建売住宅の現地見学時に絶対チェックすべき9つのポイント&注意点を教えます

建売住宅の見学会は基本的に楽しいものです。

新品の住宅が見えるし、新しい生活を十分に想像させてくれます。

その一方で見学会は品質チェックの場であり、担当者との駆け引きの場でもあるのです。

今回は見学会の前段階から見学が終わった後までについて詳細な解説をしています。

ここで勉強して実りある見学会にしましょう。

もくじ

建売住宅の見学でチェックすべき9つのポイント

建売住宅の見学でチェックすべきポイントは数多くあります。

今回はそのうち必ず確認してほしいポイントを9つにまとめました。

  1. 生活動線は確保されているか
  2. 室内の日当たりは適切か
  3. 温度、湿度は適切か
  4. 収納スペースは十分か
  5. 庭や駐車スペースなど外構は適切に施工されているか
  6. 点検口はあるか
  7. 周辺環境は快適か
  8. 建売住宅が建っている土地の地盤は安心か
  9. 物件の品質は優良か

限られた時間の中で確認できる事項は多くありません。

効率的に確認、あるいは担当者に質問してひとつずつクリアにしていきましょう。

1.生活動線は確保されているか

建売住宅のほとんどは限られた敷地の中に建てられています。

敷地に余裕があれば、使いやすいレイアウトにすることも可能です。

ただ、狭小宅地だと少々使いづらくとも敷地に建物を納めなくてはいけません。

この場合、生活動線や使いやすさが犠牲になる場合があります。

理想的なのはキッチン、洗面所、バスなどが複数の経路でつながっていることです。

郊外の建売住宅ではこれを実現している場合もありますが、都心部では難しいケースもあります。

2.室内の日当たりは適切か

冬に日当たりがよい家は暖房がなくても快適です。

反対に夏の西日が当たるような家は夜になっても温度が下がりません。

とはいえ、夏と冬に同じ建物を見学することは不可能です。

日当たりは南側の建物によって大きく左右されます。

見学時以外の季節の日当たりは、見学時の日当たりと南側の建物の関係から推測してみましょう。

3.温度、湿度は適切か

建売住宅の見学時は、多くの場合エアコンがフル稼働されており、室内の温度や湿度は快適に保たれています。

実際に住みだすと、24時間エアコン稼働は電気代が気になるところ。

断熱性に自信のある建売住宅はわざとエアコンを停止しているところもあります。

温度や湿度は見学時の体感に頼らず、断熱性能やエアコンの位置などから推測したほうが賢明です。

4.収納スペースは十分か

建売住宅は収納スペースが犠牲にされる傾向にあります。

6畳間と押入れがあるよりも押入れなしの8畳間のほうが見た目のスペックがよくなるからです。

目安として、床面積の2割が収納スペースだと余裕があるといわれています。

理想的ではありますが、注文住宅でもここまでゆとりのある設計は難しいものです。

逆にどんなに収納スペースがあってもモノがあふれてしまう場合もあります。

収納スペースも大事ですが、断捨離をしたり、庭に物置を置いたりすることで対処するのが現実的です。

5.庭や駐車スペースなど外構は適切に施工されているか

外構は注意すべきポイントのひとつです。

モデルルームを見学する場合だと、外構やカーポートなどがオプション扱いの場合があるのです。

適切に施工されているのはもちろん確認すべきですが、そもそもその外構や駐車スペースが物件価格に含まれているか、から確認する必要があります。

6.点検口はあるか

床下や天井裏、屋根裏への進入口があるかを確認しましょう。

床下収納庫が進入口の代わりを果たしている場合もあります。

これらの点検口がないと雨漏りや漏水の確認、修繕などがやりにくくなるのです。

引渡し前に交渉して無料で付けてもらったり、追加工事をしてもらったりして点検口は確保しましょう。

7.周辺環境は快適か

極端な話、敷地内部や建物内部であれば、お金さえあればどのようにも変更できます。

しかし、周辺の環境は自分の力では何ともできません。

通風や騒音、臭気といった周辺環境は変更できないもののひとつです。

建物の造作や間取りも大事な要素ですが、敷地外の環境も見学の際に必ず確認しましょう。

8.建売住宅が建っている土地の地盤は安心か

地盤の強さは簡単に補強できません。

地盤は強いに越したことはありませんが、確認する手段が一般の人にはありません。

ここは地盤調査をしたか営業担当に聞いてみましょう。

スウェーデン式サウンディング試験といって、機械で地面を一定の強さで掘り、その強さを計測する方法があります。

もししていないならば、地盤が強いと判断した根拠を聞いてみましょう。

はぐらかすようであれば、地盤には自信がないことになります。

9.物件の品質は優良か

品質が優れていたほうがよいのは言うまでもありません。

ですが、一般の人にはそれを確認することは難しいものです。

防音性能や断熱性能は数値化されているので設計図や仕様書を確認すればある程度わかります。

それ以上の品質を確認しようとすると、専門家に同行してもらうか、インスペクションを依頼するかです。

いずれも費用のかかる調査ですが、安心を買うことができます。

建売住宅の見学前に準備すること4step

完成物件の建売住宅は見学が可能です。

ただ、物件が出てきてから見学に行くかどうか考えていては、出遅れてしまうことも。

何事も準備は大事で、エリアを絞っていつでも探せるようにしておくことが肝心です。

ここでは建売住宅の見学前に準備できることを4stepにしてご紹介します。

  1. チラシか気になる物件の選別・物件の資料請求を行う
  2. 物件見学の予約をする
  3. 物件見学でチェックしたいポイントをまとめる
  4. 物件の見学会に持っていくものを準備する

いい準備をして出物に備えましょう。

1.チラシか気になる物件の選別・物件の資料請求を行う

第一には物件の選定です。

これにはすでに売り出されている物件と、週末などに新聞チラシで知る場合があります。

チラシやネット広告の見方、そして物件を探す前の段階のお話しです。

物件に出会う前にもやることはあります。

エリア、学区をあらかじめ絞っておく

通勤や通学のため、あるいは実家との位置関係などのために候補となるエリアはある程度絞られます。

また、予算もあるので近くても高額物件では手が出ません。

小中学校の場合は学区も絡んできます。

こうした自分や家族の事情を元にどのあたりをターゲットとするか、事前に決めておくべきです。

エリアを絞ることで無駄な動きをせずに済みます。

チラシやネット広告はよいことしか書いていない

チラシやネット上の広告は誇大広告や虚偽の情報を載せると罰則の対象です。

このため、嘘は書いていません。

ただ、セールスポイント、アピールポイントは大きく書いてある一方で不利な情報は書いていないか、小さく記入されています。

そのエリアで物件を探していればそのエリアの相場がわかるようになるものです。

その相場よりも相当安い場合は疑ってかかりましょう。

2.物件見学の予約をする

物件見学は予約をしてから行くのがベターです。

予約の時間内は自分たちだけでゆっくり見ることができます。

今ならウェブからも予約ができるので簡単です。

事前に住宅メーカーと話して情報を得るために直接電話して担当者と話すのもよいでしょう。

3.物件見学でチェックしたいポイントをまとめる

先ほどお話しした見学の際のチェックポイントをはじめ、自分たちが確認したいポイントを事前にまとめておきましょう。

確かに、ふらっと見に行って新築物件を見るのも楽しいものです。

ですが、見るだけでなく、担当者に聞きたいことも考えておくと効率のよい見学となります。

4.物件の見学会に持っていくものを準備する

見学会に持っていくべきものは以下のとおりです。

  1. カメラまたはスマートフォンのカメラ機能
  2. メージャー(コンベックス)
  3. 持っている家具の寸法を記入したメモ

カメラは持ち帰って見るために撮影します。

ひとこと営業担当者に断っておけばよいでしょう。

メージャーや家具の寸法を記入したメモは、今持っている家具が入るかどうかを確認するために必要です。

ソファやタンスなど大型の家具が収まることを確認します。

これをしておけば、タンスが入らない、ベッドが寝室には大きすぎるといったトラブルを回避することが可能です。

建売住宅の見学会当日に注意すべきポイント5つ

新築住宅はとてもきれいに見えます。

漫然と見ているだけだと、きれいな家だった、という感想しかでてきません。

ただ、それでは非効率な見学です。

建売住宅の見学会で注意すべき点を5つあげました。

  1. 家族全員で行こう
  2. 有能な営業担当者かどうか見極める
  3. 標準仕様とオプション設備を確認する
  4. 建売住宅の見学会後のアンケートは書かないとダメ?
  5. 契約をあせってはいけない

現場で注意すべきこともある一方で、家族全員で参加する、あせって契約しないなどの心構えも含まれています。

現場だけでなく、それを含めた当日の注意点です。

1.家族全員で行こう

見学会はその家に住む予定の家族全員で行くようにしましょう。

お父さんだけ、お母さんと子どもだけで行ったとしても問題はありません。

ですが、家族がイメージを共有するためにも全員で行くことをおすすめします。

たとえ小さなお子さんであっても、そこでの新しい生活をイメージできるものです。

2.有能な営業担当者かどうか見極める

現場にいる担当者がそのまま売買手続きまで担当してくれることを前提とします。

まずは質問をしてみて的確に答えることができるかの確認です。

すべてを即答できなくても構いません。

細かいことや数字が関係するポイントは資料を見ながら答えてくれるほうが誠実です。

むしろ何も見ずに適当に受け答えする営業担当者のほうが、その場しのぎの印象を与えます。

3.標準仕様とオプション設備を確認する

もしもモデルルームの場合は、どれが標準仕様でどれがオプションなのかを確認しましょう。

モデルルームの場合、オプション仕様をふんだんに使って豪華に見せることがあります。

ハウジングセンターなどでは特に顕著です。

メーカーによっては外構やフェンスもオプション扱いとなるので注意を要します。

4.建売住宅の見学会後のアンケートは書かないとダメ?

アンケートは義務ではありません。

したがって書かないとダメなものではないのです。

もし見学をしたうえで自分たちにまったく合わない家であれば、その旨を伝えて退去しても構いません。

時間をとってくれた営業担当者にひとことお礼を言えば、担当者も悪い気はしないものです。

5.契約をあせってはいけない

営業担当者の常套文句として「この物件は大変人気で今申し込まないとすぐに売れてしまいます。」といったものがあります。

あせらせて早く契約をさせるためです。

確かに、あまり悠長に構えていると他のお客さんに取られてしまいます。

一方で高価な買い物なのであせりは禁物です。

本当に購入の意思があってもその場で申し込むことは慎みましょう。

他のお客さんに先を越されてしまったら縁がなかったとあきらめよう、というくらいの心づもりでちょうどよいのです。

建売住宅を見学し終わったらするべきこと

見学が終わったら購入するかどうかを検討します。

あせる必要はありませんが、のんびり構えるのも考えものです。

できれば家族と話し合い、現地には複数回行ったうえで決定できるのが理想といえます。

あせらずに急ぐ。

見学から申し込みまではバランスが難しいのです。

物件の見学で気になった点、良い/悪いポイントをまとめる

見学に行ったら同行した家族と良い点や悪い点を話し合いましょう。

一番よいのは、物件から出てすぐ喫茶店にでも入って話し合うことです。

記憶が薄れないうちに話すことで新鮮な話になります。

よい物件だった場合、早く結論を出すことによって他のお客さんに先を越されるのを防ぐことも可能です。

気に入った物件は昼・夜・平日・休日に複数回チェックする

もしもその物件が気に入ったら、何度も現場に行ってみましょう。

昼と夜、平日と休日、晴れの日と雨の日といった具合に状況の異なるときがおすすめです。

ただ、他のお客さんもいるため、のんびりとチェックしている時間もあまりありません。

現実的には1週間程度の間に行けるだけ行くことになります。

気に入った物件だったら

もし意中の物件であれば、営業担当者に連絡しましょう。

ただ、その場で申し込むのはあまりに軽率です。

物件を退去して家族で話したあとくらいがタイミングとなります。

申し込みの意志を伝えるだけでも担当者の態度は変わるものです。

担当者からの契約の催促には乗らず、自分のペースで考えるようにしましょう。

とはいえ、他のお客さんもいる話です。

1週間から2週間程度の間には申し込みだけでもするのが理想といえます。

建売住宅の見学会、こんな場合はどうする?

ひとくちに建売住宅の見学会といってもいろいろなケースがあります。

また、こんな場合はどうしたらいいの?という疑問もわくものです。

ここではよくある疑問をピックアップし、それに答えていきます。

建売住宅の見学に予約なしで行っても大丈夫?

見学には予約なしで行っても大丈夫です。

ただ、予約のお客さんとバッティングする場合、時間をずらすようにいわれることはあります。

予約制でないオープンハウスの場合、いつ見に行っても問題ありません。

営業担当者の話が聞きたい場合や、自分たちだけでゆっくり見たい場合は予約することをおすすめします。

建売住宅の見学は完成済み物件だけ?建築中物件を見る方法はあるの?

どの段階で見学会を開催するかは、メーカーのスタンスによります。

大手ハウスメーカーは完成段階で見学会を行うことが多い印象です。

工事中は危険な箇所もあります。

見学会のために片づけをすることも必要だからです。

一方、中小規模のメーカー、工務店は内装工事中でも見学会を行います。

これは完成と同時に契約をしたいという思惑があるからです。

こうしたメーカーの方針以外に、建築中の物件見学をするのは安全の面からも難しくなっています。

建売住宅の見学に行ったら強引な営業されるのでは?気軽に見に行っても大丈夫?

確かに昔は強引な営業をすることもありました。

名前を書かなくても車のナンバーを調べて住所を特定した、なんてうわさもあります。

ですが、今はここまでのことはありません。

担当者としても脈のない人に時間を割くのは効率が悪いからです。

もし購入の意志がないなら、その旨をはっきり伝えましょう。

担当者の態度はつれなくなるかもしれませんが、強引な営業はなくなります。

一番いけないのはどっちつかずの態度です。

決めかねていると判断され、どんどん営業をしてきます。

はっきりとした態度がお互いのためなのです。

建売住宅の品質が不安…住宅診断(ホームインスペクション)を利用するには?

もしも建売住宅の品質に不安を感じたら、ホームインスペクションを利用しましょう。

ホームインスペクションとは、住宅診断のことで専門家がきちんとした手順でチェックをしてくれます。

もしホームインスペクションを利用する場合には、営業担当者にその旨を伝えましょう。

本心はともかく、拒否はしにくいものです。

そしてもうひとつ、ホームインスペクションは引き渡し前にしてもらいましょう。

引き渡し後のほうがゆとりをもってできそうですが、修繕が後手に回ったり、最悪の場合やってくれなかったりとリスクが高くなります。

建売住宅の賢い選び方

不動産の売買はチェックする項目や確認する事項が多いものです。

建売住宅も例外ではありません。

それでもチェックする箇所や物件の選び方を知っていれば、それほどおそれることはないのです。

ここでは、建売住宅の賢い選び方をお伝えします。

ここで挙げるのは、物件そのもののチェック事項よりも契約条件に関するものです。

契約書の案を提示された段階で確認してみましょう。

アフターサービスの期間・内容をよく確認する

アフターサービスは主要部分や雨の侵入を防ぐ箇所は10年、シロアリ被害は5年、設備は2年といったアフターサービスの期間が定められています。

これはメーカーによりけりで中にはアフターサービスを定めていないメーカーもあるのです。

アフターサービス基準がないからといって補修をしてくれないわけではありません。

ですが、アフターサービスの期間や内容はよく確認しておきましょう。

新築とはいえ、早い時期に壊れてしまうものもあります。

こうしたものをカバーするためにアフターサービスは重要なのです。

価格に含まれるもの・含まれないものを確認する

モデルルームの場合、オプション扱いの設備が多く使われています。

このため、追加料金がかかる恐れがあるのです。

フェンス、駐車場などの外構も同じような考え方になります。

現地販売会であっても、ディスプレイとして置かれている家具などは売り物ではない場合も多いのです。

このようにどれが価格に含まれており、どれが価格に含まれていないのかを確認することが重要になります。

建売住宅は未完成の状態で契約しても大丈夫か

未完成の状態で契約することは十分にありうることです。

宅建業法でも一定の未完成物件では手付金を保全することが決められています。

わざわざ法律に規定が必要なほど、未完成物件は完成した物件とは異なる注意が必要なのです。

とはいえ、過度に恐れる必要はありません。

未完成物件ならではのリスクをしっかり押さえておけば問題のない売買です。

ですが、完成物件よりも気を使う案件となります。

まとめ

建売住宅は物件のチェック、周辺環境から契約内容、条件に至るまで数多くの確認事項があります。

確認を怠ると今後の生活にマイナスの影響を及ぼすものもあるのです。

ですが、あまり完璧を求めすぎても疲れてしまいます。

本来、建売住宅の見学会は楽しいものです。

新品の住宅が見えるし、新しい生活を十分に想像させてくれます。

これまで見学会の前段階から見学が終わった後までについて詳細な解説をしてきました。

ここで勉強したことをもとに楽しく見学会に臨みましょう。

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