「新築なのにゴキブリが出てびっくり!!」
なんて経験はありませんか?
これから住み始めるマイホームに、既に住人(虫?)がいるとは思いもよらないですよね。
ゴミや物であふれた築古物件ならまだしも、全てが真新しい新築住宅になぜゴキブリが出没するのでしょうか?
この記事ではそんな「ゴキブリ出没」の原因を解明していきたいと思いますよ!
ライオン先生
ママ
当記事のポイントは以下の6つ。
- 新築でもゴキブリが出る4つの理由
- 新築のゴキブリ対策4選
- ゴキブリが出やすくなるのは新築何年目から?
- ゴキブリを引き寄せる7つのダメな習慣
- ゴキブリを見つけたらどうすればいい?
- ゴキブリが出没しやすい場所トップ5
もう二度と「G」に遭遇しないように、原因を知って対策しておきましょう!
それでは解説をしていきます。
【本記事の監修者】 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 大学卒業後、東証一部上場大手保険代理店へ入社。その後、大手不動産ポータルサイト運営会社へ転職。ITベンチャー企業での経験を経て株式会社Azwayを創業。 「住まい」と「ライフスタイル」に特化したWEBサービスを手掛けている。
もくじ
なぜ?新築でもゴキブリが出る4つの理由
「どうして家(うち)に?」と思うかもしれませんが、実はゴキブリはどこにでも生息しています。
屋外に潜む野良ゴキブリもいるくらいですから、新築住宅だって例外ではないのです。
とはいえ汚いところに現れるイメージが強いゴキブリが、きれいな新築住宅に現れたりしたら、途端に不安になってしまいますよね。
新築でもゴキブリが出るのには理由があります。
それが以下の4つ。
- 暗がりで過ごしやすいから
- 天敵に遭遇しないから
- 侵入経路が多いから
- 引越しの際に付いてきたから
それぞれ説明していきます。
1.暗がりで過ごしやすいから
ゴキブリは暗がりでジメジメした場所を好みます。
入居前の新築住宅は人の出入りが少ないので日中も灯りが無く暗がりです。
また戸を全て締め切っていて十分な換気がされていないこともゴキブリにとっては好条件なのです。
ライオン先生
2.天敵に遭遇しないから
ゴキブリの天敵と言えば、クモやカエル、ネズミ、ハチなど様々。
なかでも最も恐れられる天敵は、私たち「人間」なのです。
ゴキブリからすれば私たち人間は巨大すぎる生き物。
人間がゴキブリを嫌うのと同じように、ゴキブリも人間に会いたくないと思っているはずです。
その点、新築住宅に天敵がいないとわかれば、ゴキブリが住み着いてしまう可能性があるでしょう。
3.侵入経路が多いから
新築住宅は、必要な設備が未だ届いていなかったり、配線工事が終わっていなかったりしますよね。
そうすると接続先の穴からゴキブリが侵入することがあります。
ゴキブリはわずか3mmの隙間でも入り込むと言われていて、赤ちゃんならもっと小さな隙間からも侵入できるんだとか。
入居してから設置しようとしていたエアコンや、テレビの配線を通す穴などからゴキブリが入り込む場合もありますよ。
4.引越しの際に付いてきたから
一番ゾッとするのはゴキブリを自ら連れてきてしまうことです。
実はゴキブリは段ボールや新聞紙、本の隙間などに卵を産みつけることがあります。
そのため引越しで使っていた段ボールなどにゴキブリの卵が付いていた場合、新居へ一緒に連れてきてしまうことがあるのです。
せっかく新品できれいな家に住もうとしているのに、ゴキブリを自ら連れてきてしまうなんて悲惨ですよね。
ゴキブリの卵は意外と大きくて、1cmくらいの小豆のようなものです。(※気になる方は「ゴキブリ 卵」で検索してください。)
本や段ボールに卵を見つけたら、必ず新居に行く前に駆除しておきましょう!
実は1cmくらいのゴキブリの卵は、厳密に言うと「卵鞘(らんしょう)」というものです。
この卵鞘の中に20~30個のゴキブリの卵が入っていると言われています。
つまり、一つの卵鞘(らんしょう)を家に持ち込んでしまうと、気づいた時には30匹くらいのゴキブリが家の中にいると言うことに。
そうならないために、引越しの際には自分の持ち物をしっかりチェックすることが大切です。
ママ
気軽に出来る新築戸建てのゴキブリ対策4選
「絶対に新築でゴキブリを見たくない!!」
以下4つの対策を実践してみてください。
- 入居前に殺虫剤(バルサン・アースレッド等)を焚く
- 侵入経路を塞ぐ
- 毒餌(ブラックキャップ・コンバット等)を設置する
- 柑橘系の香りを漂わせる
順番に解説していきます。
対策➀入居前に殺虫剤(バルサン・アースレッド等)を焚く
冒頭でも解説した通り、業務用のゴキちゃんストップを使うのがベストではありますが、もっと気軽に対策したい場合、市販のバルサンでも良いでしょう。
新居に荷物を入れる前に必ずやっておきたいことが燻煙タイプの殺虫剤を焚くこと。
バルサンやアースレッドなど、市販で売られているものなら600~1400円程で購入できます。
部屋の広さによって適当な種類が変わってくるので、広さを確認してから購入するようにしてください。
また、お子さんがいるご家庭など煙が心配な方は、霧タイプのものがオススメですよ。
霧タイプは放置時間が短く匂いもほとんど残らないので、すぐに入居したい時でも利用しやすいです。
ライオン先生
対策➁侵入経路を塞ぐ
徹底的にゴキブリの侵入を防ぐのであれば、穴と言う穴を塞ぐことが一番でしょう。
特に注意したいのは、エアコンのダクトや排水ホース、換気扇、排水管のつなぎ目、床下から通じている穴などの隙間。
換気の必要性もあるので全ての穴を塞ぐというのは難しいかもしれませんが、ゴキブリは水が好きなので水回りだけでも塞いでおくと効果的です。
対策➂毒餌(ブラックキャップ・コンバット等)を設置する
ブラックキャップやコンバット、ホウ酸ダンゴなど、いわゆる毒餌と呼ばれる殺虫剤も設置しておきましょう。
侵入経路を塞いだうえに毒餌を設置しておくことで、既に侵入してしまったゴキブリを逃さず駆除することが可能です。
ゴキブリが生息していそうな水回りやキッチン周り、玄関周りを中心に、至る所にばら撒いておいてください。
ただしペットや赤ちゃんがいるご家庭では、誤って舐めたり飲み込んだりしないように、手の届かない場所に設置するよう注意してくださいね。
どうしても目に付く場所に置きたい場合は、少し大きめのトラップを手に取られないように固定するカタチで設置するのが良いでしょう。
パパ
対策➃柑橘系の香りを漂わせる
ゴキブリなど害虫には嫌いな匂いがあります。
それが、オレンジなどの「柑橘系」やヨモギ・ハッカ・ミントなどの「ハーブ系」の香りです。
香りで虫を寄せ付けない専用の忌避剤もありますが、アロマを焚くことでも代用できます。
ゴキブリを寄せ付けないおすすめのアロマの香りは次の通り。
- クローブ
- ベチバー
- キャラウェイ
- ペパーミント
- ラベンダー
- ローズマリー
- シトロネラ
すっきりとした爽やかな香りが苦手なので、それらをあえて選ぶようにしましょう。
ちなみに女性が好きな甘さのあるバニラやココナッツの香りは、実はゴキブリが好む香り。
絶対に避ける必要はありませんが、どうしてもゴキブリが苦手と言う方は避けた方が賢明でしょう。
ペットを飼っているおうちは、ペットに禁忌なアロマもありますので必ず確認してから使用するようにしてください。
ゴキブリが出やすい新築の特徴
同じ新築でも場所によってはゴキブリが出やすくなることがあります。
どんな新築住宅でゴキブリが出やすいのでしょうか?
ゴキブリが出やすい新築とは?
それが「木」や「マンホール」の近くです。
ゴキブリが生息するのは、木の根元や落ち葉の陰、マンホールの裏側、床下など。
暗く湿っていて、外敵に襲われづらいところに潜んでいるのです。
ゴキブリの住処となる木やマンホールの近くにある家は、エサを求めて家に侵入されやすくなるということですね。
実際、私が屋外でGを見たのもマンホールの近くでした。近所のとあるマンホールでゴキブリを何度も見かけたことがあります。
その度に「目の前の家は大丈夫だろうか?…」と不安に思ったものです。
もしあなたの新築の近くにマンホールがある場合、ゴキブリ対策を徹底する必要があるでしょう。
早速、次でゴキブリの対策方法についてご紹介しますね!
なお、家を買う際は、家を建てる場所以外にもどの不動産会社を選ぶのか、どのタイミングで住宅を購入するのかなど、住宅購入に失敗しないためには気をつけるべきことが沢山あります。
住宅の購入を決断する前に、あらかじめ入念な計画を立てるようにしましょう。
家を買うなら「今」が狙い目!家を買うのにかかるお金とメリットなどの特徴まとめ
ゴキブリが出やすくなるのは新築何年目から?
一般的にゴキブリは「古い家に出るもの」と思われがちですよね。
確かに古い家は隙間が多かったり設備の老朽化などで、ゴキブリが侵入しやすい環境が整っています。
しかし反対に、新築だからといってゴキブリが出ないという訳ではありません。
約3億年以上前から生息していると言われるゴキブリは、どんな環境でも生き抜ける強さを持っています。
新築ピカピカの家にゴキブリが出たらがっかりするもの。
「ゴキブリは新築だろうとどこでも出るもの」と心得て、しっかりと対策を行っていきましょう。
どこから来るの?ゴキブリが出没しやすい場所トップ5
ゴキブリがどこからやってくるのか、出没しやすい場所を重点的に対策できるようにピックアップしてみました。
是非ゴキブリ対策の参考にしてくださいね。
それでは発表します!
まず第5位は…
第5位:寝室
寝室です!
寝ている時にカサカサと音がすると思ったらゴキブリだった!なんて体験談を聞いたことがあります。
なかには顔面にゴキブリが這ってきた…なんてこともあるくらいですから恐ろしいですよね。
寝室にゴキブリが出没する原因は、フケやほこりが多いことや暗がりなところでしょう。
特にベッドの下、クローゼットやタンスの中に潜んでいることが多いので注意しましょう。
第4位:玄関
玄関の靴箱にもゴキブリは出没します!
靴箱に広がる独特の匂いがゴキブリを引き寄せてしまうのです。
またジメジメとした場所も好きなので、普段使用しない靴の中や玄関マットの下、雑貨の収納スペースも要注意!
除湿剤やゴキブリが嫌いな香りがする消臭剤などを置くと匂いも取れて良いですね。
第3位:洗面所
水回りはゴキブリが発生しやすい場所です。
特にお風呂場の湿気が充満する洗面所は、ゴキブリが住みつきやすい場所とも言えるでしょう。
髪の毛、ほこり、水、はたまた衣類までもが餌となります。
洗濯機の下や湿ったタオル置き場の下など、いつからかゴキブリが潜んでいるかもしれませんよ。
ママ
第2位:居間
2番目に出没しやすいのは居間です。
居間は人が一番集まる場所なのでゴキブリはいないと思われがちですが、実は食べかすやほこりが溜まりやすく、それを狙ってゴキブリが寄ってきます。
例えばTV台の裏側や本棚の隙間、コンセント周辺、ソファの下など、掃除が行き届いていない場所から出現することがあるので注意してくださいね。
そして第1位は、皆さんのご想像通り…
第1位:キッチン
キッチンです。キッチン周辺は食べ物が多く匂いが残りやすいので、ゴキブリが近づきやすいのです。
ガスコンロにはゴキブリが大好きな油汚れが溜まっていますし、シンクには食べ残しや水があるので、ゴキブリにとって最高の餌場となります。
冷蔵庫の裏側や下側、コンロの隙間、収納棚、生ごみ置き場付近に生息しやすいので毒餌を設置するなどして、しっかりと対策するようにしましょう。
「黒っぽい色の何か」が目の前を横切った時、心臓が止まりそうになりますよね。
さらにその正体がGだと判れば、もうパニックでどうすればいいのかわからなくなってしまうでしょう。
ゴキブリの対処法は2つあります。
- 自分で退治する
- 業者に駆除を依頼する
1.自分で対処するときの正しい方法
まず一番やってはいけないことが、丸めた新聞紙で潰すことです。
思わずやってしまいがちですが、ゴキブリを潰してしまうと、ゴキブリが持つ病原菌を家中にばら撒くことになります。
ゴキブリは雑菌や細菌などの様々な菌を持つ、とても不衛生な生き物。
潰すのではなく捕獲する方法が望ましいでしょう。
オススメは凍らせて殺す「殺虫スプレー」です!
スプレータイプであれば、逃げ足の速いゴキブリにも瞬時に対処できます。
またゴキブリとの距離も、ある程度とれるので病原菌を浴びることもなく安心ですね。
殺虫スプレーでゴキブリを殺したら、手で直に触れないようにグローブをしてから紙に包み、ビニール袋に入れて捨てるようにしてください。
ゴキブリが通り過ぎた箇所には、高濃度アルコールで除菌することも忘れないように!
もし小さなお子さんがいるご家庭で殺虫スプレーを使いたくないという場合は、高濃度アルコール(消毒用エタノール)をスプレーにして使用しても構いません。
ただし殺虫スプレーほど瞬発力はないので、逃げられないように注意してくださいね。
2.徹底的に駆除したいなら業者がオススメ
このように自分で退治できるのは目の前にゴキブリが現れた時だけ。
家中のゴキブリを退治したいというのであれば、業者に依頼して駆除してもらうのがおすすめです。
ゴキブリ駆除の相場は、1回10,000円前後。
定期サービスを行っている業者もあって、年5回で45,000円と若干お得になっています。
頻繁にゴキブリを見かけるという方は卵を産み付けられている可能性が高いので、一度業者に依頼して駆除してもらうのも良い方法でしょう。
ゴキブリを自分で潰そうと追いかけ回してしまうと、もう一つデメリットが起こります。
実はゴキブリは危険を感じると、お腹についている卵を切り離す習性があるんですね。
つまり、執拗に追いかけ回して危機感を与えてしまうと、卵をどこかに生み落とされてしまう可能性が高まってしまうことに。
そう言うこともあって、自分で駆除する際には「潰す」こと、そして執拗に追いかけ回すことはやめましょう。
ライオン先生
ゴキブリを引き寄せる7つのダメな習慣
「ゴキブリ対策をしていても、何度もゴキブリがやってくる。」
とお困りの方もいらっしゃいますよね。
侵入経路を塞いだり、殺虫剤を設置してもゴキブリが来る場合、あなたの生活習慣に問題があるかもしれません。
例えば、以下の項目で思い当たる点はありませんか?
ライオン先生
□ | 飲み物はいつも飲みかけ |
□ | 洗い物は流しに溜まってから洗う |
□ | 宅配の段ボールを捨てられない |
□ | キッチンコンロの掃除は年一回 |
□ | 野菜はほとんど常温保存 |
□ | ビール缶を溜めがち |
□ | 部屋が散らかっている |
ひとつでも当てはまる点があれば、それがゴキブリを引き寄せている原因かもしれません。
例えば、飲みかけの飲み物や流しにある水は、ゴキブリの好物。
ゴキブリは食べ物がなくても水さえあれば生きていけるのです。
よく飲みかけのコップやペットボトルを放置してしまうという人は、ゴキブリの餌を用意しているのと同じことなので、気が付いたら片付けるようにしましょう。
水の他にも、肉や発酵食品、油脂などを好んで食べます。
そのためキッチンコンロに油汚れが溜まっている人は要注意!
掃除は1年に1回ではなく、定期的に掃除することを心がけてくださいね。
発酵食品で注意したいのは、チーズやビール。
特にビールは匂いも強いので、溜めているとすぐにゴキブリが嗅ぎ付けてやってきますよ!
さらに、匂いに敏感なゴキブリは常温保存している野菜にも寄ってきます。
玉ねぎやジャガイモなど常温が好ましい野菜は、新聞紙に包んで蓋つきの容器にしまっておくと良いですね。
また前述したように段ボールを放置していると、そこに卵を産み付けられてしまう可能性があります。
宅配便などで貰った段ボールはこまめに捨てるようにしましょう。
しょう君
パパ
ライオン先生
【番外編】ゴキブリ1匹いたら100匹いる説はホント!
よく言われる説ではありますが、実はこれホントのこと。
ゴキブリ1匹から100匹以上の赤ちゃんゴキブリが誕生すると言われています。
なぜならゴキブリの卵には、複数の孵化する幼虫が潜んでいるから。
卵1個につき1匹が産まれるのではなく、1個につき20~26匹が産まれるので、1度卵を産んでしまうと大量に発生してしまうというわけです。
もし家の中にゴキブリの卵を見つけたら速やかに処理して、また同じところに産み付けられないように高濃度アルコールで殺菌消毒しておきましょう。
また卵があった場所はゴキブリが居心地がよくて安全だと思ったところなので、今後は定期的に掃除するようにしておくと良いですよ。
参考:1匹いたら100匹いる?ゴキブリのやばい繁殖力!まさかの単為生殖も | ゴキラボ
まとめ
目の前にゴキブリが出たら、背筋が凍るほどびっくりしますよね。
ましてや新築の場合、「どうして家に?」「いつから?」と悲しく悩ましいことでしょう。
ですがゴキブリはどこにでも生息する生き物。
家の中がいくら綺麗でも、近く(外)に巣があれば新居に入ってきてしまうこともあるので、絶対安心とは言えないのです。
雑食のゴキブリは水さえあれば生きていけますし、凄まじい生命力の持ち主。
そんなゴキブリを対処する策は、ゴキブリにとって居心地の良い環境を作らないこと!
ゴキブリの侵入経路を塞ぎ、手の行き届いていなかったところを定期的にお掃除するなどして、家の中を清潔に保つようにしましょう。