社は、施工技術が高いため、住宅の設計においては法令に違反しない限り、基本的に完全自由設計となります。
「自分が思い描く家を建てたい」、「みんなが快適な家を建てたい」、そんな思いの人におすすめしたいハウスメーカーです。
おすすめ木造住宅メーカー②:住友林業
- 防音性:-35dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、耐風・耐積雪性、構造設計力
住友林業は、マルチバランス構法と言う最新技術を使って、建物の躯体部分の構造にこだわった所謂、「強い家づくり」が可能です。
防音性においては、外装材、通気層、断熱材、石膏ボードなどを何層にも重ねて設計されており、高い遮音性を実現させています。
前提として、幹線道路脇の騒音レベル(70dB)を人が静かであると感じる35dBまで低減することを想定しており、防音性はとても高いと言えるでしょう。
防音性以外のおすすめポイントは、まず強靭な躯体部分による耐震性の高さと、高い外構技術による耐風・耐積雪性です。
災害が多い日本であるからこそ、災害に強い家づくりはとても重要です。
住友林業では、台風や積雪、大雨などの災害を想定した家づくりをしている為、「災害に強い家づくり」の代表と言えます。
また、住友林業では、基礎構造、建物構造の設計時、独自に開発した構造計算システム「WiNX(ウィンクス)」を用いて設計しており、その土地に合わせた最適な構造設計が可能です。
まさに、日本の最新技術を使った強靭な家づくりができますので、家族が安心して暮らせ「強い家づくり」を目指したい人におすすめのハウスメーカーです。
おすすめ木造住宅メーカー③:ミサワホーム
- 防音性:-35dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、耐久性、省エネ、バリアフリー
ミサワホームが造る住宅は木質パネル接着工法により、気密性が高い構造となっており、もともと外部から侵入してくる音の遮音性は高い造りとなっています。
また、開口部である窓においては、「アルウッドFサッシ」、「AZサッシ」と言う特殊なさっしに防火、防犯性を兼ねたペアガラスを合わせてより遮音性を高めています。
設定している騒音レベルは、交差点道路であり、交差点の騒音レベル(75dB)を静かな公園レベル(40dB)まで引き下げることを想定しています。
防音性以外のおすすめポイントは、まずは耐震性が挙げられます。
ミサワホームは、阪神淡路大震災、東日本大震災の際にも自信による当社施工物件の倒壊はゼロと耐震性にはかなり力を入れています。
実大建物を使った振動実験を建物が壊れるまで行うことで、建物の限界点を確認・把握することで、高い安全性の確保とさらなる技術発展につなげています。
また、ミサワホームの考え方として2世代、3世代先までつなげる家づくりを目指しており、防水、防湿、防腐、防蟻性の高い耐久性に優れた建物と言うのも大きな特徴です。
自社で太陽光システムの開発もしており、省エネに力を入れていることに加え、バリアフリーに対応している点もおすすめしたいポイントです。
「次の世代につなげる家づくり」、「環境や人にやさしい家づくり」をしたい人におすすめしたいハウスメーカーです。
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防音性に優れたハウスメーカー【軽量鉄骨偏】
ここでは、軽量鉄骨造住宅を扱うおすすめハウスメーカーをご紹介します。
木造であれば、どこのハウスメーカー、工務店でも取り扱いがありますが、軽量鉄骨造となると、扱っている業者も絞られてきます。
木造と比較して防音性はあまり変わらないと言う声もありますが、最新技術を持ったハウスメーカーが作る軽量鉄骨造住宅は造りもしっかりしていて防音性にも優れています。
大手ハウスメーカーにおいては、軽量鉄骨造りの住宅をメインで扱っているところが多いので、有名メーカーにお願いしたいと言う人にはピッタリかも知れません。
おすすめ軽量鉄骨造住宅メーカー①:パナソニックホームズ
- 防音性:-50dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、換気性、綺麗が続くタイル外壁
パナソニックホームズは、大手電機メーカーパナソニックの住宅事業部門として設立された会社であり、時代に合ったハイクオリティな家づくりにより人気の高いメーカーです。
防音性においては、HS構法による多層構造の外壁、遮音床、遮音サッシの採用により、高い防音性を実現しています。
遮音レベルは、-50dBであり同じ軽量鉄骨造のハウスメーカーの中でもトップクラスと言って良いでしょう。
防音性以外の特徴としては、「地震安心保障」がついているほど耐震性が高いことです。
地震安心保障とは、地震によって家が半壊、倒壊してしまった際には、再建築、原状回復を保証してくれるものでかなり安心できるサービスです。
同社のコンセプトが家の「強さと暮らしやすさ」を追求することであり、地震に対する強さは保証の面からも自信を持っていることが分かります。
また、家の中の換気、空調システムについても優れており、家の中の空気がいつもきれいで且つ、温度変化が少なくなる構造となっています。
家の中だけでなく、外構にもこだわりがあります。
外壁には、光触媒タイル外壁と言う汚れが付着しにくいことに加えて、雨や風で汚れが落ちやすい素材を使用している為、外観を常にきれいに保つことが出来ます。
最先端の技術を使った安心で快適な新しい家づくりに挑戦してみたい人におすすめしたいはハウスメーカーです。
おすすめ軽量鉄骨造住宅メーカー②:大和ハウス
- 防音性:-50dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、耐久性、設計対応力
大和ハウスでは、独自技術である「ジーヴォΣ」により、超ハイスペックの家づくりが可能です。
防音性においては、「-50dB」の遮音性を可能にしており、この数値は、RC(鉄筋コンクリート)造のマンションと同等レベルと言われています。
防音性以外の面では、建物の基礎部分を作る技術が非常に高いため耐震性に優れていることに加え、防水、防湿、防錆性が高く建物の耐久性にも優れていることが特徴です。
また、建物の設計対応力にも優れており、自分の思い描いた家づくりが可能です。
こだわり抜いたハイクオリティな家づくりがしたい人には是非おすすめしたいハウスメーカーです。
おすすめ軽量鉄骨造住宅メーカー③:セキスイハイム
- 防音性:-40dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、スマートハイム、コストパフォーマンス
セキスイハイムは、住宅を工場の中で生産するハウスメーカー業界では珍しい会社です。
工場生産するからと言って、一つのモデルを大量生産する訳ではなく、全く違う設計の住宅を工場内ですべて生産します。
防音対策においては、基本的な外壁、開口部(窓)、屋根の遮音対策によって、高い防音性能を可能にしています
床や部屋間の仕切り、排水管に至るまでしっかりと防音対策がされていますので、外からの音はもちろん、屋内の生活音についても対策がされています。
防音性以外の特徴としては、まず耐震性が挙げられます。
大型地震を想定した造りとなっており、標準プランの設計であっても業界トップクラスの耐震性となっています。
また、太陽光発電と蓄電池など使って電力を自給自足することで、効率的な電力コントロールを行うことが出来るスマートハイムもおすすめのポイントです。
スマートハイムとはセキスイハイムが提供するスマートハウスのことで電気代の節約になるだけでなく、二酸化炭素の削減にもつながります。
すべて工場での生産となることで資材の無駄を防ぎ、物流コストや人件費の削減につなげることが出来る為、住宅の性能に対するコストが低いことも嬉しいポイントです。
家計と環境にやさしい家づくりをしたいと言う人におすすめしたいハウスメーカーです。
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防音性に優れたハウスメーカー【RC造偏】
防音性に優れたハウスメーカーの最後は、RC造ハウスメーカーです。
防音性だけではなく、他のスペックにおいてもRC造の住宅が最も高いことは間違いありません。
「予算的に余裕がある」、「大きな豪邸に住みたい」、「土地はもともと所有していて建物にしかお金がかからない」と言う人は、是非、検討してみて下さい。
おすすめRC造住宅メーカー①:百年住宅
- 防音性:-55dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐久性、耐火性
百年住宅は、RC造に特化したハウスメーカーであり、性能面では住宅業界トップクラスでしょう。
防音性能においては、木造住宅の3倍以上の重さがあるPC(プレシャス鉄筋コンクリート)パネルと言う高気密素材で音を大きく遮断します。
壁が音をはね返す2重壁4層構造となっており、中から外に音が漏れることがなく、楽器を趣味とする人でも安心です。
防音性以外の面もRC造の良さを活かした災害に強い家づくりとなっており、PCパネルを使っていることでシロアリ、腐食、サビなどの心配もありません。
耐火性能も高く、外からの火事の際に火が燃え移ることや、屋内で火事が発生した際に他の部屋に火が燃え移らない構造となっています。
まさに、性能評価は、間違いなしのハウスメーカーのため、「お城のような家を建てたい」、「家づくりにお金は惜しみたくない」人には特におすすめしたいハウスメーカーです。
おすすめRC造住宅メーカー②:レスコハウス
- 防音性:-50dB
- 防音性以外のおすすめポイント:青空リビング、35年間定期点検
大手ハウスメーカー、ヒノキヤグループが展開するレスコハウスのご紹介です。
レスコハウスはRC造住宅による「災害時に避難所になる災害レスコンクリート住宅」を造ることに力を入れています。
災害が多い日本だからこそ常識を超えた強さが必要であると言う考え方のもと、躯体部分をはじめとした非常に強い家づくりを提供しています。
防音性においては、PCパネルを使うことで遮音性が非常に高く、ホームシアターを作りたいと言う夢までかなえることが出来ます。
防音性以外の部分については、災害レスの家づくりを目指していることからも分かるように、耐震、防水、防風など、災害に対する強さは、間違いなく業界トップクラスです。
また、青空リビングと言う屋上の活用方法にも力を入れており、都心部に住んでいる人でも同社の高い技術と資材調達力により低コストで屋上付き住宅を検討することが出来ます。
35年間の定期点検がついているなどアフターフォローが手厚いことも嬉しいポイントです。
「都心部でも広い豪邸を建てたい」、「青空のもとガーデニングや家庭菜園、バーベキューなどアウトドアを自宅で楽しみたい」そういう人に特におすすめです。
おすすめRC造住宅メーカー③:大成建設ハウジング
- 防音性:-45dB
- 防音性以外のおすすめポイント:耐震性、耐重性、喚気性
大成建設ハウジングのRC造住宅「パルコン」についてのご紹介です。
防音性については、普通コンクリート素材にパルコン独自の内装仕上げを施しており、壁の厚みを抑えたまま、高い遮音性を実現させています。
防音性以外の特徴については、耐震性に加えて、耐重性も高く、積雪量が多いところでも雪の重さで屋根が落ちると言った心配もありません。
あらゆる災害への強さは、さすがRC造と言ったところです。
また、パルコンの屋内には、独自の喚起システム「タルカス₋Ⅿ」を導入しており、空気の循環を良くして、いつでも空気環境が良い中で生活することが出来ます。
高い技術を活かした快適な家づくりがしたい人におすすめしたいメーカーです。
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防音性の高い家に住むときの費用相場
ここからは防音性の高い家に住むときの費用相場を注文住宅と賃貸に分けて紹介します。
注文住宅|防音性能のある家を建てる場合の建築費用相場
防音性能のある注文住宅を建てる場合の費用相場は1,500万円~2,500万円です。
基本的に、住宅にかかる費用に防音性能にかかる費用を加えたもので、防音性能は、目的によっても費用が変わります。
使用目的・タイプ | 必要になる費用目安 |
グランドピアノを弾く | 約250万~360万円 |
サックスを演奏する | 約250万~360万円 |
ドラムを演奏する | 約350万~460万円 |
地下の防音室 | 約80万~100万円(坪) |
賃貸|防音性能のある家を借りるときの家賃相場
防音性能のある賃貸の費用相場は詳しく公開されていません。
しかし、防音性能が加わることによって通常の賃貸よりは少し高くなってしまう傾向があります。
防音性から考える、ハウスメーカーを選ぶ際のポイントって?
ここまで構造別の特徴やおすすめハウスメーカーのご紹介をしてきましたが、防音性から考えるハウスメーカーを選ぶ際のポイントは何か、ここで解説します。
先述もしていますが、結論、防音性からハウスメーカーを選ぶ際には、自分が家を建てる場所と自分や家族が望む音のレベルを考えて必要な音のレベルが実現できるハウスメーカーを選ぶべきです。
例えば、閑静な住宅街に家を建てる際に音に対してあまり気にならない人が、遮音性の高い住宅を選ぶ必要はありません。
もちろんですが、防音性に優れたメーカーの方が、費用は上がります。
自分が望む音のレベルと屋外の音のレベル、コストをよく考慮した上でハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
更に詳しいおすすめのハウスメーカーについては下記の記事で詳しく解説をしています。
プロが選ぶハウスメーカーランキング-1万人以上に聞いたおすすめ住宅メーカー
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意外と見落としがちな住宅の防音性能
家を建てる際に防音性能を気にする人は意外と多くありません。
閑静な住宅街に住んでいた人やRCマンションでしか生活したことがない方など、音に悩まされた経験がない方は、家を建てる際にもあまり気にかけません。
例えば、地震が来た時は、家の構造に関係なく揺れを感じますし、日本に住んでいれば、夏は暑く、冬は寒い経験をする為、耐震性や断熱性については、みなさん気にします。
防音性については人によって見落としがちとなりますので、家を建てた後に後悔することがないようにここでしっかりと理解して欲しいと思います。
防音性能を高めるためのおすすめの家具の置き方
音は壁や空気を伝わり、広がっていきます。
そのため、音の出る家電製品の設置や振動するものは壁から離して設置すると音が響きにくくなります。例えば、テレビやコンポ、洗濯機のような家電製品は振動や音が大きいため、壁にくっ付けると音が広がってしまいます。また、大きな家具を壁際に設置すれば音を遮る壁のような役割が期待できます。本棚やタンスなど背丈もある大きな家具は、音を遮りたい場所や音の漏れを防ぎたい場所に設置してみましょう。
防音の仕組み【遮音/吸音/制振/防振】を理解しよう
防音とは、最終的に音を抑えた結果のことを言いますが、防音につながる音を抑える仕組みは、遮音、吸音、制振、防振の4つからなります。
要は、遮音、吸音、制振、防振の4つの効果として結果的に防音となるのです。
防音の基礎知識としてまずは、この4つについて理解しましょう。
遮音
遮音とは、音を遮ると書くように、音をはね返すことで音を遮ることを言います。
遮音効果が高い素材として、遮音シートや石膏ボードがよく使用されます。
遮音効果が高いと、音の跳ね返りが大きくなりますので、音の反響も大きくなります。
楽器の音などが分かり易い例となります。
吸音
吸音とは、遮音の反対で音を吸収することで音を弱くすることです。
これにより、音の反対や壁の裏側に音が流れるのを防ぐ効果があります。
吸音効果の高い素材は、グラスウールが代表的なものになります。
これも楽器などの音漏れを防ぐことに効果的です。
制振
制振とは、物の振動そのものを抑えることを言います。
振動する物の音を抑えるには制振が効果的です。
例えば、洗濯機の音をイメージすると分かり易いでしょう。
制振材としては、制振シートやゴムシートが代表的となります。
防振
防振とは、物が振動した際にその振動の伝わりを抑制することです。
上の階で歩いている足音や物が落下した際の音などに効果的です。
防振はとても難しいため、効果の高い素材を使用しないとあまり意味がありません。
防振効果が高い素材は、ゴムマットが代表的です。
音は空気と個体で伝わる
音は、伝わり方によって空気伝搬音と固体伝搬音の2つに分けられます。
それぞれ、空気中で伝わるか、個体の中で伝わるかに違いがありますが、音の伝わり方によって、防音の仕方も異なります。
ここでは、空気伝搬音と固体伝搬音について解説します。
空気伝搬音
空気伝搬音とは、空気中を伝わってくる音のことです。
音の例は、人の声や外部からの騒音などがイメージし易いでしょう。
空気中を伝わって音が届くため、空気を遮断することが防音対策として重要になります。
空気伝搬音に適した防音対策は、遮音と吸音です。
壁に遮音シートや石膏ボードなど遮音効果のある素材や吸音のためのグラスウールを利用することが効果的です。
空気伝搬音は、音が通るルートである空気を遮断すれば防音効果が望める為、固体伝搬音と比べて防音はしやすい音となります。
固体伝搬音
個体伝搬音とは、壁や床などの物(個体)を通じて伝わる音です。
音の例は、上の階の足音や物が落下した音、排水設備からの水が流れる音、洗濯機の音などが分かり易いでしょう。
固体伝搬音に適した防音対策としては、制振と防振が効果的です。
具体的には、ゴムマットのようなクッション性の高い素材を使うことや、防音排水管などが挙げられます。
固体伝搬音は、音が個体から伝わると言う特徴から空気伝搬音と比較して防音しにくい音とされています。
防音しやすいのは高い音?低い音?
結論から言うと、音を防ぐ観点では、一般的に高い音の方が低い音と比較して防音しやすいと言われています。
防音材の仕様に記載されている数値(デシベル)は、おおよそ中音域の500ヘルツを基準として記載されています。
よって、500ヘルツより高い音であれば、数値(デシベル)は上がり、逆に500ヘルツより低い音になると数値(デシベル)は下がります。
おおよそですが、低音域の音は、高音域の半分ほどしか防音できないと言われています。
防音対策で注意すべきポイント2つ
防音対策で注意したいポイントは、家の中と家の外の大きく二つに分かれます。
それぞれ防ぐ音の種類も違いますので、対策の仕方と合わせて確認してください。
家の中の防音対策はどうやるの?
まず、家の中の防音対策におけるポイントをご紹介します。
〇上階からの足音や排水菅を通る流水の防音
生活音の中で特に気になるのはこれらの音です。
排水管を通る流水とは、主にトイレとシャワーの水が排水されて通る音であり不快に感じる人も多いでしょう。
足音対策には、床材にクッション性に優れたゴムマットを使用、排水管は、防音排水管にすることで大きな対策になります。
〇2世帯住宅の場合は、水回りを上下階で同じ位置にする
2世帯住宅のように水回りが、上下階に存在するような間取りにする場合、水回りは、基本的に1階と2階で同じ位置にするようにしましょう。
これにより2階の足音などが1階に伝わることや2階の排水音が1階に伝わることを防ぐことが出来ます。
〇防音するポイントを絞って対策する
いくら家の中すべてを防音対策したいと言っても予算的に無理と言う人も多いはず。
基本的に防音対策をするとは言っても、家全体を対策することは少なく、ポイントを絞って対策をします。
よって、家の外で騒音がするというときは、騒音がする側の防音対策を強化する、家で楽器を弾きたいと言う人はそれ専用の部屋に絞って防音対策するなど、ポイントを絞った対策をすることでお財布にも優しく対策が可能です。
家の外の防音対策はどうやるの?
次に家の外側の防音対策についてご紹介をします。
〇外からの騒音がある場合は、そちら側を重点的に対策する
線路沿いや道路沿い、工場近くなどの家であれば、必ず、一定の方向からの騒音問題が出てきます。
騒音の方向が一定の場合であれば、騒音側の外壁に対して防音対策を強化するのが費用対効果も高いためおすすめです。
〇音が伝わり易い窓の対策に注意
あまり意識しない人が多いと思いますが、窓は音が最も伝わり易い部分です。
窓の防音対策には、防音サッシがおすすめです。
防音サッシと一般的なサッシを2重にすることで更に防音性を高めることが出来ます。
防音サッシは、防音性に加えて断熱性も高めることが出来ますので、おすすめの素材です。
〇換気扇にも防音対策を
換気扇と防音対策が何か関係あるのかと思う人もいると思いますが、換気扇は外部とつながる部分であり、音が侵入しやすい部分です。
特に換気扇は、取り付ける位置が重要であり、騒音がする方向に取り付けてしまうと音が侵入し、他の部分で対策しても意味がなくなります。
仮に換気扇を音が侵入しやすい位置に取りつける際には、防音換気扇にするか防音カバーをかぶせることで対策出来ます。
失敗できない買い物だからこそ、資料を比較して自分の理想の住宅を見極めるのが大切です。
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防音性能って何で決まるの?
防音対策については、ご紹介しましたが、防音性能がどのような指標によって決まるのかを知らなければハウスメーカーの比較も難しくなります。
ここでは、防音性を測る指標についてご紹介します。
防音性能は、dB(デシベル)をどれだけ減らせるか?
結論、防音性能を測る上での指標と言うのは、音の大きさを表すdB(デシベル)を防音対策によってどれだけ減らすことが出来るかです。
例えば、ハウスメーカーの防音、遮音性能(dB)が「-30(外壁)」であれば、外壁の防音対策効果によって音を30dB減らせることを意味しています。
ただ、減らすことが出来るdBが可能な限り大きいハウスメーカーを選べばよいのかと言うとそんなこともありません。
人によって、音の感じ方は様々であり、且つ家を建てる場所の環境も違うからです。
重要なことは、自分の音の感じ方と周りの環境を考えて最適な防音対策を打つことなのです。
自分に合った防音対策って?
近くで雷が鳴った場合や車のクラクションなど、誰が聞いてもうるさく聞こえる音もありますが、例えば、パチンコ屋の中の音は、駄目な人もいれば、気にならない人もいます。
電車が通る音も気にならない人がいれば、室外機の動作音さえ気になると言う人もいます。
音の感じ方は人それぞれですので、自分に適した防音対策において大切なことは、周りの環境を考えてどこまで音の大きさを下げたいかというところになります。
例えば、家の外の音が90dBの環境で、家の中を40dBまで下げたい人であれば、差し引き50dBの防音性能が必要となります。
逆に、家の外の音が60dBの環境で、家の中は50dBで大丈夫と言う人であれば、差し引き10dBの防音性能で問題ないと言うことになります。
よって、周囲の騒音状況と、音の感じ方は人によって全く違いますので、そこを考慮して自分たちが建てる家はどれだけの防音性能が必要であるのかをまず考えることが大切です。
もちろん住む人全員が関係することですので、一人ではなく、同居人と一緒に考えることをおすすめします。
なお、あなたの理想の家が建てられるかどうかは、どのハウスメーカー・工務店を選ぶかによって大きく変わります。
自分の希望の家は建てられるのか、価格帯は自分に合っているのか、豊富な実績があるのかなど、どのハウスメーカーが自分にピッタリなのかしっかり調べて選ぶようにしましょう。
注文住宅を建てたい人必見!おすすめハウスメーカー&工務店36選【2021最新版】
防音性能は、建物の構造によって変わる。
防音性能を比較する際、まずハウスメーカーごとで比較する人が多いですが、正直あまり意味がありません。
住宅の防音性能はハウスメーカーごとの違いもそうですが、構造による違いが大きいからです。
建物の構造は大きく分けて、木造、軽量鉄骨、RC(鉄筋コンクリート)があり、それぞれで防音性は全く違います。
ここでは、建物構造別の防音性について解説します。
木造の防音性とは?
木造住宅は、一般的に材料が軽く遮音性が低いため音を通しやすく、他の鉄骨類の素材と比較すると防音効果が薄いと言われています。
しかし、近年の木造住宅は技術力の向上により、気密性が高く窓をしっかり閉めればそこまで気になるレベルではありません。
もし、家を建てる地域周辺が、工場が多い、道路に近いなど騒音が問題となるような地域の場合には、防音対策をする必要があるでしょう。
軽量鉄骨造の防音性とは?
軽量鉄骨とは、柱や梁などの建物の骨組みが鉄骨造になっており、鉄の厚みが6mm未満のものです。
骨組みこそ鉄骨になっていますが、壁や床に使用される素材は基本的に木造と変わりなく、防音性については木造より少しましか、あまり変わらないレベルと言われています。
ただ、築浅の最近建設された軽量鉄骨造の建物は、壁や床に効果の高い防音素材が使われていることが多く、防音性は高い建物が多くなっています。
建物の耐久性の観点からすると、木造よりも基礎部分が丈夫に造られていますが、防音性においては、使う素材によると言えるでしょう。
RC造の防音性について
最後に、RC造の防音性についてですが、RC造は、木造、軽量鉄骨造に比べると防音性は高くなります。
RCとは、筋を組んだ枠の中にコンクリートを流しこんで固めたものを、柱、梁、床、壁に使用した構造です。
その為、木造や軽量鉄骨とは違い、厚みも重みもある為、防音性は高くなります。
更にSRC(鉄筋鉄骨コンクリート)と言う防音性がより高い構造もあります。
SRCはファミリー向けの高級分譲マンションに使用されることが多いですが、コストが高く、あまり戸建て住宅には使用されない素材です。
失敗できない買い物だからこそ、資料を比較して自分の理想の住宅を見極めるのが大切です。
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まとめ
今回はハウスメーカーの防音性をテーマに解説しましたが如何でしたでしょうか?
防音についての理解、防音性に優れたハウスメーカーの理解が深まったのではないかと思います。
防音性については、家を建ててはじめて気づくと言う人も多いと思いますので、今回の内容をもとに家づくりを検討する前に是非一度考えて見て欲しいと思います。