シューズクロークは、玄関からすぐの場所に設けた収納スペースです。靴をはじめ上着やベビーカーなどを置けるので、自分の家にも取り入れたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
シューズクロークからそのままリビングへつながるウォークスルータイプなど種類がいくつかあり、計画的に間取りを設計しないと「使い勝手が悪い」「いらなかった」と後悔する可能性があります。
そこでこの記事では、ご自身のライフスタイルに合った便利なシューズクロークの間取りにするため、以下の内容を解説します。
- シューズクロークの種類
- おしゃれな間取り実例
- 後悔しないための間取り設計のコツ
ぜひ参考にしていただき、実用性の高いシューズクロークをつくっていきましょう。
また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。
それは、1番最初にマイホーム建設予定に対応している住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。
これから30年、40年と生活をするマイホーム。絶対に失敗するわけにはいきません。
家を建てようとする人がよくやってしまう大きな失敗が、情報集めよりも先に住宅展示場やイベントに足を運んでしまうこと。
「とりあえず行ってみよう!」と気軽に参加した住宅展示場で、自分の理想に近い(と思い込んでいる)家を見つけ、営業マンの勢いに流され契約まで進んでしまう人がかなり多いのです。
はっきり言って、こうなってしまうと高確率で理想の家は建てられません。
もっと安くてもっと条件にあった住宅メーカーがあったかもしれないのに、モデルハウスを見ただけで気持ちが高まり契約すると、何百万円、場合によっては何千万円という大きな損をしてしまうことになるのです。
マイホームは人生の中でもっとも高い買い物であり、一生の付き合いになるわけですから、しっかりと情報収集せずに住宅メーカーを決めるのは絶対にやめましょう。
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それではここから、詳しく解説をしていきます。
シューズクロークの種類は主に3つ
シューズクロークは主に3つのタイプがあります。それぞれメリット・デメリットを紹介するので、理想とする家にはどんな種類のシューズクロークが合うかイメージしながらみていきましょう。
- ウォークインタイプ
- ウォークスルータイプ
- クローゼットタイプ
順番に解説します。
1.ウォークインタイプ
「ウォークインタイプ」は、ひとつの入り口から土間続きになった空間に収納スペースを設けた間取りをいいます。
イメージとしては、玄関のそばにひとつ収納スペースがあると考えてみてください。ウォークインタイプはどのような人に向いているのでしょうか。メリット・デメリットを踏まえて紹介します。
ウォークインタイプのメリット
ウォークインタイプの大きなメリットは収納スペースを大きく取れるところです。靴が多い人や、ベビーカーや趣味の道具などとにかくものをたくさん収納したい人に向いています。生活感を排除でき、いつでもすっきりと片付いた玄関を保てるでしょう。
収納導線として完全に独立ししています。入り口がひとつなので扉などを設けるだけで目隠ししやすく、来客時も安心です。
ウォークインタイプのデメリット
ウォークインタイプは物置という扱いになるので、玄関をすっきり見せていてもクロークの中はものを詰め込みすぎてごちゃごちゃしてしまう可能性があります。ものだけでなく、ほこりがたまりやすいのでこまめな掃除も必要です。
また、ウォークスルーと比べるとニオイや湿気がこもりやすいので、換気設備についても考えないといけません。物の管理やメンテナンスがおっくうに感じる人はウォークスルーも検討してみることをおすすめします。
2.ウォークスルータイプ
入口と出口がある「ウォークスルータイプ」は、家族とゲストの導線を分けられるのが特徴です。
人が通り抜けられるつくりになっており、いくつかの部屋とつながりを持たせることができます。そのため、収納だけではなく効率的な導線としても生活の便利さアップを期待できるでしょう。
ウォークスルータイプのメリット
ウォークスルーを取り入れることで、玄関から室内まで行く間に
- 靴をぬぐ
- バッグを置く
- コートを掛ける
など一連の流れが完結します。そのため、忙しい人や、片付けるのが苦手な人でも強制的かつ効率的に収納できるのがメリットです。さらにウォークスルー内に手洗い場を設けたり、洗面所へとつなげたりすることで、ウォークスルータイプの良さを十分実感できるでしょう。
ほかにも「シューズクロークからクローゼットへ」など、部屋同士をつなげるバリエーションもライフスタイルに合わせて選べるので、住みやすいオリジナルの設計をぜひ考えてみてください。
ウォークスルータイプのデメリット
ウォークスルータイプは、通り抜けるスペースを確保する必要があるので収納力はウォークインタイプに比べ劣ります。
また、シューズクロークをつくってみたものの使わなかったという声も。原因として収納したいものが多いのに設計時によく考えずものがあふれかえってしまったり、コートを掛ける場所を別に設置したことでウォークスルーで立ち止まらなかったりと、使い方が間違っていることが挙げられます。家族の動きをしっかりと考えて設計することが重要です。
3.クローゼットタイプ
「クローゼットタイプ」は、収納スペースに奥行きを持たせ、折れ戸や引き戸などの扉を設けるつくりです。これまで紹介したウォークスルータイプとウォークインタイプは扉を設けないことが基本でした。違いとしては扉の有無といえるでしょう。
シューズだけをしまうスペースにしたり、アウトドアグッズも収納したい場合は大きく設計したりと必要に応じて広さを決められます。
クローゼットタイプのメリット
通常のシューズクロークは外から収納スペースが見えてしまいます。しかしクローゼットタイプには扉があるので、中が片付いてなくても来客者の目に触れることがありません。また、靴のニオイが気になるという悩みも扉により解消できます。
設計段階で奥行きを調整できるので、ベビーカーなど大きめの道具を収納できるのもメリットです。人が通るスペースは要らないので無駄なく広々と収納したい人におすすめの間取りといえるでしょう。
クローゼットタイプのデメリット
クローゼットタイプは収納力がありますが、ものを溜め込みすぎると逆に使い勝手が悪くなることが考えられます。シューズを収納しているのに、それ以外の道具により取り出しにくくなってクロークを使わない、玄関が散らかってしまうという状況になってしまっては本末転倒です。
広さに余裕を持たせたり、可動式の仕切りを取り入れたりなど計画段階で
工夫して間取りを考えてみてください。
おしゃれなシューズクロークの間取り実例6選
シューズクロークは3つのタイプがあり自分たちの生活に合わせて選ぶことが重要だと分かりました。ここからは、実際にシューズクロークをマイホームに取り入れた人たちの実際の間取りを6つ紹介します。
- 【2畳】採光と風通しの良いシューズクローク間取り例
- リビングにつながる広々としたシューズクローク間取り例
- 3WAYの機能的な動線設計のシューズクローク間取り例
- 階段下を有効活用したシューズクローク間取り例
- コートがかけられるシューズクローク間取り例
- アーチ型の入り口やドアがおしゃれなシューズクローク間取り例
間取り図ではシューズクロークを「SIC」や「SC」と表記されています。ぜひチェックしてみてください。
1.【2畳】採光と風通しの良いシューズクローク間取り例
こちらのシューズクロークは約2畳のスペースで「たたき側」と「ホール側」から出入りできるウォークスルータイプを設けています。玄関ドアから入ってすぐ横には縦格子の引戸を設置し、視線を遮りつつ風通しも確保された設計です。
収納スペースの中には2つの窓をつけ、採光にもこだわっています。靴を置いている棚板も、靴の高さに対応したり下にものを置いたりするのに便利な可動式にし、使いやすくしているのもポイントです。
シンプルな間取りでも細かい工夫をすることで使いやすさをアップさせています。
2.リビングにつながる広々としたシューズクローク間取り例
土間玄関にあるシューズクロークからリビングにつながる間取りです。
アウトドアが趣味だというオーナーの「キャンプや登山用品をおしゃれに飾りたい」「たっぷりの収納がほしい」という希望に応えました。自転車も置けるほどのスペースを確保し、壁を有孔ボードにするという設計士の提案から、このおしゃれなクロークが出来上がったそうです。
- キッチン
- パントリー
- ファミリークロゼット
- 洗面所
というひと続きの導線があることで、収納だけでなく家事もスムーズにできる間取りです。
引用:SUUMO|【間取り図有】大好きなアウトドアがもっと身近に!趣味と暮らしが両立した開放的な木の住まい
3.3WAYの機能的な動線設計のシューズクローク間取り例
無駄がない簡潔な暮らしができる家にしたいという家族の理想とするライフスタイルから、導線を効率的にするように設計した間取りです。
3つの導線は、
- 寝室
- ウォークインクローゼット
- シューズクローク
- 土間玄関
とつながっており、夫妻ともに使いやすいと満足しているそうです。また、趣味の自転車を置けるよう広いスペースをとり「見せる収納」を採用しています。シューズクローク内の有孔ボードにフックを使い、帽子をおしゃれに収納しているのも見どころです。
引用:SUUMO|【2200万円/間取り有/平屋スタイル】簡潔な暮らしにシンプルな空間。広い土間玄関のある我が家
4.階段下を有効活用したシューズクローク間取り例
玄関のすぐ横ではなく、広々とした土間を奥まで進んだ先にウォークインタイプのシューズクロークがあります。階段下をうまく利用し、生活感のないスタイリッシュな玄関にしたいということで、このような設計にしたそうです。
ベビーカーを押してシューズクロークへ行けるので便利とのことです。階段下ですが天井までの高さがしっかりとあるので壁一面に棚を設置しています。家族の靴をはじめ、アウトドアグッズや子どもの遊び道具を収納してもなおゆとりのある、広めの設計です。
引用:SUUMO|【無垢材/暖炉/スキップフロア】ビンテージの家具が映えるデザイン&家族がつながる空間設計
5.コートがかけられるシューズクローク間取り例
広い土間玄関にウォークインタイプのシューズクロークがある住まいです。
シューズクロークをオープンな設計にし、コートなどのおしゃれな上着がきれいにかけられているのが目に入ります。外出時にセレクトしやすく、帰宅時にもサッとしまえるのでウォークスルーでなくても使い勝手の良い工夫がされています。
サーフボードやスノーボードもちょうどよく収まっていて収納力の高さがわかります。薪ストーブがあるお宅なので、薪のストックを置いても余裕の広さです。大きな窓による明るさで、来客があっても気持ちよく迎えられる、自分らしさが表現された空間になっています。
引用:SUUMO|【2219万円】吹抜け、無垢フローリング、薪ストーブ等、こだわりを叶えたサーファーズハウス
6.アーチ型の入り口やドアがおしゃれなシューズクローク間取り例
シューズクロークの入り口がアーチ型なのがポイント。白いスイングドアも家の雰囲気に合わせた可愛らしいデザインが魅力的です。
ウォークスルータイプになっており、玄関から室内までつながっています。途中から土足と上足エリアで分かれているので、シューズの収納がしやすく、家族全員分の上着まで収納できる広々としたスペースになりました。
玄関土間も含め全室床暖房を採用しているので、シューズクロークでも暖かさを感じらます。ちょっとした作業や靴選びも快適に楽しめるでしょう。機能性とデザイン性の両方を実現した、こだわりのあるすてきな住まいです。
引用:SUUMO|【石狩市/5LDK間取図/4人家族/収納豊富】家族にも愛猫にも心地よい陽射しあふれるシンプルモダンな家
シューズクロークはいらない?後悔しないための5つのコツ
シューズクロークを作った人の中には「あまり使っていない」「いらなかった」という声も見受けられます。せっかくスペースを設けるなら便利に活用したいですよね。ここでは、シューズクロークの間取りで後悔しないコツを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 動線を考える
- 目隠しできる仕様にする
- 換気機能をつける
- 家の広さや人数に合わせる
- 土足と上足エリアを分ける
順番にみていきましょう。
1.動線を考える
シューズクロークの間取りを決めるときは、家族全員の生活導線を考慮することが重要です。家族が外出、帰宅する際にどのような流れで行動するのかを考慮し、無駄な動きを排除していきましょう。
うまく設計できると、毎日バタバタする朝の準備をスムーズに行えます。
「シューズクロークに行くとリビングまで遠回りになる」「扉の開け閉めが面倒」などちょっとした違いで使い勝手の良し悪しが変わってしまうので、慎重に設計してみてください。家族の行動を紙に書き出したり、プロに相談したりしながら決めていくことをおすすめします。
2.目隠しできる仕様にする
シューズクロークは、収納部分がオープンになっていることが多いですが、ニオイや来客時の視線が気になるといった意見もあります。そこで、扉などをつけて目隠しできる仕様にするのがおすすめです。
「普段の生活では扉がない方が楽だけど、来客時だけ隠したい」という人は引き戸などの可動式にするのも良いでしょう。
しかし、目隠しするための扉をつけると収納スペースが減ってしまったり、開け閉めがめんどくさくシューズクローク自体使わなくなったりする懸念もあります。実際にシューズクロークをつくった人などのアドバイスを聞いて導入を検討してみてください。
3.換気機能をつける
シューズクロークは、どのタイプであっても湿気対策は大切なので、換気設備を整えましょう。梅雨の時期などは、とくにニオイや湿気がこもりやすくカビの原因にもなります。換気だけでなく採光もできる間取りにするとより良いでしょう。
窓を設けると湿気対策と採光の一石二鳥になりおすすめです。ほかには、サーキュレーターや空気清浄のシステムを導入したり、珪藻土、漆喰など除湿効果のある仕上げ材を採用する方法も良いでしょう。
シューズクロークのなかにコンセントや照明を設置しておくと、後から機能性家電を追加する際に便利です。広さや予算に合わせて、湿気対策を忘れずに取り入れてみてください。
4.家の広さや人数に合わせる
シューズクロークは、大きすぎても小さすぎても不便に感じます。家の広さや人数に合わせて間取りを決めていきましょう。
例えば、3〜4LDK、3〜4人家族であれば3畳ほどあればバランスが良いといえます。しかし、3畳分確保したとしてもウォークスルータイプとウォークインタイプでは人が通る分として1畳分ほどスペースの差がでてきます。
基本的には広さと人数を目安にして、それ以降は収納力を生活の効率性のどちらをとるかも考えてみてください。家族の人数が少なくても靴が多かったり、アウトドアが趣味で道具があったりすることもあります。それぞれの家庭での使用目的を明確にしておくとスムーズです。
5.土足と上足エリアを分ける
シューズクロークの床部分を土足部分と上足部分で分けると、使いやすさがアップするのでおすすめです。
すべて土足用の床だと、自分が履いている靴をしまうのにサンダルなどに履き替えなければいけません。一方で上足エリアを設けることで無駄なく収納が完了します。逆にすべて上足エリアにした場合、ウォークスルータイプだとスムーズですが、ウォークインタイプは再び履き替えて玄関部分へ戻らないといけません。
自分が取り入れるクロークタイプと、土足・上足のエリア分けの組み合わせを考えて、便利な間取りを設計してみてください。
まとめ
シューズクロークの役割は、玄関をすっきり見せるだけではありません。ウォークスルータイプにすることで生活導線がスムーズになるなどのメリットがあります。しかし、自分たちの生活に合った間取りにしないと「いらなかった」「結局使ってない」と後悔のもとにもなるので、この記事を参考にイメージを膨らませ念入りに設計していきましょう。
シューズクロークのある家作りを得意とするハウスメーカー・工務店を探すには、資料の一括請求をすることがおすすめです。Webから情報を入力すると、条件に合った企業が複数ピックアップされます。まとめて資料を取り寄せ、施工事例やこだわりのポイントを比べてみましょう。