近年注目を浴びているのが狭いスペースに新築住宅を建てる「狭小住宅」といわれる住宅です。
「注文住宅で建築したいけど、土地代にかけるお金がない。」
「仕事を考えると、なんとかして都心に家を建てたい。」
このような方から選ばれているのが狭小住宅なのです。
狭小住宅には狭い土地を選ぶからこそのメリットがたくさんあります。
そもそも狭小住宅ってどんな家なのか、そして狭小住宅を選ぶことでどんなメリットがあるのか、どのような狭小住宅を建てれば快適に過ごせるかを中心に、こちらで解説していきます。
本文に入る前に、住宅を購入する際に最も大切なポイントについて、お話しておきます。
建売住宅を『購入する』上で一番大切ことは、無駄な費用をできるだけ削ること。
注文住宅を『建てる』上で大切なことは、ハウスメーカーの情報収集をしっかり行うことです。
建売住宅の場合は、すでに完成形の建物を実際に見た上で購入できるので、あとはどれだけ安く目当ての物件を購入できるかが重要になります。
建物自体の金額を大きく下げることはできませんが、大きく出費を下げられる余地があるのが不動産会社の『仲介手数料』です。
一般的に物件価格の3%+6万円の手数料がかかるため、仲介手数料だけで100万円以上の出費になることも珍しくありません。
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また、注文住宅の場合は0から自分達の理想の家を建てていくため、パートナーとなる「ハウスメーカー選び」が最も重要です。
事前にしっかりと情報を収集せず、安易にハウスメーカーを決めてしまったことで、一生後悔しているような人も少なくありません。
とはいえ全国には数多くのハウスメーカーが存在し、すべての会社の情報を調べて比較するのは不可能です。
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それではここから、記事本文に入っていきましょう。
もくじ
狭小住宅ってどんな家?
狭小住宅とはどのような家のことを指すのでしょうか。
「狭くて小さい家ってことなのかな?」
「いくらぐらいが相場なんだろう。」
狭小住宅と聞いてもピンとこない方が多いのではないでしょうか。
こちらでは狭小住宅の特徴から、相場等、わかりやすく狭小住宅について説明していきます。
狭小住宅の特徴
狭小住宅の定義とはどのようなものなのでしょうか。
- 明確な定義はない
- 一般的には15坪(50㎡)以下の土地に建てられる住宅
狭小住宅には、明確な定義自体はありません。
一般的に言われているのが、15坪以下の土地に建てられている住宅を狭小住宅と呼んでいます。
一戸建ての平均土地面積はおおよそ30坪~40坪と言われているので、それの半分程度の面積で建てる住宅のことです。
狭小住宅を建てるのはどんなケース?
ではなぜわざわざ狭い土地に住宅を建てるのでしょうか。
- 土地代を安く抑えたい
- 都心で一戸建てを建てたい
- 3階建て等高い建物をたてたい
狭小住宅はそもそも住宅を建てる土地面積が小さいため、土地購入にかかる費用が安くなります。
そのため土地代に充てるお金があまりない方でも、一戸建てを買うことができます。
また、都心で一戸建てを建てる場合は広い土地があまりありません。
特に東京の中心地ともなると広い土地があっても、莫大な費用が必要になってしまいます。
しかし都心の場合は建築基準法上、建物の高さ制限が郊外よりも緩い場合が多いです。
そのため3階建てや、高さのある建物を建てたい方は、都心で狭小住宅を希望する場合が多くなっています。
狭小住宅の価格はどれ位?
狭小住宅は実際にどのくらいの価格が相場なのでしょうか。
- 建設費用は1,200万円~1,500万円程が一般的
- 土地代込みで2,500万円~3,000万円
- 都心で30坪程の住宅を建てようとすると、5,000万円近くかかる
都心で30坪程の住宅を建築する場合、土地代込みで通常5,000万円程かかります。
それに比べて狭小住宅であれば、土地代にもよりますが2,500万円~3,000万円で、都心に家を持つことができるのです。
実際には内装や間取りをどのくらいこだわるか、どのような土地を買うかで建築費用は変わってきますが、手に入りやすい金額であることは間違いないでしょう。
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狭小住宅のメリット
狭小住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
「広い家のほうがいいのに、なぜ狭小住宅を買うの?」
「狭いことで得られるメリットって何?」
狭小住宅が注目を浴びているのには、狭小住宅だからこそのメリットがあるからです。
こちらではそんな狭小住宅を購入すると得られるメリットについて説明していきます。
利便性の高い場所にマイホームを建てられる
狭小住宅のメリットはその立地にあります。
- 都心や利便性の高いエリアでも、狭い土地なら売り出していることが多い
- 狭いことを理由に売れ残っている土地が多い
都心や利便性の高いエリアでは、人気かつ金額が高いため、土地を手に入れることが難しくなっています。
しかし狭い土地であれば売れ残っているケースが多く、手に入れることができます。
つまり狭小住宅であれば立地がよく、利便性の高いエリアでも建てることができるのです。
土地代が安く済む
住宅建築には建物の建築費と土地の購入代金がかかりますが、その土地代金を安く抑えることができます。
- 面積が狭いため、かかる土地費用も安くなる
- 浮いた土地代金の分を、建物に回すことができる
通常住宅購入には建物代金と土地代金がかかりますが、狭小住宅の場合は土地代を低く抑え、その分を建物代金にまわすことができます。
例えば注文住宅の広告で「2,000万円で家が建てられます」と記載してあっても、別途で土地代金2,000万円かかってしまえば、トータルでは結局4,000万円必要なことになります。
土地代金を抑えるということは、トータルでかかる費用を大きく抑えることができるのです。
税金(固定資産税・都市計画税)が安い
固定資産税や都市計画税の金額も、狭小住宅であれば安くなります。
- 固定資産税や都市計画税の算出基準となる土地の評価額がそもそも低い
- 小規模住宅地の軽減措置で固定資産税が6分の1に
固定資産税や都市計画税はその土地の評価額によって算出されます。
したがって土地が広く、評価額が高い場合は当然税額も高くなります。
しかし狭小住宅の場合はそもそもの土地が狭いため、評価額もそれほど高くなく、算出される税金が高くならないのです。
また、200㎡以下の住宅地は小規模住宅用地とされ、税金の軽減が受けられます。
固定資産税であれば評価額を6分の1、都市計画税は評価額を3分の1にしたものに対して税率をかけることになります。
内装がオシャレ
狭小住宅は室内にたくさん工夫がされているため、自然とオシャレな住宅に仕上がります。
- 開放感のある、空間を自由に使った設計が多い
- 間仕切りや戸が少なく、ロフトや中二階等様々な工夫がされている
狭小住宅は限られた空間をいかに広く、有意義に使うかを重視して設計されています。
そのため間仕切りや戸を少なくしたり、ロフト等を活用したりすることで空間をより広く、開放的に仕上げている家がほとんどです。
一般的な住宅とは違った間取りが多いのが、特徴的です。
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狭小住宅のデメリット・注意点
狭小住宅を選ぶうえでは、デメリットや注意点も抑えておく必要があります。
「狭小住宅を選んだ場合のデメリットはどんなところ?」
「選ぶ際の注意点とかが気になる。」
こちらでは狭小住宅のデメリットとなる点や、注意しておくべき点をお伝えしていきます。
建築費用が高い
通常の住宅よりも、建物建築にかかる費用が高くなります。
- 隣地との距離が近い場合、足場等を組むのが難しく、建設期間が長くなる
- 大型車等が入れない場合、部材の運送に手間がかかるため人件費がかかる
狭小住宅の場合、隣地との距離が近く、建設工事に必要な足場等を組むのが難しい場合があります。
そうすると工事自体の進行が遅くなり、工期が長くなってしまいます。
また、大型車が入れない道の場合は、部材を運ぶのも一苦労です。
工期が伸びること、人手が必要なため人件費がかかり、結果として建築費用が割高になるケースが多くなっています。
また、土地を有効活用するために地下室等をつくったり、吹き抜けを活用した空間造りをしたりと通常よりも手間がかかる工事が自然と多くなるのも、建築費用が高くなってしまう理由の一つです。
狭い土地に建っているのでメンテナンスが大変
狭い土地の場合、隣地との距離が近いことでメンテナンスに費用と労力がかかるケースが多いです。
- 足場を組むのが難しいため、外壁の手入れ等が大変
住宅の場合10年~15年に一度は家全体のメンテナンスをしなければなりません。
その際外壁や屋根もメンテナンスする必要があり、足場を組む必要があります。
しかし隣地との距離が近いと足場を組むことが難しく、外壁や屋根のメンテナンスに通常よりも時間と費用がかかってしまいます。
生活音が隣に漏れやすい
隣地と近いため、防音には十分気を付ける必要があります。
- 隣地との物理的な距離が近いため、近所へ音が漏れやすい
- 反対に近所の音もよく聞こえてしまう
隣地との距離が近いと、室内の音が隣近所へ漏れてしまう確率が高くなります。
反対に近所の音が室内に聞こえてくるという面もありますので、室内の防音対策はしっかりと準備しておく必要があります。
生活動線が縦に長くなる
各階のスペースが狭いため、生活動線が各階に分かれてしまいます。
- キッチンと洗面所が別階だと料理や洗濯の際に行き来しなければならない
- 洗面所とベランダが別階だと洗濯の度に移動しなければならない
料理や洗濯等の家事動線が縦に長くなってしまうため、そのたびに移動が発生して労力がかかるケースが多いです。
そのため水回りを1つのフロアに集めたり、動線を考えた工夫をすることが必要となってきます。
駐車スペースの確保が難しい
狭い土地に住宅を建てるため、駐車スペースまで確保するのが難しくなります。
- 駐車スペースを確保すると、一階部分の面積がかなり削られてしまう
- もし設けたとしても、縦列駐車が必要になる可能性も
そもそも狭い土地に住宅を建てようとしているため、駐車スペースを確保することにより住宅面積がさらに削られてしまいます。
そのためもし駐車スペースを設けたとしても、縦ではなく横向きにとめる、縦列駐車のようなかたちになる可能性があります。
住み心地の良い狭小住宅にするための間取りとは
狭小住宅は通常の住宅よりも面積が狭いですが、工夫次第で空間を広く見せることや、収納や生活を快適に変えることも十分にできます。
「狭小住宅って、狭いから収納が心配。」
「閉塞感を感じないのかな。」
このように狭小住宅に対して不安に思う方もいるかもしれませんが、工夫次第では狭小住宅を快適で素敵な空間に変えることができます。
こちらでは狭小住宅で快適に暮らすための工夫やポイントをお伝えしていきます。
空間を区切らず、吹き抜けや中庭で広く見せる
狭小住宅で心配になるのが、面積が狭いことによる閉塞感です。
- 扉や間仕切りを減らすことにより、狭さや閉塞感を減らす
- 吹き抜けや中庭で開放的な空間にすることで、広くみえる
扉や間仕切りを減らすことにより、各スペースがつながり、家全体が広々と見えるようになります。
また、吹き抜けや中庭をつくることで家の空間に立体感が生まれ、開放的な広々とした空間を生み出すことも十分可能です。
光や鏡を上手に利用して広く明るく見せる
狭小住宅は隣地との距離が狭いこと等から、日当たりが気になるという方もいますよね。
- 天井にトップライト(天窓)を設置することで明るくなる
- 日当たりの気になる部屋は3階に設置する
- 鏡を有効に使うことで、奥行きのある広い空間を演出
隣地と近いことで採光が気になる場合には、天井にトップライトを設置することもできます。
3階建ての場合は3階と2階に段差をつくり、2階の天井にトップライトを設置することで、最上階だけでなく2階も明るさを取り入れることができます。
また、鏡を有効活用するのも、空間を広くみせる方法の一つです。
スーパー等でも鏡がある箇所は奥行きがあり広く見えると感じますよね。
それと一緒で、鏡を設置するだけで視覚的な奥行きが生まれます。
狭小住宅のリビングを快適にする工夫
狭小住宅の場合、リビングが狭くなり使いづらいのではと考える人もいるのではないでしょうか。
しかしリビングもインテリアや階段の設置方法により、空間を広く使うコツがあります。
- 背の高いインテリアは手前から配置していく
- ダイニングとリビングに段差をつけることで、間仕切りがなく広々とみえる
- リビング階段でより開放的な空間に
- ソファは部屋の隅にL字で設置
人の視線は部屋の一番奥、つまり窓の方に向かっていきます。
そのため背の高い家具などが窓側、リビングの奥にあると、リビング自体狭く感じてしまうのです。
背の高いインテリアはなるべく手前に設置するようにしましょう。
ダイニングとリビングの間に段差をつけることで、仕切りの代わりになります。
こうすることでリビングダイニング全体が広々と見えるようになります。
リビング階段を活用することも一つの方法です。
二階へとつながる階段が、空間をより開放的なものへと変えてくれます。
また、階段の下は収納として使うことができます。
ソファはL字型のものを、部屋の隅に設置するのがおすすめです。
これにより空間を広く使うことができ、尚且つおしゃれな空間に仕上げることができます。
空間を圧迫しないためにも、なるべく背丈の低いソファがいいでしょう。
狭小住宅の玄関でできる工夫
狭小住宅の玄関はスペースが狭く、暗くなりがちですが、工夫次第では明るく広い玄関にみせることもできます。
- 吹き抜けやトップライトを使い明るく広い空間に
- なるべく白を基調としたレイアウトにし、明るさを演出
吹き抜けやトップライトで光と空間をつくることで、広くて明るい玄関に見せることができます。
また、白を基調としたタイル等を使うことにより、明るさをキープすることもできます。
狭くても困らない収納空間の作り方・アイディア事例
「狭小住宅だと、収納が足りなくならないかな。」
「スペースが狭いから、あまり収納スペースはとれないと思う。」
狭小住宅で気になるのは、収納が十分にとれるのかという部分ですよね。
しかしこれもちょっとした工夫やレイアウトで十分な収納スペースをつくることが可能です。
こちらでは狭小住宅を快適にする、収納術をご説明します。
デッドスペースを有効に使う
- 階段の下や、ベッドの下、ソファの下等も有効活用
階段の下やベッドの下など、デッドスペースといわれる部分があります。
このような部分を収納スペースとして活用することで、収納部分を大きく増やすことができるのです。
プラスチックケースや収納ケースをうまく活用して、デッドスペースを有効活用していきましょう。
造り付け家具をオーダーする
- その家のスペースや形にあったオーダーメイド家具を利用することで、無駄なく収納部分をつくることができる
市販の家具だと、家の形やスペースに完璧にマッチすることは不可能です。
そのため無駄なスペースがどうしても生まれてしまいます。
しかしオーダーメイドで作ることにより、無駄なスペースを一切つくらず、キッチンや洗面所、ダイニング等に収納スペースを設置することができます。
通常の家具よりも少し費用はかかりますが、後々収納スペースが足りなくなるより、費用をかけてでもあらかじめ収納部分を作り上げておくほうがメリットがあるでしょう。
見せる収納にしてディスプレイする
- キッチン等ではあえて収納をみせることで、おしゃれな空間にすることもできる
キッチン等では食器や器具、調味料等様々な収納が必要となりますが、あえてこれらを見せるようにして収納するのも一つの手です。
こうすることにより、おしゃれな空間を演出できますし、無駄なものを削減してシンプルにすることにもつながります。
DIYで出来るおしゃれな収納空間
- 市販の家具では売っていないようなサイズ、形のものはDIYで作成
狭小住宅の場合、隅から隅まで無駄なくスペースを活用したいものです。
そのため市販の家具等ではデッドスペースが生まれてしまう場合があり、自分でDIYで収納を作ることで無駄なくスペースを活用することができます。
百均で揃えた道具で壁面収納を作成したり、キッチン収納等を作成したりと様々な工夫が楽しめます。
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狭くてもこんなに快適!狭小住宅の間取り事例3選
狭小住宅でも快適に住むことができる間取りとは、どのような間取りなのでしょうか。
こちらで3階建てから平屋まで、様々なタイプの間取りをご紹介します。
家族で住める2階建て・3階建ての狭小住宅の間取り事例
家族で住める2階建ての狭小住宅間取り事例
- 1階に16帖程のLDK、水回りを配置
- 2階は6帖の洋室1部屋と5帖の洋室を2部屋
- 納戸を2か所に設置
1階にキッチンや浴室、洗面所等すべて配置することで、二階に家族の居室を確保しています。
将来的に子供の部屋として使えるよう、居室が3部屋あるので、ご家族でも十分に住むことができる間取りです。
家族で住める3階建ての狭小住宅間取り事例
- 1階はトイレと2帖の洋室、そして駐車スペース
- 2階にキッチンや浴室、リビングダイニング
- 3階に4帖の居室を2部屋
- 屋上スペース付き
2階に水回りとリビングを設置し、1階は居室と駐車スペースを確保する形になります。
屋上を付けることで、晴れた日は子供の遊び場、第2のリビングとして活用もできます。
1人暮らしに最適!平屋の狭小住宅 間取り事例
- 16帖のリビングダイニングキッチン
- 6帖の洋室または和室
- ウォークインクローゼット付
- 5帖と6帖の洋室2部屋にすることも可能
一人暮らしの場合、16帖のLDKと居室が二部屋あれば、かなりゆとりのある暮らしができます。
居室が1部屋でいい場合は、居住スペースを削って駐車場にするのも一つの手です。
広さ別に見た狭小住宅の間取り事例
広さによって狭小住宅の間取りはどのように変わるのでしょうか。
こちらでは10坪、15坪、30坪それぞれの間取り事例をみていきましょう。
10坪の場合
- 1階に駐車スペースと浴室や洗面所
- 2階に6帖の主寝室と5帖の子供部屋、バルコニーを設置
- 3階に16帖のリビングダイニングキッチン
- 屋上もしくはロフトを設置
1階に駐車スペースと水回りを配置し、2階に居住スペースを配置する間取りです。
3階にリビングを設置することで明るい空間に仕上げています。
屋上やロフトを設けることで、さらにスペースをつくることもできます。
15坪の場合
- 1階に駐車スペース2台分と、5帖の寝室、浴室を設置
- 2階に15帖のLDKと6帖分のテラス
- 3階に4帖の子供部屋と5帖の寝室
車が2台ある場合や、来客用の駐車スペースとして2台分確保しています。
2階に6帖分のテラスを設けることで、洗濯物を干せるのと、子供の遊び場にもなります。
居室は3部屋あるので、お子さん用のお部屋も確保していますね。
30坪の場合
- 1階に駐車スペース1台分と5帖の洋室
- 2階に16帖のLDKと浴室や洗面所を設置
- 3階に7帖の主寝室と5.5帖、6帖の洋室
面積が30坪あると、各居室の6帖近くのスペースを確保することができます。
また、3階建てにすることで4LDKも可能で、お子さんが二人いても将来独立した部屋を割り当てすることができます。
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狭小住宅はリフォームできる?
狭小住宅をリフォームして住みたいという方もいますよね。
狭小住宅をリフォームすることは可能です。
ただしその際には狭小住宅ならではの気を付けるべき注意点があります。
狭小住宅をリフォーム・リノベーションする費用
狭小住宅のリフォームやリノベーション費用相場はいくらぐらいなのでしょうか。
- 800万円~1300万円程が相場
通常の住宅よりもリフォームする面積や箇所が少なくなるため、安く収まる傾向があります。
ただし大幅なリノベーション等を行う場合は足場を組む必要等があり、工事が難しくなるため費用も高くなります。
狭小住宅をリフォームする時の注意点
狭小住宅をリフォームする際には、狭小住宅ならではの気を付ける点があります。
- 敷地面積と建築面積の比率、建ぺい率に注意
建ぺい率とは、敷地面積に対して建築できる建築面積の比率のことを指します。
狭小住宅の場合分母となる敷地面積が狭いため、自ずと建ぺい率が高くなってしまうのです。
そのため希望するリフォームやリノベーションがそもそもできないというケースもあります。
住んでから後悔しないために!狭小住宅に住む際の心得
狭小住宅を選ぶ前には、あらかじめ準備しておくべきことがあります。
住んでから後悔がないように、事前に狭小住宅をよく知り、実生活を考えてから選ぶようにしましょう。
住宅展示場で実際の狭小住宅を見てイメージを広げる
実際に住宅展示場などで見て、体感しておくのも一つの手です。
- 間取りイメージや写真だけでなく、体感することが大事
- 広さと生活のイメージをよく知っておく
イメージだけが先行してしまうと、快適で素敵なイメージばかりに目がいってしまいますが、実際に見て体感することが大切です。
思っていたより圧迫感があるかもしれませんし、その逆で広く開放感を感じるかもしれません。
あくまで実生活をリアルにイメージして、内覧しておきましょう。
住居だけでなくライフスタイル全体の快適さを考える
住宅の間取りや空間づくり等に注意がいきがちですが、あくまでトータルとしてその物件がいいかをよく考えましょう。
- 家事や生活がしやすいかどうか
- スーパーや病院等周辺環境は整っているか
- 駅や交通機関の利便性はいいか
- 諸費用込みのコストは予算内か
家事や生活のしやすさなど住宅に関することはもちろん、買い物や通勤等周辺環境に関わることも十分かどうかよく確認しましょう。
住宅だけでなく、諸費用等を込みにしたトータルのコストが予算内かどうかも忘れずにもう一度確認しておきましょう。
狭小住宅を建てた経験者のブログを参考にする
実際に狭小住宅を建てた方のブログ等から情報を収集するのもおすすめです。
こちらにはおすすめのブログを3つご紹介します。
・都内狭小3階建てのシンプルライフ
東京都内で3階建ての狭小住宅を建てた奥様のブログです。
生活の工夫や、狭小住宅で暮らしている方ならではの情報が満載です。
・でっかいワンコと暮らす、ちっさい家♪
大阪で狭小住宅を建てた方のブログです。
入居前web内覧会、入居後web内覧会等、入居前や入居後の画像がたくさんあり、細かく紹介されているのでおすすめです。
・みじんこ狭小住宅
50㎡の狭小住宅に二世帯住宅を建てた方のブログです。
住宅ローンや助成金などについても詳しく記載しているので、金融知識も一緒に学ぶことができます。
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狭小住宅を建てるのにおすすめのハウスメーカー3選
狭小住宅を建てたいけど、どのハウスメーカーを選べばいいか迷うところですよね。
こちらではおすすめのハウスメーカーを3つご紹介します。
・積水ハウス
鉄骨の3階建て住宅に定評があり、狭い土地でも広々とした空間を作り上げるのが得意です。機能性やデザイン性も高く人気のメーカーです。
・一条工務店
エコや省エネ、床暖房等機能性に優れている住宅が多く、狭小住宅でも同様の機能で建てることができます。モダンなデザインも人気です。
・住友林業
耐久性や耐火性に優れた住宅が定評で、例え狭小住宅だとしてもその性能や機能は落ちません。断熱性に優れており、年中過ごしやすい温度をキープできるのも魅力です。
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まとめ
予算を抑えてでも都心に住宅を建てたい、という方の願いを叶えてくれるのが狭小住宅です。
面積は狭くても、アイディアと工夫で明るく広い、おしゃれな空間にすることも可能なところが魅力です。
しかし建ぺい率など建築上の制限をよく理解していないと、希望通りの家を建てることはできません。
不動産に関する知識が豊富な担当者と、よく打ち合わせをしながら進め、後悔しない狭小住宅選びをしましょう。
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