「どのオプションをつけたらいいのかしら?」
「オプション工事はどのくらい費用がかかるんだろう。」
建売住宅のオプション工事についてこのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
建売住宅を買う際に今や必ず必要なのがオプション工事の選択です。
こちらでは「どの」オプション工事に「いくら」かかるのかを徹底解説します。
おすすめのオプションについても、具体例をあげて紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
それでは解説をしていきます。参考にしてください!
もくじ
建売住宅にオプション工事は必要?平均の費用相場はいくら?
今や建売住宅を買うにはオプション工事が必須です。
「そもそもオプション工事って本当に必要なの?」
そもそもオプション工事が何なのかわからない人もいますよね。
例えばカーテンレールや網戸、テレビアンテナ等はオプション工事です。
つまりオプション工事をしなければカーテンもつけられませんし、テレビもみられません。
このようにオプション工事には生活に必須の設備も含まれています。
それでは標準仕様とオプション工事の違いについてまずは説明します。
建売住宅の標準仕様とオプション仕様の違い
「建売住宅を買ったらすぐに引っ越しして住みたい!」
「建売は設備も全てついているんでしょ?」
建売住宅の魅力は完成しており、すぐに住めることですね。
しかし実際にはすでについている「標準仕様」だけでは快適に暮らせないようになっています。
多くの設備が「オプション仕様」としてあとから工事して設置する仕組みになっているんです。
- 標準仕様はバス、トイレ、フローリング、キッチンといった基本的な設備
- オプションは雨戸、網戸、カーテンレール、エアコン、テレビアンテナ等の設備
標準仕様は生活していく上で最低限必須な、基本的な設備のことを指しています。
これらの設備はすべて本体価格に含まれており、設置された状態で引き渡しされます。
オプション工事の中にも生活に必要な設備が多くありますが、これらは本体価格に含まれていません。
つまりオプション工事費用をプラスして支払い、工事する必要があります。
それでは建売住宅のオプション工事はどのくらいかかるのでしょうか。
建売住宅のオプション工事はいくらかかるの?
資金計画をたてる際に必要なのが「オプション工事費用」の把握です。
「購入を決めたものの、オプション費用がかさんでお金が足りなくなってしまった。」
「あれもこれも設置したかったけど、予算を超えてしまう。」
資金計画を超えての出費や、ほしかった設備がない家に住むことは大きなストレスですよね。
オプション工事の金額を把握し、しっかりとした資金計画をたてることが安心できる住まい選びをするうえで大切です。
こちらではオプション工事にどのくらいかかるのか、そしてどのような資金計画をたてればいいのか説明していきます。
建売住宅のオプション工事にかかる費用相場
建売住宅のオプション工事費用は、どの程度オプションをつけるかで大きく変わってきます。
50万円で抑える人もいれば、300万円かける人もいるんです。
以下のような必要最低限のオプションですと50万円~100万円近くで抑えることができます。
- カーテンレール
- カーテン
- テレビアンテナ
- 網戸
- シャッター
- エアコン
- 照明
ただし、他にもオプションとしてあると便利な設備はたくさんあります。
例えば雨の日に濡れないカーポートやバルコニーの屋根、寒い日に使える床暖房、キッチンのカップボード等たくさんの選択肢から選べます。
これらのオプション工事は一つ30万円~50万円程するケースもあるので、検討している場合はオプション工事の予算をよく考えましょう。
オプション工事は住宅ローンを組めるのか?
「オプション工事はしたいけれど、手持ちの現金を使いたくない。」
「住宅ローンとして含めることはできないの?」
なるべく手出しの現金を使わずに、住宅ローンに含めてやりくりしたいという方も多いですよね。
オプション工事は住宅ローンに含めることができます。
その場合はオプション工事を本体価格に含めてもらい、住宅ローンに含めるというやり方になります。
ただし注意したいのが、施工業者ではない業者に工事を頼む場合です。
施工業者ではなく別の業者に頼む場合は本体価格とは別の費用となるケースが多いんです。
どうしても現金を使いたくない場合は諸費用ローンやリフォームローンといった別のローンを用いて工事するかたちがいいでしょう。

オプション工事を安く済ませたい!値引きしても大丈夫?
家を買うときは物件価格に家具購入代金、引っ越し代金など様々な費用がかかってきます。
「少しでもオプション工事を安くしたい。」
「できることなら価格交渉をしたいけど、交渉していいのかしら。」
このようになんとか費用を安く抑えたいと思う方も多いですよね。
オプション工事の費用は値引き交渉については以下のとおりです。
- 値引き交渉はしても大丈夫
- ただしあまりにも大きな値引きや、強い態度での交渉はNG
特にオプションをたくさんつける場合等は、値引き交渉に応じてくれるケースも多いです。
半額とまではいきませんが、1割から2割近く安くなる場合もあります。
しかし値引き交渉の際にあまりにも大幅な交渉はしないようにしましょう。
相手との関係が悪くなり、工事がちゃんとされない場合なんかもあります。
せっかくの新しい住まい、施工業者とも良好な関係を保ちつつ、気持ちよく住めるようにしましょう。
建売住宅の費用内訳
住宅購入にかかる費用は大きくわけて3つあります。
- 本体価格
- オプション工事費用
- 諸費用
建売住宅には本体価格とオプション費用以外にも諸費用がかかります。
この諸費用も含めたトータルで資金計画をたてておかないと、資金不足や必要工事ができないなんてことにもなりかねません。
諸費用の内訳は大きく分けて以下のようになります。
- 登記関係費用
- 住宅ローンに関する費用
- 保険や税金に関する費用
- 不動産売買契約に関する費用
- 引っ越し代金や家具などの入居後にかかる費用
購入時に必要な諸費用には登記移転費用や住宅ローンの際に支払う保証料といった様々な費用が含まれています。
また、忘れてはいけないのが入居後にかかる費用です。
引っ越し費用や新しい家具や家電の購入費用、引っ越し時の挨拶用に買う品物などの費用も忘れずに考えておかないといけません。
それでは諸費用も含めて全体でどのくらいの費用を用意しておけばいいのでしょうか。
物件価格が3,000万円の場合はこうなります。
- 物件費用 3,000万円
- オプション費用 50万円~200万円
- 諸費用 150万円~250万円
一般的に諸費用は物件価格の5%~8%を用意しておいたほうがいいといわれています。
つまり3,000万円の物件の場合、オプション費用も含めてトータルで3,200万円~3,500万円程の用意が必要な計算となります。
建売住宅のオプション工事で本当に必要なオプションサービスは?
建売住宅のオプション工事、すべてを設置していたら莫大な費用がかかってしまいますね。
「あれもこれも付けたいけど、どれを選べばいいかわからない。」
「本当に必要なものだけ選びたい。」
オプション工事はたくさんの選択肢がありますが、大きく3つにわけることができます。
- 絶対に外せないオプション
- あったら便利なオプション
- 余裕があるなら選びたいオプション
それぞれ説明していきましょう。
これだけは外せない!おすすめの5つのオプション設備
建売を購入する上で、外せないオプションは下記の5つ。
- カーテンレール
- テレビアンテナ
- 物干し
- エアコン
- 網戸
カーテンレールはほとんどの住宅でついていない状態です。
相場としては5万円~10万円となっています。
自分で設置する場合は一箇所あたり1,000円程でできますが、壁に穴をあけたりする必要があります。
新築時に設置してもらったほうが無難でしょう。
テレビアンテナが設置されていないとテレビを見ることができません。
設置費用は5万円~10万円です。
引っ越し後に自分で業者を見つけてもいいのですが、入居後の忙しい時期に工事を頼むのも大変なので最初に取り付けたほうがいいでしょう。
バルコニーに物干しがない場合、洗濯物が干せませんよね。
相場は2万円~5万円程です。
壁に設置するアーム型のものが便利です。
エアコンの工事には壁に穴をあける工事が必要となります。
部屋にものを入れてからの工事だと大変なので、あらかじめ設置しておくほうがいいでしょう。
相場としては1台2万円~3万円が目安です。
見落としがちなのが網戸の設置です。
夏に窓を開ける際に小さい虫が入ってこないよう、日本の夏には必須の設備ですね。
一枚あたり5,000円~10,000円が相場となっていますので、10枚設置する場合は5万円~10万円程かかります。
照明やカーテンも標準設備としてはついていません。
しかし取り付け自体は難しくないので家電量販店やホームセンターで購入しても十分に取り付けられます。
オプション工事で頼む場合は照明が1点あたり5,000円~15,000円程、カーテンも一箇所あたり5,000円~10,000円程です。
あれば快適!できれば設置したいオプション設備
- カップボード
- 食洗器
- フロアコーティング
- 窓のシャッター
- IHクッキングヒーター
- ガラストップコンロ
- 防水パン
- 表札
- 吊戸棚
- ハンガーパイプ
カップボードはキッチンの食器や家電を置く際に重宝します。
もちろん後付けで食器棚等を用意してもいいのですが、あらかじめサイズを合わせて設置しておくほうが後々楽です。
また、同じ素材や色で仕上げられるのでキッチンのデザインに一体感がでます。
性能により価格に幅が出ますが15万円~30万円程で設置ができます。
食洗器は忙しい時にあると非常に便利です。
特に共働きの家庭ではとても重宝されています。
風邪や体調の悪い時にもとても役立ちますね。
設置には10万円~20万円かかりますが、ビルトイン型は新築時しかつけられませんのでできれば設置したいオプションです。
フロアを傷や汚れから守ってくれ、高級感を保つことができます。
小さいお子さんがいる場合はリビング周りの傷や汚れが多く発生しますね。
家まるごとだと40万円~50万円程かかりますが、1階部分のみでしたら15万円~20万円程でできます。
フロアのきれいさは将来的な資産価値にも影響しますので、できれば行っておきたいところです。
窓のシャッターは防犯用としても役立ちますし、窓の汚れや傷から守る役目もあります。
もちろんシャッターだけで防犯ができるわけではないので、心配な方は一階に面格子(1か所2万円~3万円)を設置することをおすすめします。
シャッターは一箇所あたり5万円~10万円程です。
IHクッキングヒーターは火を使わないためお子さんや高齢者がいても安全に料理ができます。
最近ではつけっぱなしにしていると自動的に消えるものもあり、安全面で重宝します。
相場としては10万円~15万円程です。
ガラストップコンロは表面の凸凹がほとんどなく、見た目もきれいですし何より掃除がしやすいのがメリットです。
長く住むうえでキッチンをきれいに保つためには必要な設備ですね。
相場は10万円~15万円程です。
また、洗濯機の下におく防水パンや表札なども余裕があれば初めからオプション工事で取り入れておくと便利です。
どちらも2万円~3万円程で工事できます。
吊戸棚はキッチンやトイレの空いたスペースに収納するため、空間を有効活用できます。
生活するうえで収納を考えておくことは、家をきれいに保つために必要なのでおすすめです。
一箇所あたり2万円~3万円程です。
収納の中にハンガーをかけるハンガーパイプもほとんどの建売でオプションとなっています。
あとから設置するのも大変なので、できれば入居までに設置しておくと後々楽になります。
相場は一箇所あたり5,000円~2万円程です。
こんなオプションは付けるべき?他にも色々あるオプション
- ウッドデッキ
- カーポート
- バルコニーの屋根
- 芝生はり
- フェンス
見た目もきれいで、開放感がでるウッドデッキは小さなお子さんがいる家庭やアウトドア好きな家庭に好まれています。
大きな布団をウッドデッキで干したり、友人を呼んでバーベキューをしたりと様々な用途で使えるのでとても便利です。
一方で天然の木材を使用したものだと腐敗や劣化が早いものも多いので、最近では人工材を用いたものも人気となっています。
相場としては30万円~50万円程が一般的です。
バルコニーに屋根なんて必要ないと思う方もいるでしょう。
しかし急な雨により洗濯物が濡れてしまうことは、人生で1度や2度ではないです。
また、鳥のフンや汚れからバルコニーを守ってくれるのであると非常に便利です。
相場は5万円~10万円なので、余裕があれば設置するといいでしょう。
芝生は見た目も高級感がありますし、何よりお子さんがお庭で気兼ねなく遊べます。
ほとんどの建売がオプションとなっていますので素敵なお庭を持ちたい方にはおすすめです。
1平米あたり5,000円が相場です。
フェンスがあると周りの目を気にせずに生活することができ、プライバシーを守ることができます。
住み始めるとどうしてもご近所の目が気になってしまいます。
また、防犯対策にもなりますので、余裕があればおすすめです。
相場は1平米あたり1万円程です。
どのオプション工事をするべきか迷ったときの判断ポイント2つ
「あれもこれも付けたいけど、どれを選べばいいかわからない。」
「総額で予算をオーバーしてしまうけど、どれを削ればいいんだろう。」
このようにどのオプションを選べばいいのかわからなくなってしまい、結果として大幅に予算を超えてしまうこともあります。
ここではオプション工事に迷った時にどうすればいいのか、その「判断ポイント」を2つ説明します。
オプション工事にかける予算を決める
まずはオプション工事の費用を先に決めてしまう方法です。
パンフレットを見て、理想の暮らしが膨らんでいくとついつい色んなオプションに目移りしてしまいます。
結果としてあれもこれもとオプションが増えて、予算を大幅に超えてしまいますね。
こうならないためにもまずはオプション工事の予算を決めてから、オプションを選ぶようにしましょう。
- まずはオプションの予算を決める
- 予算の範囲を意識しながら、オプション工事を選択していく
こうすることで常に費用を意識しながらオプションを選択することができます。
そのオプションは必要不可欠?あったらいいな?オプション設備に優先順位をつける
「カーポートもほしいし、フロアのコーティングもしたい。」
「全部にシャッターをつけたいけど、エアコンも全部屋につけたい。」
たくさんオプションがあることで、理想の生活が膨らむのはいいことです。
しかしそうなるとその中で「本当に必要なオプション」が何かを忘れてしまいがちです。
そうならないためにもオプション設備の中で「優先順位」をつけましょう。
- 住まい選びと同様、生活するうえで何が一番重要考える
- 決めた優先順位に従って、オプションの順位を決めていく
- 予算にあわせて、どこまで実施するかを決める
住まいを選ぶ時と同様に、生活において何を重要視したいのかを考えます。
例えば住まいの安全性を第一にするのであれば窓のシャッターや面格子、その他防犯設備に重点をおきましょう。
家事の効率性や便利さを重要視するのであれば食洗器や物干しといったオプションを優先しましょう。
あくまで予算は限られているので、すべてを叶えることは難しいということを念頭に優先順位を決めることが大事です。
オプション工事はいつ行われる?タイミングは?
「オプション工事って入居後に行うの?」
「オプション工事をすると入居するタイミングが遅くなるの?」
家の内覧をして、契約して、オプション工事を決めてと段取りを進めていく中で、オプション工事はいつ行うのでしょうか。
オプション工事は引渡し後に工事が開始する
オプション工事は基本的に引き渡し後の工事となります。
なぜなら契約はその物件の状態(オプション未工事)で行っているため、あくまでもオプションは本体に追加で工事するものだからです。
通常引き渡し後すぐに工事に取り掛かれば、1週間~2週間以内には完成し入居できるようになります。
すぐに入居したい場合はあらかじめ工事完了期間を確認しておいたほうがいいでしょう。
建売住宅のオプション工事を行う業者はどこに頼む?自分で探すべき?
「オプション工事は売主業者に頼めばいいの?」
「売主業者とそれ以外の業者だと、どっちがお得なのかな。」
オプション工事をどの業者で行えばいいのか、迷いますよね。
こちらではオプション工事をどこに頼めばいいか、解説していきます。
建売物件の施工業者だと割高になる可能性も
建売業者にオプション工事を頼む場合、割高になる可能性があります。
- 売主業者にオプション工事を頼むと中間マージンが発生する
- 他の施工会社のように価格や品質で競争している会社ではない
施工業者に頼む場合、中間マージンが発生する場合が多いです。
そうなると通常の値段にいくらか上乗せされた価格で頼むことになってしまいます。
また、施工業者の子会社などが行う場合が多くなります。
他の工務店やリフォーム業者に比べて自社で仕事をとっている会社ではないため、クオリティや価格の面がどうしても弱くなるのが一般的です。
オプション工事は複数社を比較検討
- オプション工事は必ず複数社で見積もりを
- 価格や営業マンの態度を比較検討
施工業者によって工事金額はバラバラです。
必ず複数社で見積もりをとって比較検討しましょう。
その際に価格はもちろん、営業マンの態度や姿勢も検討しましょう。
細かい質問にきちんと答えてくれない業者や、期間や価格があいまいな業者もいます。
信頼でき、なんでも答えてくれる営業マンがいる会社のほうが安心できます。
建売住宅の売主業者以外にオプション工事を頼むときの注意点
- 建物の内容を売主業者ほど理解していない
- 細かい条件や、今までの経緯などを把握していない
もちろんどの施工業者も建物のプロではありますが、一番理解しているのは売主業者です。
価格の安さにつられていい加減な業者に頼んでしまうと、建物の構造上あけてはいけないところに穴をあけられてしまったというケースもあります。
また、売主業者とは契約時なども話をしていますのでいつまでに入居したいという話や、家族の状況や好みなど色々と把握しています。
しかし他の施工業者は全く把握していません。
説明しておかないと、希望の入居日までに工事が終わらないこともありますので注意しましょう。
建売住宅にオプション工事をする際に注意すべき3つのポイント
- 何がオプションで何が標準仕様なのかをよく確認
- 予算を決めて、あくまで予算内で選ぶ
- オプションの優先順位を決めてから選ぶ
オプションとなっているものを確認しておかないと、後からオプションで付けることになってしまいます。
そうすると想定していた予算を超えてしまったり、必要な設備を付けることができない場合もあります。
また、予算と優先順位を決めておかないと必要以上のオプション工事をしてしまい、手元資金を大きく減らしてしまうことにもなりかねません。
お子さんの教育費用や万が一の時のためになるべく資金は残しておきたいですよね。
住まい選びと同様に何を重視するかよく考えてからオプションを選ぶようにしましょう。
まとめ
オプション工事で一番大事なのはオプション工事も含めた資金計画をたてておくことです。
建売住宅を買う際には必ずオプション工事がかかります。
そのためあらかじめオプション工事にどの程度かかるか、もしくはどの金額までであれば資金的にも問題ないのかを把握しておくことが大切です。
オプション工事によって住まいをより便利で快適なものにするためにも、オプション工事も含めた資金計画、物件選びをしていきましょう。

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