手取り月収60万円の適正住宅ローンはいくら?限度額と理想的な返済比率・割合をシミュレーション

住宅ローンを組むときに、多くの方が次のような疑問を持つのではないでしょうか。

  • 自分の給与だといくらまで住宅ローンを組むことができるのだろうか
  • 自分にとって適正な返済額はいくらなのか

いくらまで住宅ローンを組むことができるかという疑問であれば、自分の年収をもとにシミュレーションサイトを使ったり、ハウスメーカーの営業マンなどに質問することで解決できます。

しかし、自分にとって適正な住宅ローンの借入額は、毎月の収支を理解している自分しか正解が分かりません。

今回は手取り月収60万円の方の、適正な返済額を考える方法をお伝えします。

手取り月収が分かれば、金額が違う場合もシミュレーションできますので、ぜひ参考にしてください。

また、解説に入る前に家づくりを失敗させない為に、1番重要なことをお伝えさせて下さい。

マイホーム計画を立てる際に、まずはじめに絶対にしておくべきことがあります。

それははじめにお住いの地域に対応している、住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。

『家を建てたい!』と思ったら土地探しよりも、住宅ローン等の資金計画よりもまずはカタログ集めからはじめて下さい。

多くの方が、何も知識がない状態で住宅展示場を訪れますがそれは大変危険です。

実際、しっかりと比較検討せずに1、2社見学しただけで契約してしまい、後から取り返しのつかない後悔をしてしまう方も少なくありません。

最初に地域に対応している様々な住宅メーカーのカタログを取り寄せておくことで、各社の特徴や相場を知ることができますし、メーカーとの値引き交渉も非常に有利になります。

ちなみにカタログ集めは、一社一社調べて取り寄せるのではなくHOMESの一括カタログ請求が便利で簡単ですし、安心して使えます。

100%納得のいくマイホームづくりのためにも、少しの手間を惜しまず最初にカタログ集めをしてしまうことをおすすめします。

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それでは解説を進めていきます。参考にしてください。

手取り月収60万(額面75万円)で組める住宅ローンはいくら?(頭金なしの場合)

まずは、手取り月収が75万円の方が組むことができる住宅ローンの額を算出していきましょう。

今回のシミュレーションは適正な借入額ではなく、借入限度額のシミュレーションです。

また、頭金なしの場合ですので、借入額がそのまま建築総予算となります。

冒頭で借入限度額を算出するには、年収の情報が必要とお伝えしました。

しかし、手取り月収が分かっていればおおよその概算年収を逆算することができます。

一般的に額面の月収は手取り月収の1.25倍と言われているため、以下のような計算式で概算の額面年収がわかります。

手取り月収60万円×12ヵ月×1.25倍=概算年収900万円

ボーナスが支給される方は、さらに年収に追加してください。

また、もともと年収がわかっている方は、正しい年収を使ってシミュレーションしましょう。

今回シミュレーションに使う金融機関は全期間固定金利のフラット35です。

条件

手取り 60万円
概算年収 900万円
金利 2.32%(※1)
返済期間 35年
返済方法 元利均等(※2)

※2 2020年10月現在の金利を適用しています。(融資9割超の場合の最大金利)

参考サイト⇒最新の金利情報|フラット35

※3 元利均等返済とは、毎月返済額が一定になるように、元金と利息の割合を調整している返済方法です。

借りられる住宅ローンの金額

手取りの月収60万円の方が、フラット35で借入した場合の借入限度額は7,544万円です。

参考サイト⇒年収から借入額を計算|フラット35

額面年収の約8.4倍の金額が借入可能です。

金利が低い金融機関であれば、借入限度額がさらに上がる可能性もあります。

逆に、審査が厳しい金融機関ではもっと限度額が低いこともあります。

あくまで参考の金額として覚えておいてください。

マイホームの購入費は必ず限度額以下にして資金計画を立てましょう。

計画の時点で限度額を超えてしまうと「返済できる」「返済できない」の話の前に、借入ができなくなります。

最初に自分にとっての借入額の上限を知ることで、資金計画が立てやすくなります。

毎月の返済額を計算してシミュレーション

では、7,544万円をフラット35で借入した場合、毎月の返済額はいくらになるのかを考えます。

条件

借入額 7,544万円
金利 2.32%
返済期間 35年(420回)
返済方法 元利均等

参考サイト⇒借入希望金額から返済額を計算|フラット35

シミュレーション結果

7,544万円借入した時の月々の返済額は26.3万円です。

手取り月収の約44%を住宅ローンの返済に充てることになります。

26.3万円という返済額は妥当な返済額でしょうか。

一般的には妥当な返済額とは言えません。

では、どのくらいの返済比率が妥当なのか次項で確認していきましょう。

理想的な住宅ローンの借入額をシミュレーション

手取り月収60万円の方の、理想的な返済割合・借入額はいくらなのでしょうか。

一般的に、手取り月収の約2割を住宅ローンの返済に充てることが理想的と言われています。

限度額のときは手取りの4割以上でしたので、大幅にオーバーしていることが分かります。

手取り月収60万円の方の理想的な返済額は以下の通りです。

手取り月収60万円×20%=月々の返済額12万円

借入限度額の半分以下の返済額が理想的です。

もちろん家庭によって支出の割合が違いますので、あくまで一般的に理想と言われている返済額です。

家庭によって、手取り月収の20~30%で住宅ローンを組んでも無理なく返済できているという方もいます。

では、月々の返済額12万円の場合、いくら借入ができるのか確認してみましょう。

条件

月々の支払額 12万円
金利 2.32%
返済期間 35年(420回)
返済方法 元利均等

参考サイト⇒毎月の返済額から借入可能金額を計算|フラット35

シミュレーション結果

月々12万円を支払う場合、3,449万円を借入することができます。

借入限度額と比べると4,000万円以上も借入額が下がってしまいました。

購入予算がおさまる方は問題ありませんので、そのまま計画を進めましょう。

資金が足りない方は、計画を変更するか、資金を増やす必要があります。

12万円よりも多く支払えそうな場合は、手取りの20~30%の間で返済額を検討してみましょう。

返済額を変更したくない方は、頭金を貯めたり親から援助を受けるなどの方法を検討してください。

住宅ローン控除はいくら戻ってくる?

住宅ローンを組むと、住宅ローン控除という制度が適用されます。

住宅ローン控除を簡単に説明すると、入居した翌年から10年間、一定の基準のもとで所得税や住民税の控除が受けられるという制度です。

一定の基準とは以下の3つのことです。

3つの中で1番低い金額がその年の控除額として適用されます。

  1. 40万円
  2. 年末残高等×1%
  3. 所得税+住民税(住民税の最大控除額13.65万円)

理想的な金額で借入をした場合、いくらの控除が受けられるのかシミュレーションしていきましょう。

条件

借入額 3,449万円
金利 2.32%
返済期間 35年(420回)
返済方法 元利均等
入居月 2021年1月
扶養家族(配偶者、16歳未満の子は除く) 0人

参考サイト⇒住宅ローンの控除(減税)シミュレーション|イー・ローン

シミュレーション結果

シミュレーションでは、10年間で約306.7万円控除を受けられることがわかりました。

1年ごとの控除額も確認していきましょう。

1年目 338,400円
2年目 331,800円
3年目 325,000円
4年目 318,100円
5年目 311,000円
6年目 303,700円
7年目 296,300円
8年目 288,700円
9年目 280,900円
10年目 272,900円
合計 3,066,800円

前半の6年間は毎年30万円を超える控除を受けられるというシミュレーション結果が出ました。

入居した翌年に忘れず確定申告を行いましょう。

その翌年からは年末調整で手続きされます。

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手取り月収60万(額面75万円)で組める住宅ローンはいくら?(頭金1割ありの場合)

次に頭金がある場合の借入額についても考えていきましょう。

頭金なしのときと同じく、検討する金融機関はフラット35です。

フラット35では頭金を1割以上支払うことを条件として、金利の優遇制度を用意しています。

頭金なしのときは2.32%だった金利が、頭金が1割以上あると金利が0.26%マイナスされます。

適用金利は2.06%ですので、条件は以下の通りです。

条件

手取り 60万円
概算年収 900万円
金利 2.06%
返済期間 35年
返済方法 元利均等

借りられる住宅ローンの金額

頭金を1割入れた場合、最大の借入可能金額は7,851万円です。

頭金なしの場合と比べて300万円以上借入額が上がりました。

さらに、建築資金の1割を頭金として支払うことが条件なので、建築総予算はさらに上がります。

借入額7,851万円+頭金879万円=建築総予算8,730万円

建築総予算はかなり上がりました。

しかし今回は「借入することができる」+「頭金を支払うことができる」の両方が実現した場合の建築総予算です。

頭金の金額が足りない方は、建築予算を下げて1割分の頭金を支払える額だけ借入してもいいでしょう。

毎月の返済額を計算してシミュレーション

では、7,851万円借入をしたときの月々の返済額を確認します。

条件

借入額 7,851万円
金利 2.06%
返済期間 35年(420回)
返済方法 元利均等

シミュレーション結果

毎月の支払額は26.3万円です。

頭金なしの借入限度額のときと同じ返済額になりました。

フラット35は、審査基準となる返済負担率を年収によって定めているからです。

返済負担率とは、年収に占める住宅ローンの割合のことで、フラット35は以下の通りに設定しています。

年収 400万円未満 400万円以上
返済負担率 30% 35%

参考サイト⇒【フラット35】ご利用条件|フラット35

手取り月収60万円の方は概算年収が900万円なので、返済負担率は35%で設定されています。

頭金を1割以上入れると金利が下がりますので、返済負担率が下がります。

返済負担率を35%に戻すために、借入額を上げて調整しているのです。

金利の低い他の金融機関で借入をすれば、借入額が上がるかもしれないという話も同じ仕組みです。

審査金利が低ければ、同じ返済負担率で計算した場合はお得に借入が可能です。

いずれにせよ、26.3万円という返済金額が妥当かどうかを、冷静に判断して借入額を検討していきましょう。

理想的な住宅ローンの借入額をシミュレーション(返済比率が手取りの20%)

頭金を1割入れたときの、理想的な住宅ローンの借入額も確認しましょう。

今回も理想的な月々の返済額は、頭金なしの場合と同じく12万円でシミュレーションします。

条件

月々の支払額 12万円
金利 2.06%
返済期間 35年(420回)
返済方法 元利均等

シミュレーション結果

理想的な借入額は3,589万円という結果となりました。

頭金なしのときよりも、140万円も多く借入することができます。

さらに頭金が足された金額が建築総予算です。

借入金額3,589万円+頭金401万円=建築総予算3,990万円

頭金なしの時には資金が全然足りなかったという方も、検討できる金額に少しは近づいたと思います。

自分に合った返済額と頭金の割合を見極め、妥当な借入額を決めていきましょう。

住宅ローン控除はいくら戻ってくる?

頭金を1割支払った理想的な借入額の場合の、住宅ローン控除額も考えていきましょう。

条件は、頭金なしのケースから借入金額と金利のみを変更してあります。

条件

借入額 3,589万円
金利 2.06%
返済期間 35年(420回)
返済方法 元利均等
入居月 2021年1月
扶養家族(配偶者、16歳未満の子は除く) 0人

シミュレーション結果

10年間の控除額は約317.5万円でした。

1年ごとの控除額も確認してみましょう。

1年目 351,800円
2年目 344,600円
3年目 337,200円
4年目 329,700円
5年目 322,000円
6年目 314,100円
7年目 306,100円
8年目 298,000円
9年目 289,600円
10年目 281,100円
合計 3,174,200円

頭金なしの場合と比べて、約10.8万円も控除額が増えました。

借入額が増えたり支払っている税額が高い方が控除額は増加します。

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年収900万(額面)の人が住宅ローンを組む際に考えるべき2つのポイント

額面年収が900万円の人が、住宅ローンを組む際に考えるべきポイントを2つお伝えします。

①住宅ローンの支払いが始まったら月にいくら貯蓄するかを考える

住宅ローンの返済額の割合を決める前に、月の貯蓄額の割合を決めることもおすすめです。

食費や光熱費、養育費などは毎月ある程度固定した金額が支出していきます。

しかし、貯蓄額は生活が苦しければ減らすしかありません。

すると、1年経っても思ったほど貯蓄ができなかったというケースも多いです。

先に住宅ローンの返済割合を決めてしまうと、上記のような現象が起きやすいです。

マイホームを建ててから貯蓄が溜まらないと、メンテナンス費や突発的な出費、老後の費用などが賄えなくなってしまいます。

そこで、先に月の貯蓄額割合を決めましょう。

総務省家計調査では、年収による貯蓄額と割合を以下のように公表しています。

年収 月の貯蓄額 貯蓄割合
~442万円 21,043円 8.3%
443~582万円 38,640円 11.4%
583~730万円 59,647円 14.5%
731~944万円 74,750円 14.9%
945万円~ 166,643円 24.0%

今回の場合、概算年収は900万円なので、手取りの約15%である9万円は貯金しておきたいところです。

残りの約50万円で生活費や養育費などをやりくりすることになります。

その場合、住宅ローンの返済はいくらならゆとりある生活を送れそうでしょうか。

それぞれの割合を考えて、返済額を決めていきましょう。

②金利タイプを考える

返済額が決まったら金利タイプについて考えましょう。

金利タイプは大きく分けて次の3つに分類されます。

変動金利

一定のタイミングで金利の変動があるタイプです。

途中で期間選択型固定金利に切り替えができます。

3つの金利タイプで1番金利が低いです。

固定金利(期間選択型)

ある一定期間の金利が固定されるタイプです。

固定期間終了後は変動金利も選択できます。

変動金利よりも金利は高く、全期間固定金利よりは金利が低いです。

全期間固定金利

全期間で金利が一定のタイプです。フラット35も全期間固定金利に分類されます。

3つの中で金利が1番高いですが、返済額が完済時まで変わらない安心感があります。

そのタイプを一長一短ありますが、借入額をとにかく増やしたい方や、返済額を抑えたい方は変動金利を選びましょう。

逆に、借入額を増やす必要はなく、無理のない返済計画が立てられている場合は、固定金利や全期間固定金利をおすすめします。

金利の高低だけではなく、各金利タイプの特徴を理解した上で、自分に合った金利を選択しましょう。

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まとめ

借入限度額と理想的な借入額には4,000万円以上もの差がありました。

借入できる額=返済できる額ではないことがわかっていただけたと思います。

住宅ローンの理想的な返済額は、手取り月収の20%ですが、すべての方が当てはまるわけではありません。

自分たちの支出や将来の収入の変化などを考えながら検討する必要があります。

借入限度額以下に抑えることはもちろん、余裕を持った暮らしを送れるような借入額を検討していきましょう。

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