<記事の情報は、2022年10月24日時点のものです>
共働きが一般化されつつある近年、家事や育児を頼みやすい二世帯住宅での暮らしが人気を集めています。
また高齢化の影響もあって、親の介護のために二世帯住宅を選択するケースも少なくありません。
これから初めて二世帯住宅を建てるという方は、どの程度の広さが望ましいのか気になるところでしょう。
そこで今回は二世帯住宅の間取りについて紹介していきたいと思います。
記事のポイントは以下の5つです。
- 二世帯住宅の間取りの種類
- 坪別でみる間取り図の例
- 特徴別でみる間取り図の例
- 二世帯住宅の間取り別メリット・デメリット
- 二世帯住宅の間取りの選び方
- 二世帯住宅で気を付けたいこと
これから二世帯住宅を建てようと思っている方は是非参考にしてくださいね。
また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。
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【本記事の監修者】 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 大学卒業後、東証一部上場大手保険代理店へ入社。その後、大手不動産ポータルサイト運営会社へ転職。ITベンチャー企業での経験を経て株式会社Azwayを創業。 「住まい」と「ライフスタイル」に特化したWEBサービスを手掛けている。
もくじ
二世帯住宅とは?
はじめに、二世帯住宅の定義と同居との違いを解説します。
二世帯住宅の定義
そもそも二世帯住宅とは、親世代と子世代が同時に住むことを想定して作られた家のことです。
生活に必要な設備などを全て共有している間取りの二世帯住宅もありますが、世代ごとに生活空間を分けている間取りもあります。
二世帯住宅と同居の違い
二世帯住宅に似ているものとして同居があります。
二世帯住宅は親世代と子世代が同時に住むことを想定して作られていますが、同居の場合は二世帯で住むことが想定されていない間取りで親世代と子世代が住んでいる場合も含めます。
二世帯住宅の間取り5つのパターン(完全共有型・部分共有型・完全分離型・左右分離型・上下分離型)
二世帯住宅の間取りは、大きく分けると「共有型」と「分離型」の2つです。
さらに分けると、次のようになります。
では、それぞれの特徴を解説していきますね!
1.完全共有型の二世帯住宅間取り
同居型とも言われる従来の二世帯住宅の代表型。
一般的なつくりの家に二世帯が同居するカタチです。
完全に同じ屋根の下で共同生活を行い、個人の部屋以外は全て共有スペースになります。
2.部分共有型の二世帯住宅間取り
一方、部分的に共有する箇所を設けることを部分共有型と言います。
例えば水回りは共有して、リビングや寝室などは各世帯で設けるというもの。
共有型と分離型の良さを併せ持った間取りです。
3.完全分離型の二世帯住宅間取り
共有スペースがなく、完全に分離するのが完全分離型。
同じ敷地内に2棟が建ち並ぶイメージです。
2つの家を繋ぐ為にバルコニーを設けたり、渡り廊下のような空間を設けたりすることができます。
完全に独立した状態なので、まるでご近所さんのような感覚で過ごせます。
4.左右分離型の二世帯住宅間取り
左右分離型は縦割りとも言い、二階建て住宅を縦に区切ったような間取りになっています。
例えば建物の右側は親世帯、左側は子世帯というように、同じ家の中で空間をわけて生活します。
各世帯が1階と2階の両方を利用できるので、平等に空間を使うことができます。
5.上下分離型の二世帯住宅間取り
縦割りではなく横割りなのが、上下分離型二世帯住宅。
1階と2階で各世帯の暮らしのスペースをわけています。
このように、一口に二世帯住宅と言っても様々な間取りが考えられるのです。
同じ二世帯住宅でも、住む人数や欲しい設備で間取りは大きく変わります。
住宅は多くの人が一生のうちで一番大きな買い物です。
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坪別で見る二世帯住宅の間取りの例一覧
二世帯住宅はその名の通り二世帯が暮らす家なので、どうしても広さを要します。
しかしどの程度の広さがちょうど良いのかというのも難しいところ。
そこで、ここでは家の広さに合わせて二世帯住宅の間取りを紹介したいと思います!
- 20坪台
- 30坪台
- 35坪台
- 40坪台
- 45坪台
- 50坪台
- 60坪台
- 70坪台
- 80坪台
- 100坪台
普段の生活をイメージしながらライフスタイルに合った間取りを探してみてくださいね。
20坪台の二世帯住宅の間取り例
- 25坪/3階建て/部分共有型(玄関共有型)
引用:『25坪 3階建 北向き』の間取り|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
30坪台の二世帯住宅の間取り例
- 30坪/2階建て/部分共有型(玄関共有型)
引用:『30坪 2階建 東向き』の間取り|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
35坪台の二世帯住宅の間取り例
- 36坪/2階建て/上下分離型
引用:『36坪 2階建 西向き』の間取り|間取り集500プラン|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
40坪台の二世帯住宅の間取り例
- 43坪/2階建て/上下分離型
引用:『43坪 2階建 西向き』の間取り|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
45坪台の二世帯住宅の間取り例
- 45坪/2階建て/部分共有型(玄関共有型)
引用:『45坪 2階建 南向き』の間取り|間取り集500プラン|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
50坪台の二世帯住宅の間取り例
- 50坪/2階建て/上下分離型
引用:『50坪 2階建 南向き』の間取り|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
同じ二世帯住宅でも、住む人数や欲しい設備で間取りは大きく変わります。
住宅は多くの人が一生のうちで一番大きな買い物です。
一括資料請求を必ずして、失敗のないように選びましょう。
60坪台の二世帯住宅の間取り例
- 60坪/2階建て/上下分離型
引用:『60坪 2階建 東向き』の間取り|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
70坪台の二世帯住宅の間取り例
- 73坪/3階建て/完全共有型
引用:『73坪 3階建 東向き』の間取り|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
80坪台の二世帯住宅の間取り例
- 80坪/2階建て/完全共有型
100坪台の二世帯住宅の間取り例
- 104坪/2階建て/左右分離型
引用:お住まい訪問|住まいづくりに役立つ情報誌 an.D vol.25|TRY家コラム(トライエコラム)|大和ハウス
同じ二世帯住宅でも、住む人数や欲しい設備で間取りは大きく変わります。
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特徴別に見る二世帯住宅の間取り一覧
二世帯住宅に5つの種類があることは、既に説明しました。
ここではより具体的に、二世帯住宅の住まいの特徴別に間取りをご紹介したいと思います。
平屋の二世帯住宅
二世帯住宅というと、2階建てや3階建てを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、平屋だからといって二世帯住宅が建てられない訳ではありません。
平屋住宅のメリットは、なんといってもフラットであること。
階段を使った上下移動がないというのは高齢の親世代にとってメリットなのはもちろん、子ども世代にとってもすぐに外に出られる開放的な空間は子育てにピッタリです。
この事例では、玄関を共有する形で左右に生活空間が分かれているスタイルです。
引用:和風二世帯住宅の間取りプラン親子世帯上下左右分離配置位置 | 北島建築設計事務所
玄関共有型の二世帯住宅
玄関共有型の二世帯住宅は完全分離型の住まいよりも
- 建築コストを抑えられる
- 親世代と子供世代の程よい距離感
- 高齢の親世代にも目が届き安心
といったメリットがあります。
1階と2階で生活空間を分ければ、プライバシーは守られたままお互いの様子は感じられ、将来介護が心配な場合でもおすすめです。
引用:『66坪 2階建 東向き』の間取り|間取り集500プラン|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム
玄関+水回り共有型の二世帯住宅
玄関に加えて水回りも共有する二世帯住宅の間取りもあります。
玄関+水回り共有型のメリットは
- 共有部分が増える事でプライベートゾーンを広く確保できる
- 光熱費が抑えられる
といったメリットが挙げられます。
一口に水回りといってもキッチン、バス、トイレ、どれを共有にしてどれを分離型にするかは、お互いの生活リズムやスタイルに合わせて調整するのが良いでしょう。
引用:玄関・浴室共有プラン|失敗しない二世帯住宅の間取り|セキスイハイム
なお、家を建てるハウスメーカーは、複数メーカーで比較して入念に決めることが重要です。
自分の希望の家は建てられるのか、価格帯は自分に合っているのか、豊富な実績があるのかなど、どのハウスメーカーが自分にピッタリなのかしっかり調べて選ぶようにしましょう。
以下の記事では、おすすめのハウスメーカー・工務店を紹介していますので、どのハウスメーカー・工務店にしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅を建てたい人必見!おすすめハウスメーカー&工務店36選【2021最新版】
二世帯住宅の間取り別メリット・デメリット
二世帯住宅にするとメリットが沢山あります。
例えば、家族が傍にいることで安心感を得られたり、人の出入りが増えるので防犯性が高まったり、さらには相続税を80%減額することも可能なんですよ。
二世帯住宅では嫁姑問題が絡むイメージからあまり良く思わない方も多いですよね。
しかし、実はそのような問題も間取りを変えるだけで大きく改善することが可能なのです。
ここからは、先に紹介した2つの間取りパターン別にメリット・デメリットを紹介していきます!
- 共有型
- 分離型
どちらにも長所と短所があるので比較して検討してみましょう!
では、まずは共有型から紹介していきます。
共有型のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・光熱費が抑えられる ・万が一のときにすぐにサポートできる ・広い空間を手に入れられる ・家事を手伝ってもらえる ・子どもの成長を見てもらえる/孫育できる | ・ストレスが溜まりやすい ・プライバシーを確保できない ・時間帯が被ると使いたい設備が使えない ・掃除が大変 ・干渉される/しやすい |
共有型のメリット1.光熱費が抑えられる
共有型のメリットと言えば、光熱費を抑えられるところです。
一緒に生活していればリビングなどの大広間に集まることが多くなります。
そうするとひとつの空間の電気しか使わなくなるので電気代が抑えられるのです。
また同じキッチンを使って料理をしたり、お風呂を順番に使ったりすることで、光熱費を節約することもできますね。
部分共有型であっても、水回りを共有するだけで大きな節約になりますよ。
共有型のメリット2.万が一のときにすぐにサポートできる
二世帯住宅の最大の魅力は助け合いながら生活ができるところ。
そしてこの魅力を大いに発揮できるのが共有型の間取りなのです。
分離型の場合、いくら同じ建物・同じ敷地であっても、緊急事態があった時に迅速に対応できない可能性が出てきてしまいます。
例えば、縦割りの分離型二世帯住宅は、プライバシーを考慮して境界部分の出入口にカギをつける住宅もあります。
そうすると一度カギを開けてもらわない限りは中の状態が確認できなくなってしまい、いざと言う時の対応が遅れてしまうかもしれません。
その点共有型なら、すぐに異変に気付いて助けられる距離にいますし、常に誰かしらが傍にいてくれるという安心感があります。
共有型のメリット3.広い空間を手に入れられる
共有スペースには広い空間を設けることができます。
一世帯では叶えられなかったはずの大きいリビングや玄関が手に入るというのは、二世帯住宅ならではのメリットですね。
また敷地面積が広い分、間取りを自由に組み合わせることもできます。
共有型のメリット4.家事を手伝ってもらえる
共有型は親世帯と協力しながら家事を行います。
仕事が忙しい時は手伝ってもらったり、または手伝ってあげたりと、お互いに助け合いながら生活することが可能です。
共有型のメリット5.子どもの成長を見てもらえる・孫育できる
将来子どもが出来て三世帯になった時、家事だけではなく育児を手伝ってもらうことも可能です。
共働き世帯が増える一方で待機児童が増え続ける昨今、赤の他人よりも安心できる身内に育児を手伝ってもらえるのは非常にありがたいですよね。
また親世帯は孫の成長を見られるという喜びも大きいでしょう。
最近では「孫育」という言葉が注目されるようになり、祖父母が親に代わって育児に積極的に参加するというケースも珍しくなくなっています。
子どもは異なる世代と生活することで社会性や人間性を身につけるようになりますし、祖父母にとっては認知症の予防にもなります。
よく「祖父母に育てられた子は優しい子に育つ」なんてことを聞いたことはありませんか?
同じ空間に三世帯が暮らすというのは子どもの教育にも大きなメリットがあるのです。
ちなみに孫育は、政府からも支持されていて、以下のような支援が行われています。
祖父母等による支援
2015(平成27)年11月26日に一億総活躍国民会議において取りまとめられた「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策-成長と分配との好循環に向けて-」において、「家族の支え合いにより子育てしやすい環境を整備するため、三世代同居・近居の環境を整備する。」とされ、三世代同居など複数世帯の同居に対応した住宅の整備及びリフォーム工事への補助、リフォーム工事を行った場合の所得税の税額控除の取組を行っている。
今はまだ二世帯でも、近い将来に三世帯になる可能性があるのなら、三世帯でのメリット・デメリットも考えておくと良いですね。
では続いて、二世帯住宅の共有型のデメリットを見ていきましょう!
共有型のデメリット1.ストレスが溜まりやすい
例え家族であっても他人との生活にはストレスが溜まるものです。
特に親世帯が相手側の父母だった場合は、気遣いもありますから余計にストレスを抱えてしまうでしょう。
年代が違うと食の好みが違ったり、生活リズムが違ったり、異なる部分が多くなってしまうのがデメリットです。
例えば生活リズムが違うと、休日でも祖父母が朝から掃除機をかけたり、ご飯を用意してくれていたりして、休みなのに休めない時があるかもしれません。
それが度重なると、小さなことでもストレスを感じやすくなってしまうので、気になる場合は間取りのプランを変更することをおすすめします。
共有型のデメリット2.プライバシーを確保できない
同じ屋根の下で暮らす共有型はプライバシーの確保が難しいです。
自分の部屋以外は全て共有スペースなので、常に誰かの目があることを意識しながら生活する必要があるでしょう。
お互いにプライベートは干渉しすぎないことが大事ですよ。
共有型のデメリット3.時間帯が被ると使いたい設備が使えない
特に朝の時間帯はトイレや洗面台など水回りが混雑します。
生活リズムがズレてしまうことも問題ですが、全く同じでもこのような問題が生じてしまうのですね。
共有型のデメリット4.掃除が大変
共有型の二世帯住宅は家事を分担できることがメリットのひとつでもありますが、空間が広い分、掃除する場所が増えてしまうデメリットもあります。
掃除は毎日のことなので、この問題を気にする人も少なくないでしょう。
広いリビングを掃除するのは労力を使うので、お掃除ロボットを活用するなどして上手に家事をこなしていきたいですね。
共有型のデメリット5.干渉される・しやすい
「良かれと思って…」と親切心であれこれ言ってしまったり、言われたりするのが共有型のデメリットです。
このことは親世帯だけではなく子世帯にも言えることなので、注意して生活する必要があります。
同じ空間にいるからこそ、程よい距離感を持って過ごすことが円満に暮らすコツですよ。
以上が共有型のメリット・デメリットです。
続いては、分離型について紹介していきます!
住宅は多くの人が一生のうちで一番大きな買い物です。
特に、二世帯住宅では同じ屋根の下に2つの家族が住むことになるので失敗してしまうとよりストレスが増えてしまいます。
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分離型のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・プライベートを確保しやすくなる ・友達を家に誘いやすくなる ・光熱費を別々に請求できる ・時間や視線を気にしなくて済む ・将来的に売れやすくなる | ・建築費用や工事費用が高い ・緊急時に早急に対応しづらい ・生活音が気になりやすい ・コミュニケーションがとりづらい |
分離型のメリット1.プライベートを確保しやすくなる
分離型の最大のメリットはプライベートな空間を確保できること。
共有スペースを最小限に抑えた完全分離型であれば、プライベートを確保しながら、ご近所感覚で家族と顔を合わせることができます。
親世帯の近くにいたいけれど、自分達だけのプライベートな空間も欲しいという方におすすめ。
気遣いなどの精神的な負担が減るので過ごしやすくなりますね。
分離型のメリット2.友達を家に誘いやすくなる
せっかく新築なのに、二世帯住宅だからといって友達を一人も呼べないというのは勿体ない気もしますよね。
共有型だと親世帯がいるので気を遣ってしまいますが、分離型であれば気兼ねなく家に友達を誘うことができます。
分離型のメリット3.光熱費を別々に請求できる
配線を分離してメーターを別けることで光熱費を家庭ごとに請求できます。
光熱費のことで気を遣う必要もないですし、個人で節約を楽しむこともできますね。
分離型のメリット4.時間や視線を気にしなくて済む
玄関口が異なる分離型二世帯住宅は、残業で帰宅時間が遅くなったりしても大丈夫。
たとえ飲み過ぎて帰ったとしても文句を言われるのは夫婦間だけです。
休みの日も親世帯の時間や視線を気にせずに、好きな映画を観たり、ゲームをしたりすることができます。
朝の時間帯の水回り戦争もなくなるでしょう。
分離型のメリット5.将来的に売れやすくなる
分離型はキッチンや水回りなど、生活に必要な設備が全てわかれているので、将来的には賃貸として貸し出すことも可能です。
また売却に関しても、分離型の方が共有型よりも売れやすいと言われています。
そのまま二世帯住宅として利用しても良いですし、賃貸として不動産投資の為に利用することもできるからです。
将来的に賃貸または売却を考えているのであれば、玄関口を2つ設けた分離型二世帯住宅がおすすめです。
では、続いて分離型のデメリットをご紹介します!
分離型のデメリット1.建築費用や工事費用が高い
共有型二世帯住宅と比べて、分離型は建築費用が高くなりがち。
ひとつの家に必要な設備が2倍あるわけですから当然高い費用が必要になります。
配線等の工事費も高くつでしょう。
分離型のデメリット2.緊急時に早急に対応しづらい
二世帯住宅は何かあった時にすぐに駆けつけられる距離にあります。
しかし分離型の場合、玄関口が2つにわかれているので、緊急時でもカギがなければ家の中に入ることはできません。
もし脳梗塞や心不全で急に倒れてしまった時、そのことに一番に気付いてあげられるのは一緒に住んでいる人だけ。
二世帯だからといって何があっても大丈夫というわけではないので、普段からお互いの様子を伺ったり、コミュニケーションを取り合うことが大事でしょう。
分離型のデメリット3.生活音が気になりやすい
左右でも上下でも、同じ建物内に住んでいれば生活音は気になるもの。
分離型は相手が見えない分、相手の音を敏感に感じ取ってしまうことがあるので注意が必要です。
特に上下分離型の二世帯住宅は、1階に住む世帯にストレスがかかりやすくなります。
離れていても同じ敷地にいることを忘れないように気遣いをしましょう。
分離型のデメリット4.コミュニケーションがとりづらい
旭化成ホームズ株式会社の「二世帯住宅研究所」調査によると、分離型(独立二世帯住宅)で「同居する母を見かけない日がある」と答えた人は66.9%でした。
また「2日以上見かけない」という人は46.5%とほぼ半数近い結果となったのです。
つまり分離型は同じ敷地にいるにもかかわらず、コミュニケーションが取りづらいということですね。
「せっかく二世帯住宅に住むのなら家族間で交流できるほうが良い。」と言う方には、共有型の二世帯住宅がおすすめですよ!
以上が分離型のデメリットです。
共有型と分離型のメリット・デメリットを比較することで、どちらが自分達に合っているのか少しわかってきたのではないでしょうか。
まだまだ決め切れないという方に、次では二世帯住宅の間取りの選び方についてご紹介します!
住宅は多くの人が一生のうちで一番大きな買い物です。
特に、二世帯住宅では同じ屋根の下に2つの家族が住むことになるので失敗してしまうとよりストレスが増えてしまいます。
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二世帯住宅を建てて後悔した事例を3つご紹介!
ここからは、二世帯住宅を建てて後悔した事例を3つ紹介します。
両親と光熱費の支払いを通して揉めた
光熱費を払う際のルールなどを決めておらず、いざ支払いのタイミングが来た際に両親と揉めてしまうトラブルは少なくありません。
勝手に折半だと決めつけていると、使った量などに不満を持たれてしまう可能性があります。
光熱費だけでなく、建築費用なども事前に話し合い、お互いが合意できるポイントを探っておくことが重要です。
思っていたより狭い間取りしか作れない
二世帯住宅は、2つの家族が同時に住むため必要な生活スペースはどうしても広くなってしまいます。
最初に想定していた土地の広さでは足りないことも少なくありません。
実際に、完全分離型の二世帯住宅を考えていたのに土地の広さが足りずに完全同居型の二世帯住宅しか建てられない事態になってしまった事例があります。
お互いの来客時に気を遣う
普段の生活では問題なくても、お互いの来客時に気を遣ってしまうことにストレスを感じてしまっている事例もあります。
二世帯住宅だと間取りによっては来客前にお互い伝え合わなければいけなかったり、音などに気を遣わなければいけなかったりする場合があります。
最初はよくても、徐々に面倒さを感じてしまう方も少なくありません。
二世帯住宅の間取りの選び方4つのポイント
二世帯住宅の間取りの選び方で大事なポイントは以下の4つ。
- 第三者を交えて要望を出し合う
- 生活スタイルに合わせて選択する
- 将来のライフイベントを予想する
- 予算に合わせて選択する
それぞれ順に説明していきますね。
Point1.第三者を交えて要望を出し合う
まずは要望を出し合うところから始めましょう!
この時大事なのは、第三者を交えてセッションするということです。
ハウスメーカーに依頼する場合は担当の営業に要望をヒヤリングしてもらいましょう。
一人ひとりがあれこれと希望を述べてしまうと、どちらかが気を遣ってしまったり、有力な案も素人同士の考えでは判断できず、最終的には多数決で決まってしまうことがあるからです。
話し合いは二世帯が一緒に行うのではなく、日にちをわけて世帯ごとの要望を聞いてもらうようにするのが一番良いです。
最初に世帯ごとに話をまとめて、そのあと第三者を交えて要望を発表、最後に二世帯の要望や意見を交換するという3STEPの手順が良いでしょう。
Point2.生活スタイルに合わせる
間取りは生活スタイルに合わせてプランニングするのがおすすめ。
決められた間取りによって生活動線が決まってしまうからです。
あまりにも不便な動線だと毎日ストレスを抱えてしまうことになるので、自分達の生活スタイルに合わせた間取りを決めていきましょう。
例えば、親世帯は日中家にいることが多く、子世帯は仕事の帰りが遅いという場合は、玄関口を2つにした分離型の二世帯住宅がおすすめです。
玄関口をわければ、帰宅時の音を気にせず家の中に入れます。
また親世帯も子世帯も起床時間が早めの場合は、水回りを利用する時間が重なることを考慮して、水回りを別に設置するのもひとつの方法ですね。
このように生活スタイルに注意を払って間取りを設計する必要があるでしょう。
Point3.将来のライフイベントを予想する
家は賃貸のように簡単に引越しができるわけじゃないので、先の将来まで見通した計画が非常に大事になってきます。
例えば、子世帯が将来子どもを授かりたいと思っている場合は、二世帯住宅ではなく三世帯住宅を視野に入れて間取りを決めていくと良いでしょう。
また親世帯は高齢になると足腰に不安を抱えやすくなるもの。
そのため、なるべく1階に親世帯のスペースを設けて、階段の上り下りをしないようにするなどの工夫をしましょう。
今は元気に暮らしていても、いつ何が起こるか解らないのでバリアフリー化しておくこともオススメですよ。
Point4.予算に合わせて選択する
要望ばかり言って予算を度外視していると揉め事が起きやすくなります。
希望や要望を組み入れつつも予算に合った間取りを決めましょう!
ちなみに予算は折半するのがおすすめです。
どちらかが多めに払ってしまうと主導権が多く払った側になってしまうからです。
お金が絡むと家族間でも大きな問題になりかねません。
普段から仲が良く温和な関係性であればあまり気にしなくても良いかと思いますが、気持ち的に少し気になるという場合は平等にしたいところです。
住宅は多くの人が一生のうちで一番大きな買い物です。
特に、二世帯住宅では同じ屋根の下に2つの家族が住むことになるので失敗してしまうとよりストレスが増えてしまいます。
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二世帯住宅の費用相場
ここからは二世帯住宅の費用相場について解説します。
実際の例も紹介しますので、参考にしてください。
二世帯住宅の費用相場は?
二世帯住宅は、一般的な住宅と比べると相場が高くなる傾向にあります。
なぜなら、本来1つで十分なお風呂や玄関などが2つ必要になるからです。
完全同居型の場合は1,800万円~2,500万円、完全分離型の場合は、2,600万円~4,000万円程度が相場とされています。
二世帯住宅の費用の例を紹介
以下が完全分離型の二世帯住宅を購入した場合の例です。
【例】30坪の完全分離型二世帯住宅を東京郊外に購入した場合の建築費用
建築費用合計:2,850万円(坪単価 95万円)
<内訳>
建築本体工事費:約1,998万円
付帯工事費 約570万円
そのほか諸費用 約282万円
※あくまでもシミュレーションです。お住まいの地域の土壌によって変動するのでハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
二世帯住宅で円満に暮らすために気を付けたい7つのこと
二世帯住宅で円満に暮らすためには相手への思いやりが何よりも大切です。
それがストレスにならない程度に、ほどよい距離感を保つことを心がけましょう。
他にも快適に暮らすために気を付けたいことを7つご紹介します。
それでは一つずつ見ていきましょう。
円満のコツ1.コミュニケーションをよくとる【共有型・分離型】
二世帯住宅の場合、外出時の声掛けや帰宅時間の伝達などコミュニケーションが必要不可欠。
特に共有型は、食事も一緒にとることになるので何時に帰宅するかがわかっていないと作ってもらう人に迷惑をかけてしまいます。
もっとも二世帯住宅でなくても家族で暮らしているのなら、そのような伝達は欠かせないことですよね。
買い物のついでに必要な物を聞いておいたり、「おはよう」や「おやすみ」の挨拶をしっかり行ったりすることで親世帯に寂しい思いをさせることもなくせるでしょう。
円満のコツ2.生活のルールを決めておく【共有型】
共有型の二世帯住宅では生活のルールを決めておくことが大事です。
一緒に暮らしているとどうしても価値観のズレなどでストレスが生じてしまいがち。
お互いが気持ちよく暮らしていけるように役割分担や家の中のルールなどを決めておくようにしましょう。
またルールを設定するときは、後で言った言わないの論争にならないようにきちんと紙に書いておくことが大事ですよ!
円満のコツ3.整理整頓を心がける【共有型】
整理整頓ができていないと揉めやすくなります。
苦手な人はつい後回しにしてしまうこともあるかと思いますが、疲れていてもリビングだけはきれいにしておくなど意識的に整理整頓を心がけることが大事です。
せっかく広くて大きな空間を利用できるのですから、物を置いて狭くするようなことはせずに、家族皆で気持ちよく過ごせる環境をつくっていきましょう。
円満のコツ4.生活音に気を付ける【分離型】
共有型は同じ空間にいるので音の大きさが気になりますが、実は分離型の方が音を気にしやすいもの。
音の根源が目に見える場合とそうでない場合とでは感じ方が変わってくるからです。
共有型の場合、リビングから聞こえる賑やかな笑い声に安心感を覚えますが、分離型の場合、聞こえるようで聞こえない雑音のような不快感を覚える可能性があります。
たとえ大きな音がしたとしても、それを笑顔で楽しむ家族の姿が目に見えたら騒音とは思えませんよね。
実際の距離としては共有型のほうがうるささを強く感じるかもしれませんが、実は分離型のほうが音を敏感に感じ取りやすく、「うるさい!」と感じてしまうことがあるのです。
上下分離型二世帯住宅であれば、日頃からドタドタと歩かないように注意するなど音に対する心配りを忘れないようにしましょう。
円満のコツ5.水回りの位置を合わせる【分離型】
こちらも音の問題になりますが、水回りはどうしも音が響きやすくなっているので、間取りを設定する時には注意しましょう。
通常であれば寝室の近くに水回りを置くのは避けたいところ。
しかし親世帯は夜中にトイレに行く回数が多くなることも考えて、寝室より近場にトイレを設置することをおすすめします。
水回りは1階と2階の位置を合わせた方が水の音が気にならなくなるので、もし子世帯の寝室の近くにトイレを置きたくないという場合は、水回りの位置は変えずにリビングと寝室の位置を変えるようにしましょう。
上下階で同じ位置にしておけば、もし水漏れが起きても大丈夫ですよね。
円満のコツ6.不在時に対応する【分離型】
配達物を受け取る、洗濯物を入れてあげる、など不在時に対応しておくことも大事です。
共有型でやるのは勿論ですが、分離型でも同様に対応しておくと、相手から感謝されること間違いなしです。
協力し合えることが二世帯住宅の最大のメリットであり、マナーのようなものなので、忘れないように対応しましょう。
円満のコツ7.頂き物をおすそ分けする【分離型】
分離型の場合、しょっちゅう顔を合わせるわけではないのでコミュニケーションが取りづらくなります。
親世帯は高齢になると人との接触自体が減ってしまうので、なるべく顔を合わせるようにしてあげましょう。
頂き物があればおすそわけしてあげると嬉しいと感じる親世帯も多いようです。
距離を縮めすぎても相手を疎ましく思う場合もあるので難しいのですが、お互いが気持ちよく生活できるように思いやりを持って行動できると良いですね。
二世帯住宅は我慢が多いわけではありません。
同じ屋根の下で暮らす家族として、協力できる相手がいることは大きなメリットになります。
住宅は多くの人が一生のうちで一番大きな買い物です。
特に、二世帯住宅では同じ屋根の下に2つの家族が住むことになるので失敗してしまうとよりストレスが増えてしまいます。
一括資料請求を必ずして、失敗のないように選びましょう。
まとめ
二世帯住宅には5つの間取りパターンがあります。
- 完全共有型
- 部分共有型
- 完全分離型
- 左右分離型
- 上下分離型
どれもメリット・デメリットがあるので、自分達に合った間取りを探してみましょう。
間取りを選ぶ際に大事なのは、生活スタイルやライフイベントの予想など。
永く住み続けるのであれば、将来のことも考えて選ばないと後悔してしまうかもしれません。
まだ先のことだからと優先順位を下げてしまわずに、しっかりと比較・検討することが大事ですよ。