マイホームを購入するなら「一戸建て」と「マンション」のどちらが良いのかで迷っている方は多くいると思います。
「一戸建てとマンションでは、どこがどんな風に違って結局どっちが住みやすいの?」
そんな風に思っている方も沢山いることでしょう。
いずれにしても、買うと決まれば高額な買い物となるので慎重に判断したいですよね。
そこで、この記事では一戸建てとマンションをあらゆる観点から徹底比較してみました。
それぞれのメリット・デメリットを知って自分に合った住まいを見つけましょう!
当記事のポイントはこちら。
- 一戸建てとマンションのメリット・デメリットを比較
- 一戸建てとマンションの比率は?
- 一戸建てとマンションでかかる費用の違い
- 一戸建てorマンション、資産価値があるのはどっち?
- 一戸建てorマンション、売却しやすいのはどっち?
- 一戸建てとマンションの口コミ評価
- 一戸建てorマンション、タイプ別で選ぶならどっち?
これら7つのポイントについて解説していきます!
もくじ
一戸建てvsマンション メリット・デメリットは?22項目で徹底比較
まずは一戸建てとマンションを項目ごとに比較してみたいと思います。
全22項目を評価してまとめたものがこちらです。
比較項目 | 一戸建て | マンション | |
1 | 広さ | 〇 | |
2 | 駅までの距離 | 〇 | |
3 | 立地 | 〇 | |
4 | 眺望 | 〇 | |
5 | 日当たり・採光 | 〇 | |
6 | 風通し | 〇 | |
7 | 室内設備 | 〇 | |
8 | 防音性 | 〇 | |
9 | 管理体制 | 〇 | |
10 | セキュリティ | 〇 | |
11 | 駐車場 | 〇 | |
12 | コミュニティ | △ | △ |
13 | 間取り | 〇 | |
14 | 可変性 | 〇 | |
15 | プライバシー | 〇 | |
16 | 近隣トラブル | △ | △ |
17 | 防火性 | 〇 | |
18 | 耐震性 | 〇 | |
19 | 価格 | 〇 | |
20 | 生活動線 | 〇 | |
21 | バリアフリー | 〇 | |
22 | 害虫被害 | △ |
それでは順に詳しく解説していきますね。
1.広さ
一般的にマンションよりも一戸建ての方が広さがあります。
一戸建ての場合、土地が狭くても2階、3階と面積を拡張することができるからです。
一方マンションの場合、フラットかつ一戸当たりの範囲が定められているので、どうしても狭くなってしまうもの。
あまり広さにこだわった物件だとその分高くつきますし、一戸建ての方が自由な間取りにすることができます。
ちなみに延べ床面積の平均はこちら。
- 新築戸建住宅・・・94㎡
- 分譲マンション・・73㎡
仮にリフォームをすることになってもマンションの床面積は変わりませんが、一戸建てであれば決められた範囲内で拡張・縮小できるという点も大きな違いですね。
2.駅までの距離
共同住居であるマンションは、何十人もいる入居者の利便性を考えてつくられています。
そのため駅近くに建設されることがほとんどです。
反対に、一戸建ては駅から少し離れた、静かで落ち着いた住宅エリアに建てられることが多いので、最寄り駅まで少し距離を感じるでしょう。
3.立地
立地の良さで言うと、やはりマンションでしょう。
マンションは駅近くの市街地に建てられることが多く、一戸建てはそこから少し離れた住宅地に建てられます。
共同住宅であるマンションは周辺環境がとにかく大事。
あまりにも不便な立地だと入居希望者がいなくなってしまう為、利便性が高い場所を選んで建てられているのです。
4.眺望
眺望は言うまでもなくマンションの方が良いです。
高層のタワーマンションであれば目の前に遮るものがほとんどないので、カーテンがいらないくらい眺めが良いのです。
高層からの夜景が見たいがためにマンションを選ぶ人も少なくありません。
ただし低層階の場合はあまりこの恩恵は受けられないでしょう。
5.日当たり・採光
日当たりに関しては一戸建ての方が優勢。
マンションの居住スペースは基本的に長方形で、玄関から廊下をまっすぐ進んだ先にリビングという間取りになっています。
両サイドは隣の住人との境界壁となっているので、日が入るのはリビングの窓だけというケースも珍しくありません。
その点、一戸建ては窓を自由に設置できます。
ベランダに面した一面だけではなく、四方面のあらゆる場所から日の光を取り込むことができるのです。
密集地でなければ建物が囲まれることもなく、一日を通して日当たりの良さを感じられるでしょう。
ただし一戸建ての場合、周辺環境の変化で目の前に大きな建物が建ってしまうと、日当たりが悪くなってしまう可能性もあります。
そうなると日当たりは望めないでしょう。
6.風通し
一戸建ては窓などの開口部をつけやすい為、風通しが良いです。
換気もしやすく、ほどよい風を取り込むことができます。
一方マンションの場合、窓が少ないので風通しが悪くなります。
さらに高層階マンションともなれば風圧が強すぎて、そもそも窓を開けられないという問題が生じるのです。
実際、窓を開けた瞬間に家の中の物が飛ばされたり、風圧で玄関が開かなくなったりして、「風が強い日は窓を開けられない…」という悩みを持つ方も多いようです。
7.室内設備
マンションには様々な設備が備わっています。
最近ではディスペンサーやミストサウナなどが標準設備として取り付けられていることも。
「なくても困らないけどあったら便利な設備」が沢山備え付けられていることが、マンションの魅力のひとつになっています。
大勢の人が入居するだけあって、少しでも住民が快適に過ごせるように多種多様な設備が取り付けられているのですね。
8.防音性
音の問題は構造によって大きく異なります。
基本的にマンションは鉄筋コンクリート造が多く、音が響きにくい構造となっています。
そのためマンションの防音性は木造一戸建て住宅よりも高いと言えます。
しかし上下左右に居住者がいる為、どうしても生活音が気になってしまうことがあるでしょう。
その点、一戸建ては木造ではあるものの隣人と密に接する壁がないので、それほど生活音を気にする必要がありません。

もちろん音漏れが激しいと隣人とのトラブルに繋がることがあるので、一戸建ての防音性が高いとも言えません。
ただ物理的距離感として安心して生活できるのは、一戸建てではないでしょうか。
9.管理体制
所有物は所有者が管理するのが基本。
一戸建ての場合、管理は土地の所有者(居住者)が行わなければいけません。
例えば、庭の管理、ゴミ出し、出入り口の清掃など…。
少し面倒なことも自分たちで管理する必要があるのです。
これが共同住宅のマンションの場合、管理費を払うことで、管理を一任できるという利点があります。
何かあればすぐに管理人にお願いできるというのは心強いですよね。
10.セキュリティ
マンションの大きなメリットといえば、セキュリティの高さです。
オートロックや防犯カメラ、コンシェルジュ、管理人の常駐など…。
一戸建てよりも圧倒的に防犯性が高いのがマンションの魅力です。
セキュリティの高いマンションに住めば、守られていることに安心感を持ちながら生活することができます。
一戸建ての場合、家の防犯は自分で行わなければいけないのです。
防犯カメラをつけたり、ホームセキュリティをお願いしたり、マンションと同じような防犯対策をするとなるとお金がかかってしまいます。
防犯性の高さを求めるのならマンションの方が良いでしょう。
11.駐車場
駐車場は一戸建てであればお金はかかりません。
自分が所有する土地ですから自由に駐車できますよね。
一方、マンションは購入価格にプラスして毎月駐車場代を支払わなければいけないのです。
また全ての世帯に対してに駐車場が設けられているわけではないので、場合によっては利用できない可能性もあります。
マンションは駐車場を利用するかしないかで毎月の負担も大きく変わるでしょう。
12.コミュニティ
近隣住民との付き合いは必要不可欠ですよね。
一戸建ての場合、将来にわたって同じ地に根を張ることになるので、必然的にその地域のコミュニティに属すことになります。
ご近所さんが何かあった時に頼りにできるような関係性であれば安心ですが、最近はトラブルを避けるため、あまり関わりを持たないというのも珍しくなくなりました。
地方のように長く同じ地で生活することで絆が深まるような良面がある一方で、偏ったコミュニティから一度起きた問題が長引いてしまうという悪面もあるのが一戸建ての特徴です。
ただこれはマンションでも同じようなことが言えます。
実は一戸建てよりも近隣住人との接触が多いのがマンション。
廊下やエレベーターなど、共有スペースが多いマンションでは必然的に顔を合わせる回数が増え、コミュニケーションをとるうちに自然とコミュニティが出来上がってしまうからです。
またマンションには管理組合や自治会があるので、住人同士の関りが多くなります。
近隣住民と良好な関係を築くためにはお互い干渉しすぎず、放任しすぎないことが大切になるでしょう。
13.間取り
一戸建ての注文住宅は間取りを自由に決められるという最大の魅力があります。
家族構成やライフプランに合わせて間取りを設定できるので快適な生活が送れるでしょう。
一方マンションはある程度間取りが決まっているので、少し不便に感じるところがあるかもしれません。
基本的にどのマンションでも廊下からまっすぐリビングに繋がるような間取りが多くなっています。
間取りにこだわりたいという方は、注文住宅にするのが最善の選択でしょう。
14.可変性
間取りが自由に変更できるということは、増改築もしやすいということです。
建物の構造にもよりますが、一戸建ては古くなったら改造または建て替えをすることが可能。
子どもが自立したら子供部屋を取り壊して部屋を広げたり、高齢になったらバリアフリー化にしたりと、その時々の状況に合わせて変えることができるのです。
マンションとなると、他に居住者もいるので簡単に取壊しなどはできませんよね。
リフォームをするにも規制が多くてできない場合があるかもしれません。
可変性の高い住まいとして選ぶのであれば、一戸建てが良いでしょう。
15.プライバシー
一戸建ては自分の城です。
共有スペースがあるマンションと違って、プライバシーが守られやすい特徴があります。
マンションの場合、セキュリティ面は強いですが、住人同士のプライベートシーンに遭遇しやすいという難点があります。
ちょっと家を出るだけでも住人とすれ違う可能性が高いので、身だしなみにも気を遣わなければいけませんね。
16.近隣トラブル
一戸建てであってもマンションであっても、近隣トラブルというのは発生するもの。
一戸建ての場合、周辺環境の変化でトラブルになることが多いようです。
例えば、隣に越してきた家の排気口から臭いが漏れていると文句を言われたり、子どもがうるさいと嫌がらせをされたりなど、様々なことが原因でトラブルに発展する場合があります。
自分の土地を持つ一戸建ての居住者は、後から来た住民に対して嫌悪感を抱くことが多いようです。
簡単に引っ越すことができないからこそ、互いに神経質になったり、悪化しやすいのが一戸建ての近隣トラブルの特徴。
マンションの場合、騒音や共有スペースでのマナーが問題になっています。
ゴミ出しのマナーや来客時の騒音などに悩まされる住人が多くなっています。
17.防火性
構造がしっかりしているマンションは、防災性も高いです。
ただしマンションは上層階ほど避難するのが大変という難点があります。
もし火災が起きた際、素早く地上に脱出することが難しくなり、取り残されてしまう可能性もあります。
いくら防火性の高い構造であっても住民が多ければスピーディーに避難するのは困難なので、災害時にどのように行動すれば良いかしっかりと確認しておく必要がありますね。
一戸建ては木造住宅が多いですが、建築法の改正に伴い建築基準が高く設定されています。
構造によってはマンションよりも一戸建ての方が防火性が高いと言えるかもしれませんね。
18.耐震性
日本で度々発生する地震の影響もあり、住宅の耐震化は大きく進んでいます。
どの住宅メーカーでも高い耐震性を売りにして販売しており、購入者もまた耐震性が高い住宅を望んでいるのです。
マンションほどの規模の建物となると、それなりの耐震設備が採用されているため安全性も高まります。
ただし上層階ともなると揺れが激しいなど、小さな地震でも揺れを感じやすいというデメリットもあります。
19.価格
一戸建ては高額なイメージが強いですが、実は最終的な価格で言うとマンションよりも一戸建ての方がお得です。
マンションを購入すると、住宅ローンの他に管理費や修繕積立費、駐車場代などがかかるからです。
また一戸建ての場合、住宅ローンを払い終えてしまえば、月の負担を大幅に減らすことができます。
20.生活動線
生活動線を軸に考えるとマンションの方が優勢です。
なぜならマンションはひとつの廊下でほとんどの部屋に出入りできるから。
一戸建てのように2階に上がる必要もなく、フラットな構造であることも生活しやすい要因です。
毎日階段を行ったり来たりするのは、家事をしている主婦にとっては辛いものがありますよね。
マンションであれば短い動線で楽に家事ができるでしょう。
21.バリアフリー
高齢者世帯が安心して過ごすためにはバリアフリーにするのが良いでしょう。
一戸建てをバリアフリー化できれば手っ取り早いのですが、それなりのお金がかかりますよね。
実は近年人気があるのは高齢者(シニア)向けマンション。
高齢者向けのマンションは敷地内のバリアフリーはもちろん、介護サービスや緊急時対応サービス、娯楽目的の共有スペースなど、まるで老人ホームのような設備やサービスが整っているのです。
さらに高齢者がマンションで暮らしやすい要因のひとつには、フラットな構造が関係しています。
2階に上がるために階段を利用する必要もなく、エレベーターを利用すれば玄関までの出入りが簡単にできるというのも、足腰に不安がある高齢者にとって暮らしやすい設計と言えますね。
以上のように、一戸建てとマンションにはそれぞれのメリット・デメリットがあります。
住む人によってもどちらが最適か異なるので、それぞれに合った住まいを見つける必要がありますね。
22.害虫被害
家に住んで困ることの一つにゴキブリなどの害虫やネズミの被害があるのではないでしょうか。
一般的にゴキブリやネズミは一戸建ての方が出やすいと思われがちですが、マンションでも排水管等をつたうことができるため虫の被害は起こり得ます。
しかし10階以上の高層階では外からの侵入は難しいため、被害に遭う可能性は減るでしょう。
また24時間いつでもゴミ出し可能なマンションの場合、室内にゴミを貯めておくことが少ないため衛生面でも害虫のリスクは少なくなります。
一方で一戸建てではシロアリ被害のリスクがあり、5年に一度程度防蟻処理を行う必要があります。
どっちがお得?一戸建てとマンションの購入価格や維持費の比較
続いて、一戸建てとマンションではどちらがお得なのか、費用面で比較してみましょう!
23. 一戸建てorマンション、費用面でお得なのはどっち?
まず単純に平均購入価格を比べてみます。
- 一戸建て(土地込)・・4,039万円
- 分譲マンション・・・4,348万円
住宅金融支援機構の調査によると、マンションよりも一戸建ての方が約300万円ほど高い結果となっています。
参考:2017年フラット35利用者調査 – 住宅金融支援機構
賃貸ではなく購入となれば、一戸建てとマンションはそれほど大差がないかもしれません。
しかし、ここで注意したいのは住宅ローンを完済したあとの費用について。
よく「賃貸にするなら家を買った方がいい」なんて聞くことはありませんか?
これはマンションにかかる毎月の負担額が大きいことから言われています。
一戸建ての場合、住宅ローンさえ完済すれば、月の負担は主に固定資産税などの税金だけ。
しかしマンションの場合は、税金の他にも管理費や修繕積立金、駐車場代などを払い続けなければいけないのです。
ちなみに管理費と修繕積立金の平均価格は以下の通り。
- 管理費・・・15,257円/月
- 修繕積立金・・11,800円/月
併せて約27,000円が、税金の他にかかるということですね。
このようにマンションはランニングコストがかかる分、総合的な費用面でいうと一戸建てよりもお金がかかるでしょう。
ただし一戸建てにも問題はあります。
一戸建ては管理費や修繕積立金の支払いこそありませんが、いざという時のために自分で修繕費やメンテナンス代を貯蓄しなければなりません。
一戸建てを管理するのは所有者、つまり自分自身なのです。
永住意識を持って購入するのなら、目先の購入価格だけではなく完済後の毎月の負担額も考慮して選択するのが賢明です。
<定期的にかかる費用の有無>
項目 | 一戸建て | マンション |
ローン返済費 | 〇 | 〇 |
管理費 | - | 〇 |
修繕積立金 | △ | 〇 |
駐車場代 | - | 〇 |
固定資産税・都市計画税 | 〇 | 〇 |
24. 一戸建てorマンション、固定資産税がかかるのはどっち?
一戸建てでもマンションでも固定資産税はかかりますが、一般的にマンションの方が高くなる傾向にあります。
一戸建てでは、購入価格に占める割合が建物よりも土地の方が大きいため固定資産税も高くなると思われがちです。
しかし、固定資産税は建物より土地のほうが安くなっているため、建物の構造や広さによって額が決まります。
鉄筋コンクリートで建てられているマンションの耐用年数は47年と、一戸建ての耐用年数22年の倍以上に設定されています。
このため年月の経過にともなう価値の減少がゆるやかなため、固定資産税の計算に必要な建物評価額が高く見積もられ、マンションの方が固定資産税が高くなるのです。
25. 一戸建てorマンション、資産価値があるのはどっち?
建物と土地を両方所有する一戸建ては、たとえ年数が経過しても土地自体の価値は残ります。
一方でマンション(分譲)は土地そのものを保有しているわけではないので、一戸建て程の資産価値は見込めないでしょう。
資産を残すという観点で購入するのであれば、一戸建てをオススメします。
では、もし何らかの理由で売却することになったら、売れやすいのは一戸建てとマンションのどちらでしょうか。
26. 一戸建てorマンション、売りやすいのはどっち?
「子供が独立したら家が広すぎるから住み替えたい…。」
「やっぱり一戸建てに住みたいからマンションを売却したい!」
など、購入後に売却を希望するケースは少なくありません。
一戸建てとマンションを売却価格で比較すると、築15年まではマンションの方が価格が高く売れやすくなっています。
しかし築16年を超えるとマンションの価格はどんどん下落。
一方、一戸建てはマンションほど売却価格は高くありませんが、価格の下落率はゆるやかで、成約率も安定的となっています。
以下に築年数ごとの推移をまとめてみました。
築年数 | 価格(㎡) | 成約率 | ||
一戸建て | マンション | 一戸建て | マンション | |
~築5年 | 3,889万円 | 5,105万円 | 21.8% | 23.5% |
築6~10年 | 3,833万円 | 4,486万円 | 22.9% | 23.4% |
築11~15年 | 3,638万円 | 4,083万円 | 22.8% | 25.9% |
築16~20年 | 3,400万円 | 3,411万円 | 23.1% | 22.6% |
築21~25年 | 2,789万円 | 2,183万円 | 21.8% | 18.7% |
築26~30年 | 2,634万円 | 1,686万円 | 20.3% | 14.1% |
築31年~ | 2,197万円 | 1,759万円 | 18.2% | 15.4% |
参考:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2017年) – 東日本不動産流通機構
早い時期に売却したいと考えるならばマンション、ある程度年数が経ってから売却したいのであれば一戸建てがオススメでしょう。
一戸建てとマンションの割合
一戸建てとマンション、どちらに住んでいる人の割合が多いのでしょうか?
27. 一戸建てとマンションの比率
一般的に多い住居区分とは何か、その比率を調べてみました。
対象は以下の4つです。
参考:建築着工統計調査報告(平成30年度分) – 国土交通省
国土交通省の調査によると、賃貸は2年連続で減少し、持ち家と分譲住宅は増加。
なかでも分譲マンションは3年ぶりの増加となっていることから、マンションの需要が高まってきていることが解ります。
賃貸も含めて考えると、一戸建て派とマンション派は同程度いるということですね。
一方こうした傾向は地域によっても変わります。
東京都では持ち家比率が45.8%で全国ワースト1位、また一戸あたりの住宅面積も日本で一番狭くなっており、地方都市にいくほど持ち家比率は増加傾向にあります。
【口コミ評価】一戸建てとマンションのココが良い・悪い
一戸建てとマンションの口コミ評価についてご紹介します。
実際に住んでみないと分からない気づきが発見できるので、住宅購入を検討している方は是非参考にしてくださいね!
まずは一戸建ての評価から見てきましょう。
28.一戸建ての口コミ評価
【後悔した点】
「立地をもっと選べばよかった…。」
「駅から遠いから不便!」
「庭の手入れが大変だし面倒。」
「周辺環境の変化で治安が悪くなった。」
【良かった点】
ライオン先生
家中を好きなようにDIYできる♪
ライオン先生
上下階の騒音に悩まされないし、生活音をそれほど気にしなくて済む。
ライオン先生
プライバシーが守られるから安心!
ライオン先生
子どもを自由に遊ばせられるから、ママ友を呼びやすくなった。
ライオン先生
リフォームできるから、年数が経っても柔軟に対応できる。
ライオン先生
子や孫に財産を残してあげられるのが何より◎
29.マンションの口コミ評価
続いて、マンションの口コミ評価です。
【後悔した点】
「玄関から駐車場までが遠い。」
「意外とお金がかかる。」
「眺望が良かったはずが、ベランダから派手な看板が見えるようになってしまった。」
「管理組合や集会が面倒。」
【良かった点】
ライオン先生
利便性が高い立地だから、買い物が楽♪
ライオン先生
とにかくセキュリティがしっかりしているから安心できる。
ライオン先生
蚊とか虫が入ってこない◎
ライオン先生
構造がしっかりしている
ライオン先生
ゴミ出しが楽になった!
ライオン先生
駅から近いから、気軽に友達を呼びやすくなった。
タイプ別で選ぶなら一戸建てかマンションどっちがいい?
持ち家となる住まいを選ぶ際、考えたいことは「ライフステージ」です。
一戸建てorマンション、どちらにしても将来を見据えたライフプランの設計は欠かせません。
家族構成の変化で暮らしのスタイルも変わっていくからです。
30.世帯のタイプ別に見たオススメの住まいはどっち?
そこで、ここからはライフステージのタイプ別で、一戸建てorマンションのどちらが良いかを見ていきたいと思います。
- 新婚
- 子育て
- 子の独立
- 定年退職
では、それぞれ見ていきましょう。
新婚の夫婦2人世帯
結婚したばかりの新婚夫婦は住み替えがしやすいマンションがオススメ!
まだ若いうちは転勤や転職の可能性も高く、先が読めないことが多いです。
駅から近く利便性の高いマンションの方が働き盛りの夫婦には楽ですし、日々ストレスなく生活ができるでしょう。
お互いの仕事や生活スタイルに合わせて自由に引越しができる賃貸物件にすると貯蓄もしやすくなりますよ。
子育て真っ最中のファミリー世帯
育児に励むファミリー世帯は持ち家を検討すると良いでしょう。
特におすすめなのは子供が幼児のときに一戸建てを購入すること。
まだ赤ちゃんのうちは実家に近い場所や子どもが多いエリアに引っ越すことが便利ですが、幼児期からは家族が暮らしやすい地域を選ぶといいでしょう。
小学校に就学する前に家を購入してしまえば学区が変わることがないので、子どもにとっても生活しやすい環境を作ってあげることができます。
子ども独立後の夫婦2人世帯
子どもの独立をきっかけに引越しを考える方も多いと思います。
夫婦二人で多くの部屋が必要無くなれば、利便性の高いマンション住まいもオススメ。
一方でそれまで住んでいた一戸建てを、趣味に特化した夫婦オリジナルの住まいや平屋にリフォームすることで、その土地で育ってきた子供たちがいつでも帰ることができる唯一の居場所を作ることも可能です。
また子どもが結婚して家庭を持った際には、孫を連れて里帰りすることもできますね。
小さな子どもがのびのび過ごせる環境を早めにつくってあげられることは孫の為にもなりますし、住み続けることで財産を残してあげることもできます。
定年退職後のシニア世帯
定年退職後、我が子も大人になってマイホームを購入している頃かもしれませんね。
ともなればもう自由に余生を楽しむことができるはず。
今住んでいる家が広すぎて居心地が悪いと感じるのであれば、持ち家を売却してマンションに引っ越すのも良いでしょう。
セキュリティや管理体制が整っているマンションは高齢の夫婦2人でも安心して生活することができます。
最近は介護サービスや娯楽施設が付属した高齢者向けマンションも多くなってきていますね。
一戸建ての場合、階段や家の広さが不便となりリフォームを余儀なくされるかもしれませんが、マンションの場合はエレベーターや既存のバリアフリー設備で快適に暮らすことができます。
コンパクトな暮らしで肉体的疲労が少なくなれば、元気に第二の人生を楽しむことができるのではないでしょうか。
住まい探しはこれからのライフプランを予測することが重要です!
明確なプランを立てて、最適な住まいを探しましょう!
まとめ
「一戸建て」と「マンション」。
家を買うならどっちがいいのか迷ってしまいますよね。
費用面で考えれば一戸建ての方がお得になりますが、利便性が高さはマンションに軍配が上がります。
マンションは設備や管理が充実しているので時代に合わせて暮らしやすい住まいと言えるでしょう。
一方、一戸建ては資産価値が残りやすく、自分だけの住まいとして満足度が高くなりやすい特徴があります。
どちらにしてもメリット・デメリットがあり、その人のライフスタイルによって最適な住まいは変わります。
だからこそ決断が難しいのですが、色々な住まいを比較・検討して将来の計画を立てることで自分に合った住まいがきっと見つかるはずです。
ポイントは目先の損得だけではなく、将来を見据えた長期的な視点が大事ということ。
当記事が、ここまで読んでくださった方の住まい探しの参考になれば幸いです。

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