ハウスメーカーの建売住宅どう?注文住宅と比べてのメリット・デメリットを徹底比較!

「そろそろマイホームが欲しい」と思った時に、建売住宅を購入するのか、土地を購入して注文住宅を建てるのかでお悩みの方が多いと思います。

建売住宅は、自分で家についていろいろと勉強したり、図面や見積書、現場をチェックしたりする必要がほとんどないので、あまり手間をかけずに楽にマイホームを取得できるといえます。

しかし一方では、建売住宅は注文住宅と比較して欠陥住宅が多いのも事実です。

買主が工事の経過を見る機会が少ないので、工事中に手抜きや不具合があってもそのまま隠れて見えなくなってしまいがちです。

そこで信頼できる有名なハウスメーカーが建てている建売住宅の方が安心できると思っている方も多いでしょう。

本記事ではハウスメーカーの建売住宅のメリット・デメリットや、どの様な人にハウスメーカーの建売住宅が向いているのかなどを詳しく解説します。

もくじ

ハウスメーカーの建売住宅とは?

建売住宅とは、土地と建物がセットになっている状態で販売されている住宅です。

建物が完成した状態で販売されるものや、建築工事中に販売されるもの、設計が終わった段階で販売開始されるものがあります。

建物が完成している場合には、実際にその土地や建物を見てから購入できるのがメリットです。

一般的にはまとまった土地を数区画に分け、同じ仕様の住宅をほぼ同時期に建てて販売されます。

数区画程度の小規模分譲地から100区画以上の大規模分譲地まで様々ですが、大手ハウスメーカーが手掛ける建売住宅は、分譲地全体をひとつの街として捉え、計画的な街づくりがなされていることが多くなります。

建売住宅に入居するまでの5つの流れ

建売住宅の購入で失敗しないためには、まずは一般的な流れを知っておくことが大切です。

この章では、建売住宅の購入を思い立った時から入居するまでの一連の流れをご紹介します。

予算や希望条件を整理する

マイホームの購入にあたっては、はじめに資金計画を立てて購入予算を決めることが重要です。

調達可能な自己資金の額や、毎月無理なく返済できる住宅ローンの支払額を元に、購入予算の目途を立てましょう。

また同時に、住みたい地域や周辺環境などの立地条件、土地や建物の面積、間取りなど、家族全員の意見をまとめておく様にしましょう。

物件を探す

次に物件探しです。

まず希望のエリアにはどんな物件があって、価格はいくらくらいなのか相場を把握することから始めましょう。

いろいろな物件を調べていくうちに、少しずつ希望条件を微調整しながら条件に合う物件を絞り込んでいきます。

物件探しは、自分で物件検索サイトを使って探すほかに、希望エリアの不動産仲介業者に探してもらうこともできます。

なかなか気に入った物件が見つからない場合には、エリアや条件を見直してみることも大切です。

現地を見学に行く

気になる物件を見つけたら、さっそく物件の問い合わせ先の会社に連絡して見学の申し込みをしましょう。

複数の物件を見学していくうちに次第に要望が固まってくると思います。

また見学していて不明な点などがある場合には、現地スタッフに質問して疑問をその都度解消しておくことが大切です。

尚、契約したい物件が見つかったら、時間や曜日、天候などの条件を変えて複数回見学に行くことをオススメします。

契約を行う

物件購入の意思が固まったら「購入の申し込み」を行い、購入申し込みの1週間~10日後に「売買契約」になります。

契約後に自分の都合で解約することになると、契約時に支払う手付金は返還されなくなるので、契約前に重要事項説明書や契約内容をしっかりと把握し、不明点や疑問点を解消した上で契約することが重要です。

引き渡し

建物が完成する前に契約した場合には物件の引き渡し前に、完成した建物をチェックする内覧会が行われます。

仕上がりの状態や、契約内容通りに建物が出来上がっているかどうかを確認し、何か問題があれば引き渡し日までに是正してもらう様に依頼します。

無事手直しが終了したら、引き渡し日に是正内容を確認して残代金を支払い、引き渡しを受けます。

建売住宅の4つのメリット

建売住宅にはどの様なメリットがあるのでしょうか?

4つのメリットをご紹介します。

契約から入居までを短期間に行なえる

建売住宅の最大のメリットと言えるのが、契約から入居までが短期間に行なえることです。

土地を購入して注文住宅を建てるとなると、土地を購入してから入居するまでに1年以上かかってしまうことが少なくないのに対して、建売住宅の場合は契約から入居までの期間は長くても4か月程度です。

建物がすでに完成している場合には、1か月程度で入居することも可能になります。

また住宅ローンの手続きや金銭に係わる流れもシンプルなので、できるだけ手間をかけずに早く入居したい方にはオススメです。

隣地とのトラブルが少ない

建売住宅は敷地の境界線が明確になっていることが多く、入居の時期もほぼ同じ時期になるので、近隣とのトラブルが発生する可能性が低いといえます。

注文住宅に比べて価格が安い

建売住宅では仕様や設備を統一して建築資材を大量に安く発注することが可能になります。

さらに、同じ仕様の住宅を複数同時に建てるために施工の省力化が図れるので、1軒当たりの建築コストを抑えることができます。

したがって、同じ仕様で同じ面積の注文住宅を建てるよりも建築価格が安くなります。

分譲地全体が計画的に作られている

建売住宅の多くが区画内の景観に配慮された設計になります。

特に大型の分譲地では、分譲地全体をひとつの街として捉えて計画的に設計されるので、統一感のある美しい街並みが形成されることが多くなります。

建売住宅の5つのデメリット

それでは建売住宅を選ぶ際に、あらかじめ知っておくべきデメリットにはどの様なものがあるのでしょうか。

間取りや設備などがあらかじめ決まっている

建売住宅の最大のデメリットといえるのが、間取りや設備などがあらかじめ決まっていて、買主の選択の自由度がほとんどないことです。

誰が購入するのかわからない建売住宅では、多くの人から好感を持たれる様にスタンダードな間取りや設備が採用されます。

したがって住まいに強いこだわりがある人にとっては、どうしても妥協せざるを得ない点が多くなってしまいがちです。

増改築が難しい

建売住宅は、少しでも土地を有効活用するために建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)や容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)の上限で建築されているケースが少なくありません。

その場合には、将来増築することができません。

また大手ハウスメーカーの建売住宅は、特殊な工法(工業化認定住宅)で建てられているケースが多く、その場合には他の会社で増改築・リフォームするのが困難になることがあります。

増改築の可否について、事前にハウスメーカーに確認しておくと良いでしょう。

立地によっては日当たりが悪いケースがある

建売住宅は、まとまった土地を数区画に分けて分譲されます。

つまり四角い土地を4つに区切れば2つは南側になりますが残りの2つは北向きになってしまいます。

したがって同じ区画の中には、日当たりの良い土地と日当たりが悪い土地ができることになります。

ただし日当たりの良い土地には相応の高い価格が付けられるので、費用対効果を考えて物件を選ぶことが必要になります。

外観の似た家が多い

建売住宅の最大のメリットは注文住宅よりも割安になることですが、それを実現しているのは外観デザインや仕様を統一して建築資材を大量に一括で仕入れているためです。

したがって、同じ分譲地内に似たような外観の家が建ち並ぶのはやむを得ないことといえるでしょう。

デザインや作りが安っぽい

建売住宅ではより多くの人が購入できる価格設定が最優先されるので、コストを抑えるための作業効率やスピードが重視されます。

そのため設計時には、凝ったデザインや施工に手間がかかる造作などを極力なくして、できるだけシンプルなデザインに重きが置かれる傾向があります。

ハウスメーカーの建売住宅で失敗しないための4つのポイント

建売住宅は、間取りや仕様、設備などを確認してから契約できるのがメリットですが、注意すべき点もたくさんあります。

この章では、特に注意すべき4つのポイントをご紹介します。

ハウスメーカーごとの特徴を把握する

建売住宅では自分で自由に施工業者を選ぶことはできません。

しかしハウスメーカーにはそれぞれの特徴や得意・不得意があり、建売住宅にも各社の強みが活かされています。

構造や工法の違い、外観デザイン、住宅性能、設備、保証内容、アフターサービスなど、それぞれの会社が販売している注文住宅などで、自分が購入しようとする会社の特徴を良く理解しておくことが大切です。

内覧をしっかり行う

「内覧会」というと完成した住宅のお披露目会という様なイメージですが、本来は買主による施主検査なので、しっかりとチェックしなければなりません。

契約通りに建てられているか、施工精度に問題はないか、水漏れや機器の作動不良などの不具合はないか、キズや汚れはないか、などをしっかりと確認しておきましょう。

また内覧会は所要時間を決められてしまうことがありますが、納得がいくまでじっくりと時間をかけて確認することが大切です。

修繕の必要な箇所などがないかを確認する

内覧会で修繕や手直しが必要になる不具合を見つけたら、どんな方法でいつまでに終了するのかを取り決めておく必要があります。

その際には口約束でなく、しっかりと書面を取り交わしておく様にしましょう。

残代金の支払いを済ませて引き渡しを受けてしまうと、手直しに応じてもらえなくなる可能性があるので、注意が必要です。

また疑問点がある場合には、引き渡しまでに解消させましょう。

周辺環境もチェックしておく

契約前に周辺環境を十分にチェックしていても、実際に建物が建ち並ぶと印象がガラリと変わってしまうことも少なくありません。

内覧で現地を訪れた際には、契約時の約束と異なる点がないかどうか、再度周辺環境をチェックしておきましょう。

また契約前には、学校、病院、駅、スーパー、銀行など日常生活を行う上で欠かせない環境が整っているかどうかのチェックは必ず行っておきましょう。

ハウスメーカーの建売住宅が向いている人とは?

ここまで建売住宅の特徴や引き渡しまでの流れをご紹介してきましたが、これまでの話の内容を踏まえてハウスメーカーの建売住宅はどの様な人に向いているのかを考えてみたいと思います。

土地を所有していない人

土地を所有していない人がマイホームを取得するためには、大きく分けて土地を購入して注文住宅を建てる方法と、建売住宅を購入する方法の2つの方法が

あります。

しかし土地探しには非常に手間と時間がかかり、住宅用地に適した希望の土地を探すだけで1年以上かかってしまうことも珍しくありません。

そして運よく気に入った土地が見つかったとしても、必ずしもそこに希望の家が建てられるとは限りません。

土地探しには最低限の不動産や建築の専門知識が不可欠になります。

一方、建売住宅の土地は全て住宅用地に適しているものなので、大きな失敗をすることがありません。

また小規模開発に伴う建売住宅であれば、比較的立地のよい土地でも探しやすいのがメリットです。

したがって土地探しから行う場合には、建売住宅を選んだ方が低リスクです。

できるだけ短期間で入居したい人

土地の購入とマイホームの設計、建築には全て合わせて2年近くかかってしまうこともあります。

またその場合には、資金調達や住宅ローンの手続きなど、予算管理や各種手続きが煩雑になります。

一方、建売住宅は土地と建物が同時に取得できて、予算管理や手続きも簡単です。

完成物件を購入する場合には、最短で契約から1か月程度で入居することも不可能ではありません。

手間と時間をできるだけ省略したい方、早く入居したい方には絶対に建売住宅がオススメです。

家づくりに時間や手間をかけたくない人

注文住宅では、建物の間取りや仕様を決めるために、住宅会社の担当者との打ち合わせに多くの時間がかかります。

何度も打ち合わせを重ねてひとつずつ決定していかなければなりません。

また手間や時間を惜しんだ注文住宅の満足度は、かなり低いものになってしまいます。

あまり時間をかけずに手早く話を進めたい人には注文住宅は不向きです。

既存の間取りやデザインから家を選びたい人

住まいにこだわりがあって、自分の好きな様にゼロから間取りや仕様を考えたいという人がいる一方で、住宅のデザインや間取りについて勉強するための時間がないので、プロが考えた既製の間取りやデザインの中から好きなものを選びたいという人もいるでしょう。

その様な人にとって、建売住宅は最適な選択肢です。

人気のハウスメーカー5選

最後に国内の人気ハウスメーカー5社の特徴を簡単にご紹介します。

積水ハウス

注文住宅の建築のみでなく、大規模開発や不動産事業も手掛けている業界最大手のハウスメーカーです。

ZEH住宅やスマートタウンの開発など、環境配慮においても先進的な取り組みを行っています。

主な商品には、軽量鉄骨住宅や木造住宅があります。

パナソニックホームズ

家電メーカーパナソニックのグループ会社です。(旧社名 パナホーム)

家電メーカーならではの強みを活かした住まいづくりが特徴で、近年では太陽光発電や、家で使用する電力を見える化して管理ができるHEMS、さらには街全体でエコな暮らしを実現する大規模なタウンプロジェクトに注力しています。

主な商品は、軽量鉄骨造です。

セキスイハイム

積水化学工業住宅カンパニーが展開するハウスメーカーで、住宅の大半をユニットごとに工場生産することで高品質な住宅を安定して供給し続けています。

また、独自の空調システムを採用し、温度差のない快適な住宅を数多く手がけています。

主な商品は鉄骨住宅と木造住宅です。

大和ハウス

総合住宅産業として多角的に住宅事業を展開している業界最大手のハウスメーカーです。

近年では商業施設の建設や高齢者福祉関連事業などにも取り組み、総合力を活かして大型商業施設を誘致した大規模な街づくりなども行っています。

主な商品は軽量鉄骨造と木造住宅です。

トヨタホーム

自動車メーカーであるトヨタのグループ会社です。

トヨタの生産方法を取り入れて、高品質を追求した住まいづくりを行っています。

注文住宅の建築だけでなく、大規模な開発も手掛けています。

主な商品は軽量鉄骨造です。

【Q&A】ハウスメーカーの建売住宅を値引きして購入できるケースとは?

Q:ハウスメーカーの建売住宅を値引きして購入できるのは、どの様な場合でしょうか?

A:たくさんの住宅が建ち並ぶハウスメーカーの分譲地の中で、売れ残っている建売住宅を時々目にします。

売れ残りの建売住宅には、立地や日当たりが悪い、敷地が狭い、隣戸との位置関係が悪い、間取りの使い勝手が悪い、など様々な原因が考えられますが、中にはモデルハウスとして使用されていたといったケースもあります。

この様な物件であれば、値引き交渉がしやすくなります。

メーカー側も早く売却したいと考えているので、値引き交渉に応じてもらえる可能性が高いでしょう。

しかしモデルハウスとして利用されていた物件であれば、キズや汚れがある場合が多く、売れ残り期間が長い物件ではカビや臭いが発生していることもあります。

また築後1年以内の物件であれば、保証や税金面の優遇措置も新築住宅として受けることができますが、築後1年が経過すると新築物件の扱いではなくなってしまうので、瑕疵担保責任保険などが適用されなくなってしまいます。

この様なデメリットが許容できる範囲であれば、価格交渉次第で非常にお買い得な物件になる可能性があります。

まとめ

同じ建売住宅でも、大手ハウスメーカーの建売住宅ならブランド力があって安心と思われる方が多いと思います。

確かにハウスメーカーの建売住宅は、ブランド力を備えて一定の品質を確保しながら自社で建てる注文住宅よりも低価格で販売しているので、とてもお買い得といえます。

しかし「有名なハウスメーカーだから安心」と安易に考えるのは危険です。

大手ハウスメーカーが建てる住宅の中にも、一定の割合で欠陥住宅が存在しているのが現状です。

ハウスメーカーでは、注文住宅と建売住宅とで現場監督や職人を分けていることが少なくなく、経験豊富な現場監督や熟練の職人は注文住宅専任になっているといったことも珍しくありません。

また大手ハウスメーカーの大規模分譲地では、道路・ライフラインの整備や土地の造成、植樹、公園などに高額な費用がかかるため、それらが全て土地代や建築費に上乗せされます。

したがって、通常の建売住宅よりも高額な物件が多く、コストを優先して建売住宅を選択した人にとってはメリットが少なくなるでしょう。

住宅を購入する際には、注文住宅と建売住宅それぞれのメリット・デメリットだけでなく、建売住宅を購入する場合にはハウスメーカーの大規模分譲地と工務店の小規模分譲地それぞれのメリット・デメリットなども十分に比較検討することが大切です。

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