「一戸建て」と「マンション」買うならどっち?メリット・デメリットや特徴をそれぞれ紹介

これからマイホームを購入するなら「一戸建てがいいか、マンションがいいか」で迷っている方が少なくないと思います。

それぞれメリットとデメリットがあるので、既にマイホームを購入した経験がある人に意見を聞いても、どちらがオススメなのかは人によって様々です。

そこであなたに合ったマイホームを選択するために、購入費用や住み心地、将来的な資産価値、リフォーム・増改築のしやすさなど、多方面から「一戸建て」と「マンション」を比較してみたいと思います。

「一戸建て」と「マンション」それぞれの特徴を徹底比較

「一戸建て」が良いのか「マンション」が良いのかは、それぞれの価値観や嗜好、ライフスタイルなどによって意見が分かれるところです。

他の人にはメリットになることが、自分にとってはデメリットになってしまうこともあるでしょう。

したがって一概にどちらが良いと判断することはできません。

しかし「一戸建て」と「マンション」のそれぞれの特徴を良く理解することで、自分にとってのベストな選択肢が見えてくるはずです。

この章では「一戸建て」と「マンション」のそれぞれの特徴を様々な角度から詳しく見てみたいと思います。

マイホームを購入した後で後悔しないようにするためにも、是非参考にしてください。

物件購入時の費用を比較

一戸建てとマンションの取得費用を比較するにあたって、一戸建てとマンションでは、ほぼ同じ条件の物件が販売されることはほとんどないので、単純に両者の販売価格を比較することにあまり意味はありません。

そこで、物件購入時の費用を比較してみたいと思います。

一戸建てでもマンションでも不動産を購入する際には、物件の売買代金のほかに様々な費用が発生します。

ここでは一戸建てとマンションの物件購入時にそれぞれ発生する費用について見ていきましょう。

共通する費用

まずは一戸建てでもマンションでも、新築分譲住宅を購入する際に共通して発生する費用から見てみましょう。

・契約書の印紙代

・登記費用

・住宅ローンを利用する際の融資手数料、信用会社に支払う保証料

・融資を受ける場合の担保設定費用

・火災保険料

これらの他に、住宅購入後にかかる費用として不動産取得税、固定資産税、都市計画税があります。

「一戸建て(建売分譲住宅)」に発生する費用

次に、一戸建て(建売住宅)のみに発生する費用として、不動産仲介手数料があります。

不動産仲介手数料とは、不動産会社の仲介業務(売買や賃貸)に対して支払われる報酬のことをいいます。

一戸建てでもマンションでも、物件の売主から直接購入しない限りは、仲介手数料が発生します。

したがって物件を不動産会社の仲介により購入するのが一般的な中古住宅の場合には、一戸建てでもマンションでも仲介手数料の支払いが発生します。

一方、新築マンションを購入する場合や一戸建て注文住宅を建てる場合には、仲介手数料はかかりません。

しかし、新築でも建売の一戸建て住宅を購入する場合は、不動産会社の仲介で購入するケースが多く、その場合には売買価格の3%+6万円を上限とする仲介手数料が発生します。

売買価格が5,000万円の場合の仲介手数料は156万円にもなるので、決して少なくない負担になります。

「マンション」に発生する費用

続いてマンションにのみ発生する費用を見ていきましょう。

新築マンションを購入する場合には、地域や物件、住戸面積によって、入居後に毎月支払いが発生する修繕積立金とは別に、20~40万円台の修繕積立基金(修繕積立準備金または修繕積立一時金ともいいます)の支払いが必要になるケースが多い様です。

これはマンション購入後の月々の修繕積立金の負担額を抑えるために、最初にまとまった額の修繕積立基金を購入者全員から集めておくことが目的です。

住み心地で比較

一戸建てとマンションのどちらを選ぶか決める際には、取得費用や維持費、将来の資産価値などのお金に関することも大事な要素ですが、長く快適に暮らしていくためには「住み心地」は絶対に欠かせない要素です。

ここでは、それぞれの住み心地に関するメリットをご紹介します。

「一戸建て」のメリット

一戸建てには、次のような住み心地に関するメリットがあります。

・庭付きの家に住むことができる

戸建て志向が強い人にとっての最大のメリットは、庭があることでしょう。

マイホームに庭があると、ガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、ペットを自由に飼育出来たり、庭でバーベキューを楽しんだりすることができます。

また車を所有している人にとっては、駐車場代が節約できると共に、いつでも自由に洗車ができるなどのメリットがあります。

・騒音を気にしなくてすむ

一戸建てでは、マンションほど上下階や隣との騒音によるトラブルが発生することはありません。

また生活していく上でも、マンションの様に隣近所に対して気兼ねする必要がないのがメリットです。

・プライバシー面で優れている

一戸建ては建物が独立していて庭があるので、マンションと比べてプライバシーの面で有利になります。

・日当たりや通風が良い

立地にもよりますが、一戸建ては窓が多くとれるので日当たりや通風が確保しやすくなります。

また一般的にマンションよりも住戸面積が広くなる傾向があります。

・近隣住民との関係性が高くなる

近隣住民との人間関係が希薄になりがちなマンションに対して、一戸建てでは住民同士のコミュニケーションが密になりやすい傾向があります。

「マンション」のメリット

次に、マンションで生活していく上でのメリットを見ていきましょう。

・利便性が高い

一戸建てよりもマンションの方が、最寄り駅へのアクセスが良く、利便性が高い立地条件の物件に手が届きやすくなります。

1戸あたりの土地面積が少なくて済むマンションでは、駅近で日常生活を送る上で便利な立地条件に建つ物件でも、比較的販売価格が抑えやすいためです。

・防犯性が高い

マンションは、防犯カメラやオートロックなどの防犯設備が充実していると共に、管理人が常駐していることも多く、さらに共用部分には他の住民の行き来があるので、空き巣や放火などの犯罪の抑止力があります。

またマンションの高層階では、玄関ドアの施錠だけで外出することも可能です。

・バリアフリーな暮らしができる

マンションにはエレベーターが設置されていて、住戸部分もワンフロアーでかつ室内には戸建て住宅ほど段差がないので、高齢者や障害を持つ人でも安心して暮らすことができます。

・メンテナンスの手間がかからない

マンションには月々の管理費の支払いがある分、敷地内や共用部分の清掃やメンテナンスを住民が自ら行う必要がありません。

またゴミ出しも比較的楽に行うことができます。

・光熱費を節約できる

一戸建てと比べて屋外に面している外壁の表面積が少なく、窓の数も少なめなマンションの気密・断熱性能は、一般的に一戸建てよりも高いので、冷暖房費の削減につながります。

特に南向きで日当たりが良い部屋では、冬の暖房費を大幅に削減することが可能です。

・日当たりや眺望が良い

周辺環境によって変わりますが、一般的にマンションの高層階であれば日当たりや眺望が非常に良くなっています。

・共用施設が充実している

近年の新築マンションでは、宅配ボックスやキッズルーム、パーティールーム、ゲストルーム、防災倉庫などの共用施設が充実していることが多く、住民なら誰でも利用することができます。

またマンションによっては、敷地内に公園や緑地、子供の遊び場なども備えています。

将来的な資産価値で比較

不動産を将来家族へ残すための資産として購入する方も少なくないと思いますので、将来的なそれぞれの資産価値についても見ておきましょう。

「一戸建て」と「マンション」とでは、将来の資産価値はどのくらい違うのでしょうか。

「一戸建て」の資産価値

一般的に木造の一戸建て住宅の場合には、建物の資産価値は築20年で新築時の15%までに低下し、築30年でほぼ価値がなくなると言われています。

しかし、適切なメンテナンスや定期的な修繕を行っていれば、築30年で建物が使用できなくなってしまうことはないので、実際に物件を売却する際には、購入希望の人がいる限り建物の価値はゼロにはなりません。

また不動産の資産価値は土地と建物で決まります。

一戸建て住宅の場合には、経年劣化によって建物価格が下落したとしても土地の資産価値が残るので、一定の資産価値を長期的に保ち続けることが可能です。

すなわち一戸建て住宅の場合は、建物の資産価値は早く目減りしても、土地の価値はずっと残り続けます。

したがって、短期的な資産価値の低下はマンションよりも大きくなる傾向がありますが、50年以上先の長期的な資産価値はマンションよりも高くなるといえます。

「マンション」の資産価値

マンションは1住戸当たりの土地所有面積が一戸建てと比べて僅かなので、建物の経年劣化に合わせて資産価値が徐々に減少していきます。

しかしマンションの場合には、建物の資産価値が築50年程度まで残るので、一戸建てと比較して資産価値の下がり方は緩やかになります。

20年後の建物の資産価値は、一戸建て住宅が新築時の15%程度といわれるのに対し、マンションは新築時の60%程度といわれています。

したがって築20年程度で売却するのであれば、マンションの方が高値で売却できる可能性が高いでしょう。

また近年では、利便性の高い立地のマンションや、一部のビンテージマンション、近隣地域の再開発などによって、分譲当時よりも高値で取引されるマンションも少なくありません。

一方、新築マンションが供給過剰になれば、立地に難のあるマンションは安値でも売却できないといった事態にもなりかねません。

将来のマンションの資産価値は、立地条件に大きな影響を受けると言えるでしょう。

リフォーム・増改築のしやすさで比較

住まいは一戸建て、マンションに関わらず、築年数の経過にともない経年劣化や設備の老朽化が進行するので、適切な修繕、メンテナンスが欠かせません。

また子供の成長や家族構成の変化にともないライフスタイルも変化するので、長く快適に暮らしていくためには将来的にリフォーム・増改築が必要になるでしょう。

そこで「一戸建て」と「マンション」のリフォーム・増改築のしやすさを比較して見ました。

それぞれ、どの様なメリットとデメリットがあるのでしょうか。

「一戸建て」のメリット・デメリット

「一戸建て」では、屋根や外壁などの外周りのリフォーム、外構のリフォーム、室内のリフォーム、増築、物置小屋の設置、駐車スペースの増設など、基本的には法律の範囲内で何でも自由に行うことができます。

特に太陽光発電パネルの設置や、オール電化リフォーム、断熱サッシへの変更、子供部屋の増築など、マンションでは不可能なリフォームでも行うことができるのが最大のメリットになります。

一方、一戸建てのリフォームには構造躯体が絡むことが多いので、一般的にリフォーム費用はマンションよりも割高になってしまう傾向があるのがデメリットになります。

「マンション」のメリット・デメリット

「マンション」は、屋根や外壁の修繕、共用部分のリフォームなどを自分で行わなくても良い反面で、専有部分(室内の住戸部分)のリフォームを行う上でも管理規約による制限や、建物構造上の制約が数多くあります。

したがって、玄関ドアやサッシを勝手に交換したり、オール電化にしたり、構造躯体に手を加えたりすることはできません。

また、水回りの位置を大きく動かしたり、フローリングに貼り換えたりすることもできない場合があります。

さらにマンションでリフォームを行う際には、事前にリフォームの内容を管理組合に届け出て承認を得るなどのルールがあるのが一般的です。

一方、マンションの室内の間仕切り壁は比較的容易に撤去することができるので、ライフスタイルの変化に合わせた間取り変更のリフォームは、一戸建てよりも簡単に行うことができます。

生涯コストで比較

「一戸建て」か「マンション」か、を選ぶ際に、生涯コストが気になる方も少なくないのではないでしょうか。

マイホームは購入してからもお金がかかるので、購入後にかかる費用についても知っておく必要があります。

一般的には、マンションには毎月管理費や修繕積立金、駐車場代などの支払いが発生するので、マンションの方が一戸建てよりも、圧倒的にコストがかかると思われがちですが、果たしてその通りなのでしょうか。

マイホームの生涯コストは大きく分けると、メンテナンスコスト、光熱費、税金(固定資産税、都市計画税)があります。

ひとつずつ見ていきましょう。

はじめにメンテナンスコストですが、マンションには毎月修繕積立金の支払いがあり、このお金が共用部分の定期的な大規模修繕工事費用に充てられます。

月々の修繕積立金の額が2万円とすると、30年間では720万円にもなるので、このことがマンションの方が、生涯コストがかかると言われている理由です。

しかし一戸建ての場合でも、屋根や外壁の定期的な修繕を行うためには、費用を自分で蓄えておく必要があり、30年間では最低でも500万円程度の積み立てが必要です。

(ただし一戸建ての場合には、自分の懐事情に合わせて積み立てることができる点が異なります)

したがって一般的に思われているほど大きな違いはないと言えます。

しかしマンションにはこのほかにも管理費や駐車場代などの支払いがあるので、やはり一戸建ての方が有利といえるでしょう。

次に光熱費です。

光熱費の中でも、電気代は毎年値上がりしているので、家計に対する負担の割合が最も大きくなります。

一戸建とマンションとでは、一般的に断熱性能が高いマンションの方が冷暖房費を節約できるので、長い間で考えると両者の電気料金の差額はかなり大きな金額になると思われます。

したがって光熱費の面では、マンションに分があります。

最後に固定資産税・都市計画税です。

税額は物件によって大きく異なるので、単純に比較することはできませんが、長期的に見ると建物の耐用年数が長いマンションの方が固定資産税の高い状態が長く続くので、同じ物件価格であれば一戸建ての方が割安といえるかもしれません。

以上のことから生涯コストの面では、一戸建ての方が若干有利といえます。

売りやすさで比較

マイホームを購入するのにあたっては、将来売却する可能性があることを視野に入れて物件選びをする方もいるのではないでしょうか。

そこで、一戸建とマンションの売りやすさを比較してみたいと思います。

マンションは比較的好立地で、資産価値の低下が一戸建に比べて緩やかなので、築年数が浅いうちは立地さえ良ければ、比較的短期間での売却が容易で、高値で売却できる可能性が高いといえます。

しかし建物の老朽化が進むと、土地の価値が僅かなので、売却するのが困難になってしまいがちです。

一方、土地付き一戸建は、築年数が経過して建物の資産価値がなくなっても土地の資産価値が残るので、古家付土地として売却することが可能です。

しかし築年数が比較的新しいうちは、土地と建物を同時に売りに出すため、希望の売却価格で販売するためには時間がかかるという傾向があります。

【結論】何を重視するのかでどちらが良いのかが違ってくる

「一戸建て」と「マンション」にはこれまでご紹介してきた様に、それぞれにメリットとデメリットがあるので、結局のところどちらが向いているのかは何を重視したいのかによって異なります。

そこで最後に「一戸建て」に向いている人と「マンション」に向いている人をまとめてみましたので、自分にはどちらが向いているのかを判断する上での参考にしてみてください。

「一戸建て」に向いている人

・マイホームはとにかく「庭付き」と思っている人

・子供をのびのびと育てたいと思っている人

・住環境を最優先したい人

・月々の住宅ローン以外の固定費の支出をできるだけ抑えたいと思っている人

・子供や家族にマイホームを資産として残したい人

・将来親と同居する可能性が高い人

・自由に増改築・リフォームしたい人

・近所づきあいが好きな人

「マンション」に向いている人

・通勤アクセスや買い物の利便性などを最重要視する人

・セキュリティを重視している人

・老後や身体が不自由になってからも、安心して暮らしたいと思っているシニア世代の人

・近所づきあいが苦手な人

・親の介護や親と同居する予定がない人

・光熱費を節約したい人

・住まいのメンテナンスにできるだけ手間をかけたくない人

・万一大きな災害が発生した際の耐震性や耐火性を重視したい人

・住宅の購入費用をできるだけ抑えたい人

・この先20年前後で売却したいと思っている人

まとめ

人はそれぞれが違った価値観を持っていて、それぞれのライフスタイルがあるので、「自分が理想とする住まい」も様々です。

また、それぞれの懐事情や家庭の事情も異なることでしょう。

そんな中で、「どの様な家が向いているか?」と聞かれても、それは本人にしかわかりません。

利便性、将来の資産価値、ランニングコスト、住み心地・・・など「一戸建て」と「マンション」にはそれぞれの特徴があるので、自分がそこでどの様な暮らしがしたいのか、何を最も重視したいのか、といったことを踏まえて、自分に最適な住まい選びをしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です