ZEH住宅とは~メリット・デメリットと補助金や価格について

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<記事の情報は、2023年9月7日時点のものです>

2019年6月、レジ袋を法令で有料義務化する考えを環境省が発表。

危惧していたプラスチックゴミの海洋汚染がついに深刻化してきたのです。

このような環境問題は世界的に大きな問題となっていて、日本でも様々な対策が講じられています。

その対策の1つに「ZEH」があります。

ZEHとは省エネに特化した住宅のことで、普及により地球温暖化の抑制が期待できます。

そのため政府では、

「住宅については、2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」

引用:住宅関連事業(補助金)について – 国土交通省

という目標を掲げています。

これに伴い、ZEH住宅にすると補助金が受けられるなどの支援制度が設けられているのです。

補助金で地球に優しい家を建てられるのであれば是非取り入れたいですよね。

しかし実際のところ、ZEH住宅の概要について知る方は少ないのではないでしょうか?

「ZEH住宅のメリットって何?」

「ZEH住宅ってお金がかかりそう…。」

「そもそもZEH住宅って何?」

などなど。

ZEH住宅について疑問をお持ちの方のために、下記7つのポイントに沿って解説していきます。

  • ZEHとは?
  • ZEH住宅の種類
  • ZEH住宅の補助金について
  • ZEH住宅のメリット・デメリット
  • ZEH住宅の注意点
  • ZEH住宅を利用している人の口コミ・評価
  • ZEH住宅でおすすめのハウスメーカー9選

それではひとつずつ見ていきましょう!

また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。

それは、1番最初にマイホーム建設予定に対応している住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。

これから30年、40年と生活をするマイホーム。絶対に失敗するわけにはいきません。

家を建てようとする人がよくやってしまう大きな失敗が、情報集めよりも先に住宅展示場やイベントに足を運んでしまうこと。

「とりあえず行ってみよう!」と気軽に参加した住宅展示場で、自分の理想に近い(と思い込んでいる)家を見つけ、営業マンの勢いに流され契約まで進んでしまう人がかなり多いのです。

はっきり言って、こうなってしまうと高確率で理想の家は建てられません。

もっと安くてもっと条件にあった住宅メーカーがあったかもしれないのに、モデルハウスを見ただけで気持ちが高まり契約すると、何百万円、場合によっては何千万円という大きな損をしてしまうことになるのです。

マイホームは人生の中でもっとも高い買い物であり、一生の付き合いになるわけですから、しっかりと情報収集せずに住宅メーカーを決めるのは絶対にやめましょう。

とはいえ、自力で0から住宅メーカーの情報や資料を集めるのは面倒ですし、そもそもどうやって情報収集すればいいのか分からない人も多いはず。

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また、上場企業が厳しい審査をしているのも大きなメリットです。

審査に通った優良住宅メーカーのみ掲載が許されているので、悪質な会社に騙されたりしつこい悪質営業をされることもありません。

家を建てる前には1番最初にカタログを取り寄せてしまうことをおすすめします。

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それではここから、詳しく解説をしていきます。

もくじ

ZEHとは?

ZEH(ゼッチ)とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称。

太陽光発電パネルなどの省エネルギー設備を住宅に設置することで、エネルギー消費量をゼロまたはそれ以下を目指す住宅のことを意味します。

エネルギーを全く消費しないのではなく、節約したり、創出することで、上手にエネルギーを活用するのがZEHの仕組みです。

画像引用:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス) | シモムラ・プランニング社

最終的に消費エネルギーを減らすことで、地球に優しく快適な暮らしができるというわけです。

ZEH住宅はいくつかの種類に分けられるのですが、広い意味で「ZEH」と呼ばれています。

では、ZEH住宅の種類とは何でしょうか?

次で詳しく解説していきましょう。

5種のZEH住宅

広義のZEHは太陽光発電などによりエネルギー消費量をゼロまたはそれ以下にすると定義されていますが、住宅の場所や仕様によっては実現できない場合があります。

例えば太陽光パネルを設置しても屋根が小さかったり、日当たりが充分でない場合は100%以上の省エネは難しくなるでしょう。

そこで、基準を少し下げたZEH住宅を「Nearly ZEH」としています。

画像引用:ZEH普及に向けて〜これからの施策展開〜|経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー対策課

このようにZEH住宅には異なった基準を持つ5つの種類があります。

  1. ZEH
  2. ZEH+
  3. Nearly ZEH
  4. Nearly ZEH+
  5. ZEH Oriented

5種の詳しい基準値は以下の通り。

住宅の種類省エネ率外皮基準(UA値)
再エネ除く再エネ含む地域区分
1・2
地域区分
地域区分
4~7
ZEH≧20%≧100%≦0.40≦0.50≦0.60
ZEH+≧25%
Nearly ZEH≧20%≧75%<100%
Nearly ZEH+≧25%
ZEH Oriented≧20%

※地域区分についてはコチラを参考にしてください。(参考:地域区分 – 国土交通省 国土技術政策総合研究所)

北海道や東北地方といった寒くて積雪が多い地域は、日差しを取り込みづらくなるので外皮基準(UA値)が低くても、Nearly ZEH(+)としてZEH住宅を建てることができます。

創出エネルギーが100%でなくても、一般的な住宅と比べて20%以上も省エネ効果があるので、やはりZEHシリーズは環境に良くエコな住宅といえますね。

また冒頭でも触れたように、ZEH住宅は補助金を受けられます。

その際は住宅の種類別ではなく、支援事業別に補助額が変わってくるのです。

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ZEH住宅(2019年)の補助金まとめ

補助金などのZEH推進に向けた取り組みは、以下3省が連携して行っています。

  • 環境省
  • 経済産業省
  • 国土交通省

各省で支援事業の内容や条件は異なるので、補助金の申請をする際は間違えないようにしましょう。

関係省庁補助事業補助額(/戸)対象の住宅
環境省ZEH化等による低炭素化促進事業(ZEH支援事業)70万・ZEH
・Nearly ZEH
・ZEH Oriented
先進的再エネ熱等導入支援事業最大90万・(ZEH支援事業)または(ZEH+実証事業)で交付決定を受けたZEH住宅
経済産業省住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業(ZEH+実証事業)115万・ZEH+
・Nearly ZEH+
NEW
ZEHを活用したレジリエンス強化事業(ZEH+R強化事業)
125万
国土交通省地域型住宅グリーン化事業最大140万・ZEH住宅含む、耐久性・省エネ性に優れた木造住宅

ZEHに関する支援事業は全5つ。(令和元年6月現在)

政府目標の期限である2020年まで残りあと少しということもあり、2019年度から新たに「ZEH+R強化事業」が加えられました。

各事業の補助額や交付条件については以下の通りです。

1.ZEH化等による低炭素化促進事業(ZEH支援事業)

【交付条件】

  1. ZEHの定義を満たしていること
  2. 既定のZEHビルダー・プランナーで依頼すること

【補助額】定額70万/戸
※蓄電システムの設置で2万/kWh加算(上限20万/kWhまたは補助対象経費の1/3)

【公募方法】一般公募

【参考URL】SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|事業トップ(【環境省ZEH】平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化による住宅における低炭素化促進事業)

2.先進的再エネ熱等導入支援事業

【交付条件】

  1. ZEH支援事業またはZEH+実証事業で交付決定を受けたZEH住宅であること
  2. 以下いずれかの設備が備わっていること
     ➀直交集成板(CLT)
     ➁地中熱ヒートポンプシステム
     ➂PVTシステム
     ➃液体集熱式太陽熱利用システム
     ➄蓄電システム

【補助額】
➀90万/戸
➁90万/戸
➂65万/戸or80万/戸(液体式)・90万/戸(空気式)
➃12万/戸or15万/戸
➄2万/kwh(上限20万/kWhまたは補助対象経費の1/3)

【公募方法】先着

【参考URL】SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|事業トップ(【環境省ZEH】平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化による住宅における低炭素化促進事業)

3.住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業(ZEH+実証事業)

【交付条件】

  1. ZEHの定義を満たしていること
  2. 既定のZEHビルダー・プランナーで依頼すること
  3. 以下自家消費拡大措置のうち2つ以上が備わっていること
     ➀UA値が0.30~0.50 以下(※地域区分により異なる)
     ➁HEMSで住宅設備の制御が可能
     ➂電気自動車の充電設備

【補助額】定額115万/戸

【公募方法】事前割当

【参考URL】SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|事業トップ(【経産省ZEH】平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)

4.ZEHを活用したレジリエンス強化事業(ZEH+R強化事業)

【交付条件】

  1. ZEH+の定義を満たしていること
  2. 停電時に主たる居室で電源を確保できること
  3. 以下いずれかまたは両方の設備が備わっていること
     ➀蓄電システム
     ➁太陽熱利用システム

【補助額】定額125万/戸
※➀で2万/kWh加算(上限30万/kWhまたは補助対象経費の1/3)
※➁で17万/戸or80万/戸(液体式)・60万/戸(空気式)加算

【公募方法】一般公募

【参考URL】SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|事業トップ(平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用したレジリエンス強化事業費補助金)

5.地域型住宅グリーン化事業

【交付条件】

  1. ZEHの定義を満たしていること
  2. 中小工務店等による木造住宅であること
  3. 中小工務店等の事業所が応募すること

【補助額】上限140万/戸(施工経験4戸以上は上限125万/戸)
※地域材の活用で20万加算
※三世代同居住宅で30万加算

【公募方法】事前割当

【参考URL】地域型住宅グリーン化事業(評価)

ZEH住宅よりも優れた「LCCM住宅」にも補助金がある

ちなみにLCCM住宅にも補助金制度があります。

LCCM住宅とは、「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス」の略称で、ZEH以上に環境に優しい住宅を意味します。

ZEH住宅のようにエネルギーを創出することはもちろん、LCCM住宅ではさらに…

  • 資材製造時
  • 建設時
  • 運用時
  • 解体・廃棄時

という住宅の建築から解体までのCO2排出量を抑えるメリットがあります。

つまり、ライフサイクルを通じてCO2の収支をマイナスにする住宅なのです。

LCCM住宅にすると、最大125万円/戸の補助金を受け取ることができます。

まだモデル設計段階なので一般化されるのは先になりますが、将来的に環境に優しい家づくりがしたいという方にはピッタリかもしれませんね。

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ZEH住宅を導入するメリット・デメリット

ところでZEH住宅のメリットやデメリットはご存知でしょうか?

いくら補助金があっても、デメリットばかりでは購入し難いですよね。

そこで、ここからはZEH住宅のメリット・デメリットを紹介したいと思います。

まずはメリットから!

メリット1.無理して節約する必要がない

太陽光発電システム等を導入すると光熱費が安く済みます。

しかも普段の生活をするだけで自然と節約ができるので苦労することもありません。

オール電化の場合は特に光熱費がかからないのでかなりの節約になるはずです。

メリット2.高齢者のヒートショック事故を減らす

ZEH住宅は、一般的な住宅(非ZEH住宅)で起こりがちな問題も解決されます。

例えば、高齢者のヒートショック事故を予防することができます。

ヒートショックとは気温の急激な変化で起こる症状で、冷たい脱衣所から急に熱いお風呂に浸かったりすると起こりやすくなります。

この事故は高齢者などに起こりやすく、死亡例も出ているので非常に危険です。

しかしZEH住宅であれば、お風呂場も暖かく温度差が少ないので、ヒートショック事故の心配も不要。

高齢者の方々も安心して暮らすことができるでしょう。

メリット3.災害時もライフラインを確保できる

意外と盲点だったと思えるメリットが、災害時でも電気を利用できるということ。

ZEH住宅は自家発電をしているので、災害で電力が供給されなくなったとしても非常用電源から電気を利用することができます。

また蓄電システムを併用すれば、日差しのない夜間帯も安心ですね。

メリット4.補助金を利用できる

先に紹介したように、ZEH住宅には補助金制度があります。

上手く利用すれば、最大185万円の補助金を受給することも可能ですよ。

補助金も受け取れて光熱費の節約もできるなら「ZEH住宅も良いかも!」と思いますよね。

しかしZEHにはデメリットもあるので注意してください。

そのデメリットとは以下の2つ。

デメリット1.維持費がかかる

補助金や光熱費の削減で大幅にコストを抑えられますが、それでも多少の出費は避けられません。

なぜならZEH住宅は初期費用の他に、ランニングコストやメンテナンス費用がかかるからです。

太陽光発電パネルはずっと使えるわけではなくて、20~30年したら取り替えの必要性があります。

となると再び設置工事費用がかかりますし、新調するパネルの購入代金もかかりますね。

またパネル掃除や点検をお願いするのにも費用がかかるでしょう。

このように維持費がかかるということも忘れてはいけません。

とはいえ、日々の光熱費の削減は大きいです。

光熱費の削減だけで維持費の元を取ることもできるので、長期的に見ればデメリットとは言えないかもしれません。

デメリット2.売電価格が下落している

太陽光発電の売電価格は一定ではありません。

そもそも電気が蓄えられるかどうかは天候に左右されるものなので、いつも同じ量の電気を売れるわけでもありません。

また年々、太陽光発電の買取価格は下落しており、現在では一般的な家庭用電気料金と同額となっています。

出典:再生可能エネルギーの自立に向けた取組の加速化(多様な自立モデルについて)-(METI/経済産業省)

売電でプラス収支を期待していたという方にはガッカリな事実ですね。

ただ太陽光発電は蓄電システムと併用することで、自家消費する方がお得になる場合があります。

今後、売るよりも消費した方がお得になる可能性もあるので、蓄電システムを取り入れることをおすすめします。

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ZEH住宅を利用している人の口コミ・評判

実際にZEH住宅を利用している人の口コミをまとめてみました!

・『ZEH住宅すごい!暖房器買う予定だったけどいらないわ!』

・『売電価格が光熱費を上回った!』

・『共働き世帯で日中は誰も家にいないので、太陽光発電中の電気を消費できない…。』

・『電気代を7~8割削減できた!』

・『1年間の光熱費を計算したら本当にゼロエネルギーだった!』

・『思ったよりプラス収支にならなかった…。』

・『いつ地震が来るかもわからない日本で災害時に電気が使えるメリットは、やっぱり安心!』

~ZEH住宅の口コミを見て~

ZEH住宅にすることで「節電できた!」と感じる人が多かったです。

ただ、ライフスタイルによっては有利に働かない場合もあるようですね。

日中電気を使うことがほとんどない家庭は、太陽光発電だけではせっかく発電した電気を無駄にしてしまいますので、蓄電システムを併用すると良いかもしれません。

ZEH住宅にすると、売電価格などの収支が目に見えて分かるのでメリットを感じやすいというのも一つの特徴でしょう。

以上の口コミや情報を参考に、ZEH住宅を検討してみてはいかがでしょうか?

また、購入を決める前にこれだけは知っておいてほしい注意点があるのでご紹介します。

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ZEH住宅の注意点

ZEH住宅には以下5つの注意点があります。

1.ZEHビルダーで建てなければいけない

ZEH住宅を建てる場合、環境共創イニシアチブ(SII)に登録されたZEHビルダーで建築する必要があります。

そうでないと補助金を受給することはできません。

ZEHビルダーの具体的な内容は下記の通り。

平成28年度より、ZEH支援事業(補助金制度)において自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合を2020年までに50%以上とする目標を宣言・公表したハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、リフォーム業者、建売住宅販売者等を「ZEHビルダー」として公募、登録し、屋号・目標値等の公表を行っています。平成30年1月現在、全国のハウスメーカー、工務店を中心に6,303社がZEHビルダー登録を行っています。

引用:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について – 省エネ住宅 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

つまり、冒頭で紹介した政府目標に同意し協力できると認められた建築会社でZEH住宅を建てる必要があるということ。

ZEHビルダーではない建築会社でZEH仕様の家を建てても、ZEH住宅の補助金の対象にはならないので注意しましょう。

もし依頼する建築会社が既に決まっている場合は、ZEHビルダーであるかどうか確認してみてくださいね。

2.補助金の申請には期日がある

補助金制度に関して、もう一つ注意してほしいことがあります。

それが「ZEH住宅の申請には期日がある」ということ。

例えば一般公募の場合、早くて4日から1週間で締め切られることもあるので、頻繁にチェックして期日に間に合うようにしましょう。

各補助事業や年度にもよりますが、大体5月~7月頃に公募をかけることが多いようです。

下記に「平成31年度の経済産業省と環境省による補助金に関するスケジュール」を載せておきます。

※スケジュールは変更になることがあるので、こちらはあくまでも参考程度にしてください。

画像引用:平成31年度の経済産業省と環境省のZEH補助金について|SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ

詳細は各事業所のにHPに掲載されていますので、必ず最新のものを確認してから申請するようにしましょう。

3.窓などの開口部が制約される

ZEH住宅は断熱性能が高くなければいけません。

そのため外気が最も影響しやすい窓の部分に対して制約が設けられています。

高断熱材を使用した窓にしたり、二重窓にするなどの工夫が必要でしょう。

また大きすぎる窓は設置できない場合もあるので、事前にZEHビルダーに相談しておくと良いですよ。

4.家の敷地内に大きな設備が置かれることになる

エネファーム(家庭用燃料電池)やエコキュート(ヒートポンプ給湯機)、蓄電システム機器、パワーコンディショナーなどの省エネ設備は、ある程度の大きさを要します。

そのため少し目立つことが難点。

室外ならまだしも室内に設置しなければならない場合、見た目が悪くなりますし、邪魔に感じることがあるかもしれません。

5.初期費用がかかる

ZEH住宅にする場合、どうしても最初はお金がかかります。

省エネ効果を高めるために材料や材質にこだわったり、太陽光パネルなどの設備を導入したりしなければいけないからです。

太陽光パネルだけではなく、蓄電システムやHEMS(ヘムス)、HEMS(ヘムス)に対応する電化製品、などを購入するとなると出費はさらに大きくなるでしょう。

このようにZEH住宅はイニシャルコストがかかるということを覚悟しておかなければなりません。

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ZEH住宅でおすすめのハウスメーカー9選

最後にZEH住宅が建てられるおすすめのハウスメーカーを9つご紹介します!

➀ヘーベルハウス「ロングライフZEH」

へーベルハウスのZEH住宅は、世界レベルの高性能断熱材を使用しています。

冷気が伝わりやすい床には厚さ60ミリの断熱材を設置。

床も壁も高い断熱材で包み込むように設計されているので、建物全体が冷気や熱気に耐えられる仕様になっています。

高効率エアコンを備えることで、さらに快適に過ごすことができるでしょう。

また断熱だけではなく、遮音性や調湿性を備えたALCコンクリート・へーべルを採用。

暮らしやすく環境にも優しい家づくりが実現します。

参考:ロングライフZEH | へーベルハウス | 旭化成ホームズ

➁ダイワハウス「スマ・エコ ゼロエナジー」

ダイワハウスは、独自の外張り断熱通気外壁を採用しています。

窓も高断熱の二重サッシとなっている為、外気に左右されることなく快適に過ごすことが可能です。

ちなみに木造にも鉄骨造にもどちらにも対応していますよ。

地震や災害に強いと定評のあるダイワハウスで、省エネ性能も備えられれば怖いものなしといったところでしょうか。

さらに蓄電システムを設ければ、停電時などのライフラインが途絶えたときでも安心です。

参考:スマ・エコ ゼロエナジー|スマ・エコ|太陽光発電のある暮らし|間取りと暮らし方|注文住宅|ダイワハウス

➂セキスイハイム「未来基準の家」

セキスイハイムのZEH住宅は基礎にも天井にも高い断熱材を使用。

国が定める省エネ基準以上、まさに「未来基準」の家となっています。

主なZEH仕様モデルは以下の通り。

  • スマートパワーステーション
  • グランツーユー
  • ブィトゥハイム

セキスイハイムのZEH住宅で特徴的なのは、太陽光パネルです。

下記写真(右)のように、どの方位からも光を受けられるようにフラットなカタチとなっているのです。

さらに屋根いっぱいに隙間なく敷き詰めることで、少ない面積でも発電量を多くできるというメリットがあります。

また業界初の試みとなっているのが、住宅と電気自動車の連携。

自家発電した電気を自動車に供給して、新しいエネルギーの自給自足生活を提案しています。

このように、ZEHの一歩先を行く住宅がセキスイハイムにはあります。

参考:未来基準の家|セキスイハイム

➃清水ハウス「グリーンファーストゼロ」

清水ハウスは、ZEH住宅の普及へ積極的に取り組んでいるメーカーです。

2018年度には新築戸建のZEH住宅比率が79%という高い達成率を記録。

「エコ・ファースト企業」として環境大臣から認定されています。

そんな実績の高い積水ハウスのZEH住宅には、魅力的なポイントが沢山。

たとえば、通風を考慮した設計や、隅々まで利用できる瓦型の太陽光パネル、高断熱仕様の複層ガラスなど。

1年中快適かつエコな暮らしを実現することが可能となっています。

参考:グリーンファースト ゼロ | 戸建住宅 | 積水ハウス

➄タマホーム「大安心の家 ZERO」

ローコスト住宅に定評があるタマホームでもZEH住宅を建てることができます。

タマホームでは高効率エアコン、エコキュート、全室LED照明が標準搭載。

また太陽光パネルや蓄電池はリース・レンタルとなっているため、イニシャルコストを大幅に削減することが可能です。

これでしっかりとZEH基準にも満たしているわけですから、コスパが良いですよね。

参考:IR情報 | 家を建てるならタマホーム株式会社

➅三井ホーム「green’s ZERO」

三井ホームのZEH住宅には大きな特徴があります。

それが、以下の2つ。

  1. 高断熱プレミアム・モノコック構法
  2. スマートブリーズ

「高断熱プレミアム・モノコック構法」は、三井ホーム独自の木造構法。

密閉度の高く隙間がない分、熱を逃が、外気の影響を受けづらくなっています。

構造材には調湿性のある木材を使用しているので、密閉されていても適温を保つことができるのです。

またもう一つの特徴である「ダブルシールドパネル」は、屋根の日斜熱を和らげる効果があります。

三井ホーム独自の屋根断熱パネルで、日中も夜も室温の変化を感じないくらい、快適に過ごすことができます。

これら2つの特徴に加えて、太陽光発電システムなどエネルギーをコントロールする設備がいくつも備わっています。

➆住友林業「グリーンスマート」

住友林業のZEH住宅のこだわりは「窓」。

断熱性の高いガラスを採用し、外気をシャットアウトすることで、室内の温度を快適に保っています。

また窓際に樹木を植えることもポイント。

樹木があることで、夏は木陰で涼しくなり、冬は陽を取り込みやすくなるからです。

費用の高い材料を使うのではなく、自然が本来持っている力を利用した家づくりが住友林業の特徴です。

もちろん発電システムや省エネ機器も取り揃えてあるので、長く快適に過ごすことが可能ですよ。

➇ミサワホーム「SMART STYLE」「ファミリンク ZERO」

ミサワホームは標準仕様でZEH基準に対応しています。

子育て世帯やファミリー世帯など、家族のライフスタイルに合わせて、理想のZEH住宅を建てることが可能です。

本来、断熱性を高めるためには窓を小さく設計するのがセオリーですが、ミサワホームのZEH住宅はそうではありません。

あえて屋根や床の表面積を広く設計し、太陽光パネルや床暖房を導入することで、建物全体にかかる熱損失を抑えるという工夫がなされているからです。

これが「ゼロエネフィルム」というミサワホームならではの考え方。

ZEH住宅でありながら開放的な空間を手に入れられるというのが、他にはない大きなメリットといえるでしょう。

一条工務店「i-smart」「i-cube」

一条工務店のZEH住宅には「夢発電システム」という、初期支出0円で太陽光パネルを設置できる、まさに夢のようなプランがあります。

自社生産した太陽光パネルを住宅に搭載すると、発電した電気を売ることで搭載費を後払いできるのです。

引用:夢発電システム|太陽光発電|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

この「発電払い」を利用すれば、太陽光パネルにかかる初期費用をカットできるので、負担がかなりなくなります。

今まで「ZEH住宅にしたくても費用が割高だから…」と諦めていた方も、これなら利用できそうですよね。

 

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まとめ

ZEH住宅とは、省エネ・創エネによって消費エネルギーをゼロにする住宅のことです。

近年ますます酷くなる環境問題を改善するためにも、ZEH住宅は今後も重要視される存在となるでしょう。

また政府が掲げる目標期限が2020年ということもあり、補助金制度も大きな変更があるかもしれません。

とはいえ、ZEH住宅の普及を推進している以上、消費者のデメリットは少ないと考えられます。

ZEH住宅の購入をご検討の方は、まずは一度、ZEHビルダーであるハウスメーカーなどに相談してみると良いでしょう。

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