「住宅構造の違いがわからない」
「どの構造が自分に合っているか知りたい」
家を建てる際、最初に決めるのが土地と構造です。そして、構造は一度建てた後は、解体しない限りは変えられません。
慎重に検討したいけれど、違いや特徴について分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、構造ごとの特徴やメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。
- 木造軸組工法の特徴
- 2×4(ツーバイフォー)工法の特徴
- 鉄筋コンクリート造工法の特徴
- 重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)の特徴
実際に生活するイメージを頭の中に思い浮かべながら、ぜひ読み進めてくださいね。
また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。
それは、1番最初にマイホーム建設予定に対応している住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。
これから30年、40年と生活をするマイホーム。絶対に失敗するわけにはいきません。
家を建てようとする人がよくやってしまう大きな失敗が、情報集めよりも先に住宅展示場やイベントに足を運んでしまうこと。
「とりあえず行ってみよう!」と気軽に参加した住宅展示場で、自分の理想に近い(と思い込んでいる)家を見つけ、営業マンの勢いに流され契約まで進んでしまう人がかなり多いのです。
はっきり言って、こうなってしまうと高確率で理想の家は建てられません。
もっと安くてもっと条件にあった住宅メーカーがあったかもしれないのに、モデルハウスを見ただけで気持ちが高まり契約すると、何百万円、場合によっては何千万円という大きな損をしてしまうことになるのです。
マイホームは人生の中でもっとも高い買い物であり、一生の付き合いになるわけですから、しっかりと情報収集せずに住宅メーカーを決めるのは絶対にやめましょう。
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家を建てる前には1番最初にカタログを取り寄せてしまうことをおすすめします。
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それではここから、詳しく解説をしていきます。
もくじ
住宅の基礎知識|家の構造(工法)は主に5種類
住宅の構造は材料と工法の組み合わせで決まります。住宅には5つの構造があります。5種類の名称は以下の通りです。
- 木造軸組工法
- 2×4(ツーバイフォー)工法
- 鉄筋コンクリート造工法
- 重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)
それぞれ特徴とメリット・デメリットがあり、住む人によって最適な構造は異なります。希望に合った家が建てられるよう、慎重に比較してみてください。
木造軸組工法の特徴
日本国内で最も多く採用されている構造が木造軸組工法です。古くからある工法のため、在来工法と呼ばれることも。
木材を使用し、軸組(柱や梁)で住宅を支える構造です。昔ながらの伝統工法であり、大工や職人が丁寧に作業をしていくため、完成までに1年以上かかることもよくあります。
日本の気候や風土にあった、馴染みのある住宅ですね。それでは、木造軸組工法のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
木造軸組工法のメリット
木造軸組工法のメリットは以下の3つです。
- 間取りや構造の自由度が高い
- リフォームがしやすく長く住みやすい
- 断熱性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい
昔からある工法で、日本の気候にあった構造のため、快適に長く住める点がメリットです。それでは1つずつ解説していきます。
1.間取りや構造の自由度が高い
柱と梁を組み合わせた構造で、間取りや内装の自由度が高い工法です。柱の位置や長さを自由に決められるため、広いリビングや大きな窓などの希望が叶えられます。
また、間取りの自由度も高い点から、狭い土地への建築でも好まれています。
2.リフォームがしやすく長く住みやすい
木材軸組工法は、間取りの変更や増改築がしやすい造りです。家族の人数や年齢に合わせてリフォーム・リノベーションできます。ライフスタイルの変化に対応している住宅であれば、長く家に住めますよね。
親や自信が高齢になった際にバリアフリーな間取りに変える、子供が成長したら大きな子供部屋を分けて個室に変更する、など将来の変化に備えられる点は長く住むための大きな魅力です。
3.断熱性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい
木材は熱伝導率が低く、断熱性に優れているため、季節に合わせた快適な温度で生活できます。吸湿性にも優れるため、湿気によるじめじめ感に困ることもありません。
窓の大きさや位置などを自由に決められる特徴と合わせて間取りを工夫すれば、電気代を節約できる点もメリットです。
木造軸組工法のデメリット
木造軸組工法のデメリットは以下の2つです。
- シロアリ被害を受けやすい
- 職人の腕に差が出やすい
大工や職人の腕が出来栄えに直結するので、依頼先を慎重に探す必要があります。また、木材の性質上、シロアリは発生しやすいため事前に注意が必要です。
1.シロアリ被害を受けやすい
湿った木材が好物のシロアリが、家の基礎部分に発生し、壊れやすくしてしまう可能性があります。シロアリが木材を食べてると劣化して倒壊しやすくなるため、非常に危険です。
建築時には防虫処理をし、定期的にメンテナンスをすることが大切です。シロアリの発生を防いだり、早期発見に繋がったりしますので、欠かさずメンテナンスを実施しましょう。
2.職人の腕に差が出やすい
他の4つの構造と比較した際、最も大工や職人の腕によって仕上がりの質が変わる工法です。間取りの自由度が高い点や、規格が決まっていないことから、職人の腕がダイレクトに反映されるのです。
そのため、
- 施工実績を知る
- 口コミや評判を調べる
- 担当者と会って話をする
など、施工会社は慎重に選ぶようにしましょう。
2×4(ツーバイフォー)工法の特徴
2×4(ツーバイフォー)工法はアメリカやカナダで最も普及している工法であり、世界各国で用いられています。日本では、木造枠組壁工法と呼ばれることもあります。
2×4とは、角材のサイズのことです。2インチ×4インチの角材を中心としながら、少しづつサイズの異なる(2×6や2×8など)材料と組み合わせて家を建てます。事前に規格が決まっているため、品質のばらつきは起きづらく、施工ミスも少ない建て方です。
材料の結合は釘や金物を使い、柱や梁の代わりに壁や天井などの面で支える構造をしています。
それでは、2×4(ツーバイフォー)工法のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
2×4(ツーバイフォー)工法のメリット
2×4(ツーバイフォー)工法のメリットは以下の3つです。
- 品質が安定する
- 工期が短く済む
- 耐震性に優れる
工期が短く、安定した品質が提供されるため、近年普及率が少しづつ増えてきています。同じ木材でも、木造軸組工法とは異なる点も多いため、どちらが自分に合っているか比較してみてください。
1.品質が安定する
最大のメリットは品質の安定です。木造軸組工法では、大工や職人の腕により仕上がりが大きく変わります。
しかし、2×4(ツーバイフォー)工法は、角材・釘など使用する材料が全て規格化されています。釘を打つ間隔まで決まっているため、誰が建てても変わらない出来栄えを実現できるのです。
2.工期が短く済む
角材や釘の使用材料が全て規格化されているため、加工する時間が不要であり、比較的短期間で家を建てられます。工場である程度組み立てた後に搬入することで、さらに工期の削減も可能です。急いで家を建てたい方にはぴったりの工法ですね。
工期が短く済むため、コストを抑えられる点も魅力です。
3.耐震性に優れる
木造軸組工法は柱と梁で家を支えていますが、2×4(ツーバイフォー)工法は壁や床といった面で家を支えます。そのため、かかる力が分散され、地震の揺れも小さくなって耐震性に優れた住宅が実現します。
地震や台風などの災害に強いため、長く住み続けられますよ。
2×4(ツーバイフォー)工法のデメリット
2×4(ツーバイフォー)工法のデメリットは以下の3つです。
- 下から組み立てるため工期が安定しない
- 間取りの自由度は低い
費用を抑えながら、安定品質と高性能が実現する反面、自由度が低いことなど建築時の注意点もあります。メリット・デメリットを比べて工法を選んでください。
1.下から組み立てるため工期が安定しない
2×4(ツーバイフォー)工法は、1階部分の床や壁から2階へと、下から順番に組み立てていきます。そのため、2階部分が完成しないと屋根はかけられません。工事期間中に雨が降ると、木材が濡れるため乾かすまでのタイムロスが発生します。
よく乾かさないとカビや後々の腐食の原因となるため、特に梅雨時や台風が多い時期は注意が必要です。
2.間取りの自由度は低い
すでに決まった材料を作る点や面で建てていく点から、間取りの自由度は木造軸組工法よりも低いです。さらに2×4(ツーバイフォー)工法では壁の量や配置が非常に重要であるため、吹き抜けや大きな窓の設置に制限がかかります。
将来のリフォームでも制約が多く、細かな要望を叶えることは難しいかもしれません。個性を出した間取りにしたい方には、少し物足りない可能性があります。
鉄筋コンクリート造工法の特徴
鉄筋コンクリート造を施工できる会社はまだまだ少ないですが、住宅以外にも商業施設や高層ビルなど幅広い建物で用いられています。RC造と呼ばれることも多いです。RCは「Reinforced Concrete」の略であり、補強されたコンクリートという意味です。
名前の通り、網目状に組まれた鉄筋でできた型枠に、コンクリートを流し込むことで壁や柱を作っていきます。引っ張る力に強く熱に弱い鉄筋と、熱に強く引っ張る力に弱いコンクリートというお互いの短所を補った、強固な建物が実現可能です。
それでは、鉄筋コンクリート造工法のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
鉄筋コンクリート造工法のメリット
鉄筋コンクリート造工法のメリットは以下の3つです。
- 耐震・耐火性能に優れる
- 遮音性が高い
- 頑丈なため家が長持ちする
建物寿命が長い点が、最大の特徴でありメリットです。とにかく頑丈な家に住みたい方はぜひ検討してみてください。
1.耐震・耐火性能に優れる
鉄筋コンクリート造工法は、材料である鉄筋・コンクリート共に工業製品です。これらは自然由来の材料と違い、品質のばらつきがありません。耐久性に優れる鉄筋と耐火性に優れるコンクリートを組み合わせて、非常に強固な住宅が実現します。
耐火構造として認められているため、火災保険の料金を抑えられてお得です。
2.遮音性が高い
コンクリートを流し込んで作る工法であるため、隙間ができづらく遮音性が高い点がメリットです。幹線道路や線路沿いなど騒音が気になる場所や、家で楽器を弾く方なども安心して生活できます。
ただし窓が大きい住宅では、そこから音が出入りしてしまうため、間取りの工夫が必要です。
3.頑丈なため家が長持ちする
鉄筋コンクリート造工法は、法定耐用年数が47年と建築に関する法律で決まっています。木造は22年、鉄骨は19〜27年なので、他の造りと比較しても長いことがわかります。
なお、法定耐用年数は、不動産の減価償却費を算出するのに使われる指標です。直接的に建物の寿命を示す数値ではありませんが、一般的に頑丈さを比べる一つの目安とされています。
鉄筋コンクリート造工法のデメリット
鉄筋コンクリート造工法のデメリットは以下の2つです。
- 建築コストが高い
- 断熱性が低く結露が生じやすい
施工可能な会社が限定されているため、建築コストが高くなりやすいです。また、結露が生じやすいため日常のメンテナンスが欠かせません。
1.建築コストが高い
鉄筋コンクリート造工法は、木造と比較すると1.5倍ほどの建築費用がかかります。材料費に加えて、工事の手間と現場管理などにコストがかかるからです。同時に地盤改良工事が必要になる可能性もあるため、注意が必要です。
また、工期が半年程度かかる長く難しい工事なので、施工会社によって費用に差がつきます。
2.断熱性が低く結露が生じやすい
コンクリートは熱伝導率が非常に高いため、外気温の影響を受けやすい構造です。そのため、夏は暑く、冬は寒くなりやすく、冷暖房の活用が欠かせません。
また、コンクリートを詰めている構造上、隙間が少なく気密性が高いため、結露やカビが発生しやすい点もデメリットです。日頃から湿気の対策をしておく必要があります。
重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)の特徴
鉄骨造は柱や梁などの材料に、鉄や鋼を使用した構造のことです。使う材料の厚みが6mm以上を重量鉄骨、それ以下を軽量鉄骨と呼び、一般的な住居は軽量鉄骨で建てられることがほとんどです。
また、重量鉄骨は、接合部を溶接するラーメン工法、軽量鉄骨は柱の間に斜めに材料を設置して補強するブレース工法で施行されます。
それでは、重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)のメリット
重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)のメリットは以下の3つです。
- 広い空間を生み出しやすい
- 強度が高い
- シロアリ被害が軽減する
強度が高いため、災害が多い日本でも安心して生活できます。また、シロアリ被害に悩まされることを減らせますよ。
1.広い空間を生み出しやすい
柱や梁が頑丈であるため、設置する材料を減らせ、開口部を広くとれる空間を住居内に作りやすい工法です。また、同様に天井高を上げたり、窓を大きくとったりと、工夫次第でより開放的な空間が実現します。
柱の本数を減らせるため、見た目もすっきりしますよ。
2.強度が高い
鉄骨は金属であり、工業製品のため、品質のばらつきは起きません。サイズや大きさ、強度が決められた部品を用いて、品質の高い家が建てられます。また、部品そのものの強度も高く、建材が少なくても安心です。
3.シロアリ被害が軽減する
シロアリは主に木材を主食としています。そのため、木材を使う量が少ない鉄骨造は、シロアリ被害が軽減されます。ただし、全く木材を使用しない住宅はないため、対策は手を抜かないようにしましょう。
重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)デメリット
重量鉄骨造(ラーメン工法)/軽量鉄骨造(ブレース工法)のデメリットは以下の2つです。
- 防火性能が低い
- 断熱性が低く結露が生じやすい
鉄骨の構造上、熱に弱いため火災には注意が必要です。また、断熱性能が低いため、快適な気温で生活するためには住宅性能を高める必要があります。
1.防火性能が低い
鉄は高温に弱く、500度を超えると強度が半分に、1,000度を超えるとゼロになると言われています。また、建材に重さ自体があるため、倒壊するリスクも高いです。実は木造よりも耐火性能は低いため、耐火被覆などの対策は欠かせません。
2.断熱性が低く結露が生じやすい
鉄は木に比べて300倍程度、熱伝導率が高いです。そのため、特に冬は室内と室外の温度差が発生し、結露が起きやすいです。
冷暖房効率が悪くなり、電気代がかかる原因にもなります。窓の配置や大きさを工夫したり、住宅性能にこだわったりするなど、暑さ・寒さの対策をしましょう。
まとめ
住宅の構造には、それぞれ特徴とメリット・デメリットがあり、どれがいいかを決めることは非常に難しいです。
予算やどのくらいの年数を何人で住むかなど、実際の生活イメージをしながら希望に合った家が実現する工法を選んでみてください。
各ハウスメーカー・工務店が対応できる工法を知るには、資料を参考にして調べることがおすすめです。しかし気になる企業1社ずつから資料を取り寄せるのは大変ですよね。Webから申し込みできる一括請求サービスを使い、まとめて情報収集すると便利ですよ。