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「車いすの家族が暮らしやすい家を作りたい」
「バリアフリー住宅はどのくらいの費用がかかるのだろう?」
「バリアフリー住宅は補助金の対象になるの?」
など、お悩みを抱えていませんか。
車いすの人が暮らしやすい住まいを実現するためには、間取り設計が重要です。1度建てたマイホームの変更は手間も費用もかかるため、じっくりと考える必要があります。
とはいえ、どのような間取りにすれば良いのか分かりませんよね。
そこでこの記事では、車いす対応のバリアフリー住宅を建てようと考えている方に向けて、参考にしたい間取り例を6つ紹介します。最後まで読むことで、設計する際の注意ポイントが明確になり、家族全員が安心・安全に過ごせるマイホームを作れるでしょう。
バリアフリー住宅の建築にかかる費用や、適用される補助金・優遇措置などについても解説するので、ぜひご一読ください。
また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。
それは、1番最初にマイホーム建設予定に対応している住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。
これから30年、40年と生活をするマイホーム。絶対に失敗するわけにはいきません。
家を建てようとする人がよくやってしまう大きな失敗が、情報集めよりも先に住宅展示場やイベントに足を運んでしまうこと。
「とりあえず行ってみよう!」と気軽に参加した住宅展示場で、自分の理想に近い(と思い込んでしまった)家を見つけ、営業マンの勢いに流され契約まで進んでしまう人がかなり多いのです。
はっきり言って、こうなってしまうと高確率で理想の家は建てられません。
もっと安くてもっと条件にあった住宅メーカーがあったかもしれないのに、モデルハウスを見ただけで気持ちが高まり契約すると、何百万円、場合によっては1,000万円以上の大きな損をしてしまうことになるのです。
マイホームは人生の中でもっとも高い買い物。 一生の付き合いになるわけですから、しっかりと情報収集せずに住宅メーカーを決めるのは絶対にやめて下さい。
「情報収集しすぎ」と家族や友人に言われるくらいで丁度良いのです。
とはいえ、自力で0から住宅メーカーの情報や資料を集めるのは面倒ですし、そもそもどうやって情報収集すればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのがリクルートが運営する、「SUUMOの無料カタログ一括取り寄せ」(工務店中心) そしてNTTデータグループが運営している、「家づくりのとびら」(ハウスメーカー中心)
家を建てる予定のエリアや希望条件を入力するだけで、条件にあったハウスメーカーや工務店がピックアップされ、まとめて簡単に無料でカタログを取り寄せられます。
SUUMOはポータルサイトのネットワークを活かし、全国の工務店をカバー。 NTTデータグループは、老舗大手の信用を活かし、ハウスメーカー中心。
メーカーごとの強みや特徴が分かりますし、複数社で価格を競わせることで全く同じ品質の家でも400万.500万円と違いが出ることさえあります。 また、どちらの会社も共に日本を代表するプライム上場企業グループが厳しい審査をしているのも大きなメリット。
厳しい審査に通った優良住宅メーカーのみ掲載が許されているので、悪質な会社に騙されたりしつこい悪質営業をされることもありません。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、家を建てるときには面倒くさがらず1社でも多くのカタログを取り寄せてしまうことをおすすめします。
それでは、本文の解説をしていきます。
もくじ
車椅子で暮らせる家を建てる!バリアフリー住宅のつくり方
バリアフリー住宅とは、小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代が安心・安全に使える住宅です。例えば、段差をなくしたり、廊下に手すりを付けたりするなどの設計の工夫があげられます。
バリアフリー住宅と聞くと、お年寄りや障害者に配慮した住宅だと感じるかもしれません。しかし、妊婦や小さな子どもなど、幅広い人が安心・安全に使えることが重要です。
車いすに対応した住まいも、バリアフリー住宅といえます。車いすで移動しやすいように、廊下の幅を広くしたり玄関の段差をなくしたりなどの工夫が挙げられます。
【平屋】車いすで暮らせるバリアフリー住宅3つの間取り実例
車いすに対応したバリアフリー住宅を建てるなら、平屋がおすすめです。ワンフロアで生活が完結するため、車いすの方でも生活しやすくなります。
こちらでは、車いすに対応した平屋の間取り図例を3つ紹介します。
- 2LDK
- 3LDK
- 4LDK
設計のポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.2LDK|解放的なリビング
出典:【平屋/1000万円台/長期優良住宅】料理、家呑み、くつろぎの時間…。暮らしを満喫する大空間の平屋|SUUMO
2LDKは2人暮らしにぴったりの間取りです。「定年後に夫婦2人で老後を送る」といった使い方が向いています。
ポイントは、リビングを広めに取ること。どの部屋からでもリビングに行けるため、効率のよい生活導線が作れます。
車いすの方1人でも移動しやすく、生活しやすい住まいを送れるでしょう。
2.3LDK|駐車場からフルフラット設計
出典:【平屋/間取り有/3LDK】車椅子生活に対応。ワンフロア&駐車場からフルフラットの設計で安心の住まい|SUUMO
家族3~4人で暮らすなら、3LDKの平屋がおすすめです。
駐車場から段差をなくしている、フルフラット設計を採用しています。車いすから車の乗り降りがスムーズにおこなえるのがメリットです。
さらに、屋内では通路の幅を広めに設計しています。車いすの方でも、家のどこでもストレスなく行きやすくなります。
3.4LDK|玄関を広めに確保
出典:【平屋×和モダン】木の風合い豊か。中庭や珪藻土塗り壁など、自然素材の心地よさに包まれるコの字型の平屋|SUUMO
少し珍しい、コの字型の間取りです。中庭を設けることで、自然を感じられる住まいを実現しています。
車いすの方が暮らしやすい住宅にするには、玄関に工夫を施すことが大切です。こちらの間取りでは玄関を広めに確保し、スムーズに行き来できるようにしています。
玄関から外に出る際にストレスなく通れるよう、スロープを設けていることもポイントです。
【2階建て】車いすで暮らせるバリアフリー住宅3つの間取り実例
車いすの方が暮らしやすい住まいを考えるなら、ワンフロアで生活できる平屋がベターです。しかし、確保できる敷地によっては、2階建ての住宅を検討している方もいるのではないでしょうか。
2階建ての家でも、工夫次第では車いすに対応したバリアフリー住宅を作ることは可能です。こちらでは、設計する際に参考にしたい3つの間取り図例を紹介します。
- 2LDK
- 3LDK
- 4LDK
順番にみていきましょう。2階建て住宅の建築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.2LDK|ホームエレベーター付きで上下移動も安心
出典:【37坪/夫婦/間取り図あり】海を望むリゾート地で心豊かに暮らすご夫婦の家 写真10点掲載|SUUMO
2階建て住宅は、ホームエレベーターを採用することで、車いすの方でもフロアの移動がしやすくなります。エレベーターを設ける際には、ボタンを低めの位置に設定したり、車いすでも通りやすいよう大きめの空間を確保したりしましょう。
こちらの間取りでは、トイレや洗面台が寝室スペースと引き戸でつながっています。夜間は、車いすの方は1人でもお手洗いに行けるのがメリットです。
2.3LDK|2階部分は収納スペースとして活用
出典:【52坪/間取り図あり】住み継がれる平屋のバリアフリー住宅 写真10点掲載|SUUMO
車いすに対応した2階建て住宅を建てるなら、生活フロアを1階にし、2階部分は収納スペースとして活用するのもおすすめです。居住スペースを広くとれるため、車いすの方でも暮らしやすい間取りを実現できます。
トイレを2個採用しているのもポイントです。1つはスペースを広めにとったり、出入り口を2つ設けたりすることで、車いすでも出入りがしやすくなっています。
3.4LDK|二世帯以上でも快適に暮らせる
出典:【50坪台|間取り|三世帯住宅】三世帯それぞれが快適に暮らす、家事ラク+回遊動線に配慮した洋風の住まい
4LDKの2階建て住宅は、二世帯以上でも快適に暮らせる間取りです。1階と2階で世帯ごとの居住スペースを分けるのも、車いすに対応した住まいのアイデアでしょう。
なお、リビングからキッチン、洗面室からホールへと回遊できるようになっています。そのため、来客があった際にでも裏で家事を進めることが可能です。
新築で車いす対応のバリアフリー住宅を建てた際の費用
新築で車いすに対応したバリアフリー住宅を建てる際には、1,000~3,500万円の費用がかかります。なお、土地や設備、ハウスメーカーによっても費用は異なるので、あくまでも目安程度に考えておきましょう。
平屋は2階部がないため、坪単価が高額になる傾向があります。また、バリアフリー住宅にする場合、通路などを広めにとるため、部屋数が少なる可能性があることにも注意が必要です。
マイホームを建てる際には、予算と優先すべきポイントのバランスをとることが大切です。「吹き抜けを作りたい」「エレベーターを作りたい」など、要望ばかりを詰め込んでしまうと、簡単に予算オーバーしてしまいます。
バリアフリー住宅を建てる場合は、1,000~3,500万円の費用がかかることを頭にいれつつ、マイホーム作りを進めていきましょう。
車いす対応のバリアフリー住宅に適用される補助金・優遇措置5選
車いすに対応した住宅には、補助金や優遇措置が使える可能性があります。リフォームや建築費用を抑えられるので、どのような種類があるのかを知っておきましょう。
車いす対応のバリアフリー住宅に適用される補助金・優遇措置は、主に以下の5つです。
- 高齢者住宅改修費用助成制度
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 固定資産税の軽減措置
- 所得税の特別控除
- 自治体独自の補助金・助成金
適用条件についても解説するので、ぜひチェックしてみてください。
1.高齢者住宅改修費用助成制度
「高齢者住宅改修費用助成制度」は、介護保険による補助金の制度です。「バリアフリーリフォーム補助金」と呼ばれることもあります。
リフォームにかかる費用の限度を20万円とし、その9割が介護保険から支給されます。つまり、最大18万円が支給されるということです。
適用条件は「要支援」「要介護1~5」と認定された本人が住んでいる住宅をリフォームする場合です。新築住宅には適用されないので注意しましょう。
加えて、工事の内容にも細かい規定があります。適用されるには、床の段差をなくしたり、手すりを設計したりなどの条件があるため、リフォームする前には、各自治体に問い合わせることをおすすめします。
2.長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、工事費用の3分の1を補助してもらえる国土交通省の制度です。三世代が同居している住宅なら最大150万円、その他住宅は最大100万円の補助金を受け取れます。
元々は、住みやすく高品質な住宅環境を実現することを目的とした制度なので、耐震性の強化や省エネ化などのリフォームが適用されます。しかし、バリアフリー化も同時におこなうことで、補助を受けられるのです。
3.固定資産税の軽減措置
バリアフリー住宅には、固定資産税の軽減措置が適用されます。建物にかかる固定資産税の3分の1の金額が軽減されます。
適用条件は、以下の通りです。
- 65歳以上
- 介護保険の要介護・要支援の認定を受けている
- 本人が住んでいる自宅のバリアフリー化をおこなう(リフォームのみ)
- 築10年以上の住宅をリフォームする
なお、固定資産税の軽減措置を受けるには、リフォームが完了してから3ヶ月以内に税務署に申告する必要があります。リフォームしたことを証明できるよう、領収書や写真の提出が求められます。
4.所得税の特別控除
車いすに対応できるよう住宅をバリアフリーしたら、所得税の特別控除を受けられます。自分名義であれば、自分が住んでいない家をリフォームした場合でも適用されるのがポイントです。
バリアフリー化にかかった費用の10%が所得税から控除されます。ただし、適用費用は最大200万円です。
所得税の特別控除が適用される条件は、以下の通りです。
- 自宅の名義人が50歳以上
- 介護保険の要介護・要支援の認定を受けている
- 65歳以上の高齢者と同居している
なお、控除を受ける際には、住宅特定改修特別税額控除額の計算明細書や増改築等工事証明書などの必要書類を用意し、確定申告をおこなう必要があります。
5.自治体独自の補助金・助成金
自治体によっては、車いすに対応したバリアフリー住宅を建てることで、補助金や助成金を受けられます。
例えば、東京都では「高齢社会対策区市町村包括補助事業」という制度があります。介護保険の対象に入らなかった方でも、20万円の補助金を受け取れるのです。
このように自治体独自で設けている補助金・助成金を受け取れる可能性があります。車いすに対応したバリアフリー住宅の建築・リフォームを考えている方は、ぜひ住んでいる自治体に確認してみましょう。
【間取り別】車いす対応のバリアフリー住宅のポイント
車いす対応のバリアフリー住宅を建築・リフォームする際には、間取りごとに注意したいポイントがあります。特に気を付けたいのは、以下の間取りです。
- 玄関
- 風呂
- トイレ
- 廊下
- 階段
- キッチン
- リビング
注意ポイントを把握することで、車いすの方が暮らしやすい住まいを作れるでしょう。
1.玄関
玄関周りは、出入りしやすいように工夫することが大切です。
具体的には、スロープを設けるなどして段差をなくしましょう。車いすでも上りやすいよう、スロープのこう配は12分の1以下がおすすめです。
さらに、玄関のドアは引き戸を採用することがポイント。一般的には開きドアが使用されますが、外側から開けるさいにドアが自分にあたって開閉の邪魔になります。
玄関の設計に工夫を施し、車いすの人が外出しやすいように配慮しましょう。
2.風呂
転倒事故が発生しないよう、お風呂の出入り口は段差をなくしましょう。加えて、出入り口付近に手すりがあると、より安心できます。
お風呂の床材は、すべりにくいものを選ぶことが大切です。水はけがよかったり、表面に若干の凹凸があったりするものだと、濡れていても足をすべらせにくくなります。
浴室の深さは、50cm前後と浅めに設計しましょう。段差を付け、腰の位置で入浴しやすくするのもおすすめです。
3.トイレ
トイレは、便座に立ったり座ったりする作業が必要です。車いすから移動することも考え、室内を広めにとりましょう。介助者が付き添うことも想定し、1.8m×1.8mの広さがあると安心です。
加えて、ドアの出入り口は、引き戸や折戸を採用するのがおすすめです。車いすのままでも開閉しやすく、ストレスなくトイレに行けます。
夜間にトイレに行くことも考え、寝室との距離を近くにすることも大切です。寝室とドア1枚で移動できると、車いすの人がわずらわしさを感じないでしょう。
4.廊下
廊下は、車いすが通れるように幅を広めに確保することがポイントです。78~90cmの幅を取ると、曲がり角でもスムーズに通れます。
夜間に移動することも考え、足元に自動で光るライトを設置するのもおすすめです。夜中トイレに行くときでも、転倒やものにぶつかるリスクが低くなります。人感センサーを搭載したライトであれば、消し忘れる心配がありません。
5.階段
2階建て住宅などで、どうしても階段を設置しなければならないなら、階段にも工夫を施しましょう。
車いすの人が使うときのことも考え、段差をできるだけ低めに設計します。
さらに、手すりを付けることも大切です。体をしっかり支えられるよう、階段の両側に設置すると良いでしょう。車いすを使う本人の体格にもよりますが、床から75cm程度の高さが使いやすいとされています。
6.キッチン
キッチンは、車いすの人でも座ったまま調理しやすいよう設計することが大切です。
シンクやコンロ、収納スペースは低めに設計しましょう。費用はかかりますが、高さを変えられるキッチンを導入するのも1つの方法です。
加えて、車いすで利用しやすいよう、作業テーブルの下の空間が空いた作りに設計するのもおすすめです。
7.リビング
リビングは、家族全員が多くの時間を過ごす場所です。そのため、車いすの方でも快適に生活ができるよう工夫する必要があります。
例えば、できるだけ段差をなくすように心がけましょう。小さな段差があると、車いすがひっかかり転倒の恐れがあるためです。
間取りとは関係ありませんが、テーブルの高さにも注意が必要です。車いすに座ったままテーブルを使えるよう、ローテーブルでなく70cm程度の高さのものがおすすめです。
車いす対応のバリアフリー住宅を建てる際の7つの注意点
バリアフリー住宅を建てる際には、車いすの方が暮らしやすいように設計することが大切です。とはいえ、何に注意するのか分からない方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、バリアフリー住宅の建築で気を付けたい7つのポイントを解説します。
- 車いすを使う人の要望を聞く
- 部屋ごとの温度差をなくす
- できるだけ段差をなくす
- ワンフロアで生活を完結させる
- 火災のリスクを低くする
- LDKを中心とした間取りを意識する
- 引き戸を採用する
マイホームは一度建てると、何十年も住むことになります。後悔のない住まい作りを進めるため、ぜひチェックしておきましょう。
1.車いすを使う人の要望を聞く
バリアフリー住宅を建てるなら、何よりも車いすを使う人の要望を取り入れることが大切です。良かれと思って設置した設備が無駄になってしまう恐れがあります。
例えば、左半身が動かしにくいのに、左側に手すりを付けるのは意味がありません。一度設計したものを直すのは、費用もお金もかかってしまいます。
住宅の打ち合わせをする際には、車いすの方も同席するのが好ましいです。利用者のことを考え、本当に必要な設備を取り入れましょう。
2.部屋ごとの温度差をなくす
部屋ごとの温度差が高いと、体に負担がかかってしまいます。特に高齢者は、ヒートショックという血圧の乱高下によって、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
車いすの移動を考えると、部屋ごとのドアを開けたままにすることが多いです。そのため、温かい空気が冷たい部屋に逃げてしまうケースがあります。
部屋ごとの温度差をなくすためには、家の断熱性や気密性をあげるようにしましょう。ヒートショックはお風呂上がりに起こることが多いため、浴室に暖房器具を設置するのもおすすめです。
3.できるだけ段差をなくす
車いすでも移動がしやすいよう、家のなかの段差はできるだけなくすことが大切です。
段差があった場合、車いすが引っかかる恐れがあります。最悪の場合、車いすから転倒してしまい、ケガにつながることも考えられます。
家の中で車いすを使うなら、動きやすさを重視することが重要です。そのため、できるだけ段差をなくすように設計しましょう。
4.ワンフロアで生活を完結させる
バリアフリー住宅を建てる際は、ワンフロアで生活が完結するようにしましょう。車いすの人は、上下の移動がしにくいためです。
例えば、平屋なら階段を設置する必要がなく、車いすでも生活しやすくなります。
2階建て住宅なら、2階部分に部屋を作らずに収納スペースにするのも方法の1つです。敷地の関係で2階部分に部屋を設ける必要がある場合は、エレベーターを設置したり、上り下りがしやすい階段を作ったりなどの工夫をしましょう。
5.火災のリスクを低くする
車いすの人は、火災があった際に避難が困難となる恐れがあります。そのため、火事が起こる可能性をできるだけ低くすることが大切です。
例えば、ガスコンロは消し忘れに注意しましょう。安全装置が搭載されたガスコンロを採用するのもおすすめです。
また、火の不始末を避けるには、オール電化住宅にするという選択もあります。電気の力で調理や空調などを行えるため、火災の原因となる火を使う必要がありません。
6.LDKを中心とした間取りを意識する
LDKを中心とした間取りにすることで、寝室や洗面台など各部屋に行きやすくなります。部屋同士の移動が短いため、車いすの人がストレスやわずらわしさを感じにくくなるでしょう。
また、リビングからそれぞれの部屋の様子が確認できるのもメリットです。万が一車いすから転倒した際にでも、すぐに気が付けます。
LDKを中心に間取りを設計するなら、あえて廊下を作らないという選択も可能です。廊下分のスペースが必要ないため、各部屋の広さを確保できます。
7.引き戸を採用する
引き戸は、車いすの人でも開閉しやすい設計です。開閉のためのスペースを必要としないため、ドアが自分にあたり足をケガする心配がありません。
さらに、引き戸は開けたままにすることで、車いすでの移動がスムーズになります。空間を広く感じられるという効果もあります。
なお、引き戸を採用する際には、ゆっくり閉まる機能が付いたものが好ましいです。万が一勢いよくしめたとしてもケガをする可能性が低いでしょう。
車いす対応のバリアフリー住宅3つのハウスメーカーの選び方
バリアフリー住宅の建築を得意としているハウスメーカーは多いです。そのため、どの業者に依頼するか悩んでしまう人も少なくありません。
こちらでは、バリアフリー住宅の建築をハウスメーカーに依頼する際に、着目したいポイントを紹介します。主に、以下の3点です。
- 標準仕様の範囲
- コミュニケーションの取りやすさ
- アフターフォローの充実度
これらのポイントを押さえておくと、ハウスメーカー選びで失敗しにくくなります。
1.標準仕様の範囲
ハウスメーカーによって、バリアフリー設備の標準範囲が異なります。オプション費用が発生するケースもあるので、メーカーを比較する際に頭に入れておきましょう。
バリアフリーが標準仕様に含まれているハウスメーカーであれば、マイホーム建築の費用を計算しやすいです。加えて、バリアフリー住宅を得意としている可能性が高いため、安心して施工を依頼できるでしょう。
2.コミュニケーションの取りやすさ
バリアフリー住宅は、一般的な住宅と比較すると、取り入れたい設備や設計が多いです。ハウスメーカーとの打ち合わせの機会が増える傾向にあるため、営業担当とのコミュニケーションの取りやすさを確認しましょう。
契約する前に、疑問点や迷っているポイントがあれば、隠さずに相談してみましょう。共通の質問事項を決めておくと、ハウスメーカーごとに比べやすくなります。
マイホーム作りにおいて、営業担当とは長い付き合いになります。そのため、信頼でき、コミュニケーションが取りやすいハウスメーカーを選ぶことが重要です。
3.アフターフォローの充実度
何十年と住むことになるマイホームは、アフターフォローにも目を光らせたいポイントです。どんなに丈夫な家でも、長い間住んでいるとメンテナンスや修繕が必要になります。
アフターフォローの内容は、ハウスメーカーによって異なります。定期メンテナンスを例にとっても、有償・無償、頻度などさまざまです。
特に、マイホームをバリアフリーにするなら、将来のリフォームにも対応の有無にも着目したいところです。家族構成やライフスタイルの変化などで、設置したバリアフリー設備が不要になるケースがあるためです。
マイホームの建築を依頼する前に、アフターフォローの内容をメーカーごとに比較することをおすすめします。
車いす対応のバリアフリー住宅が得意なハウスメーカー5選
マイホームを建てる際、どのハウスメーカーに依頼しようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。会社ごとに特徴や強みが異なるため、慎重に選びたいところですよね。
こちらでは、バリアフリー住宅の建築を得意としている5社を紹介します。
- ダイワハウス
- セキスイハイム
- 積水ハウス
- ミサワホーム
- 住友林業
ハウスメーカー選びの参考にしてみてください。
1.ダイワハウス
ダイワハウスは、シンプルで移動しやすい動線を得意としているハウスメーカーです。
LDKが中心の間取りとなっており、各部屋への移動をスムーズにおこなえます。さらに、それぞれの部屋から車いすの人の様子を確認しやすくなっているのも安心できる点です。
トイレは、車いすのまま入れるよう、十分なスペースを確保しています。手すりは便器の両サイドに設置してあり、座ったり立ったりしやすいです。
2.セキスイハイム
セキスイハイムのバリアフリー住宅は、以下5つの「差」をなくすように工夫を施しています。
- 上下差:階段に手すりを設置・エレベーターを設ける
- 床段差:段差をなくす
- 体力差:足腰が弱い人でもトイレに行きやすくするなど
- 年齢差:浴槽に腰をかけて入浴できるなど
- 温度差:家の中の温度差を一定に保つ
さまざまな差を埋めることで、車いすの人だけでなく家族全員が快適に生活を送れます。
また、木造住宅に比べ壁や梁が少ない「ボックスラーメン構造」を採用しており、将来のリフォームがしやすいです。暮らしにあわせて、柔軟に空間を変えられるのはセキスイハイムの強みといえるでしょう。
3.積水ハウス
積水ハウスは、1970年代からバリアフリー住宅に取り組んできたハウスメーカーです。
屋内はフルフラットな設計を採用し、車いすが転倒するリスクを低減します。さらに、サッシもフラット設計なので、ベランダに出やすくなっているのもポイントです。
お風呂は、またぎやすい高さの浴槽を採用しています。さらに床はすべりにくい材質であるため、毎日の入浴も安全におこなえます。
4.ミサワホーム
ミサワホームでは、2段階配慮のバリアフリー設計を実現しています。
第1段階は、基本設計のバリアフリーとして、新築時に対応してくれます。電気式の床暖房や指のケガを防ぐ玄関などを採用し、車いすの人だけでなく家族みんなが安全に過ごせることが魅力です。
第2段階では、高齢者や介護・障害に対応したバリアフリーを実現。便座昇降装置や電動階段昇降機を設置したりして、老後の暮らしも安心できます。
5.住友林業
素材の木を活かすことが得意なのが、住友林業です。原木伐採から製品加工までを一貫しておこなっており、木造住宅に対する強いこだわりが感じられます。
住友林業では、車いすでの移動をスムーズにおこなうため、廊下の幅を広く設計することが可能です。
階段にも配慮しており、上り下りがしやすいよう、ゆるやかなこう配となっています。階段の視認性をあげるため、1段目と廊下の色をあえて変えられるのもポイントです。
まとめ
車いすに対応したバリアフリー住宅を建てる際には、玄関やお風呂など各設備に配慮する必要があります。スロープを設置したり、段差をなくしたりして、暮らしやすい住まいを実現しましょう。
加えて、バリアフリー住宅の建築では、車いすを使う人の要望を聞くことが大切です。意見を取り入れ、本当に必要な設備を取り入れることを意識してみてください。
暮らしやすいバリアフリー住宅を建てたいなら、ハウスメーカー選びも重要なポイント。資料の一括請求なら、標準仕様の範囲やアフターフォローの内容を比べやすいため、自分にあった1社を選べます。
ぜひ利用してみてくださいね。